混迷する「X」(旧Twitter)に対抗するものとして登場した、メタ社の「Threads」。史上最速ペースでダウンロードされたアプリという称号を手にしたが、その後のアクティブユーザー数は減少しているのが現状だ。その原因は、機能が不十分との指摘がなされているが、今週中にウェブ版をリリースすると、アメリカのThe Wall Street Jounalが報じている。今後もより使いやすい変更がなされるのではと期待したい。
アクティブユーザー減少の歯止めになるか Threadsのウェブ版が今週中にもリリース
混乱が続いている印象の「X」(旧Twitter)に対抗する形で登場したメタ社の「Threads」。7月5日にリリースされて、たった5日で1億人のユーザーを突破したのは記憶に新しい。史上最速ペースでダウンロードされたアプリという称号を手にしたが、インスタのIDを持っていたらThreadsを利用することができるので、短期間でのこのユーザー数獲得につながったのだろう。
また、多くのユーザーがXに対して不満や不安を抱いていて、それに変わるものを欲していた、というのも大きな要因だ。これだけたくさんのユーザーがThreadsに流れてきたのだから、この勢いは続くかと思いきや、実際のところアクティブユーザーは減少している。最小限の機能しかない現行のThreadsでは満足できなかったのであろう、ローンチから一週間後には、Android版アプリのDAU(実際に使っている1日当たりのユーザー数)は半減、8月にはピーク時から82%減ったという調査結果もあるほどの急減だった。
さすがに焦ったマーク・ザッカーバーグCEOは8月はじめにウェブ版などを数週間以内に追加することを約束。その言葉通り、今週中にもThreadsのウェブ版がリリースされそうだ。
Xvs Threadsだけでなくイーロン・マスク氏vsマーク・ザッカーバーグ氏のファイトも見逃せない
現状のThreadsは、基本的にモバイル機器向けに作られているので、ウェブブラウザーからアクセスしても機能が限られている。しかも、アプリ内での投稿の検索ができなかったり、ウェブ版や時系列フィードもないので、かなり使い勝手が悪いことにユーザー達はすぐに気づいてしまった。Xへの不満から流れてきてThreadsに期待していた人が多かっただけに、その内容の充実度にはさぞかしがっかりしただろう。
相変わらず、先週末、Xのイーロン・マスク氏は「ブロック機能はDM以外は削除する」と発言して波風を起こしている。ユーザー心理としては過去に何度も物議を醸しているXというか、イーロン・マスク氏よりもザッカーバーグ氏の方が信用できるのではと思ってしまうので、Threadsの機能面さえ充実されれば、ユーザーはThreadsを選ぶのではないだろうか。
しかも両氏は、おもしろいことにケージファイトをし、Xで生配信すると発表しており、XかThreadsかの対決だけではなく両氏の対決も見逃せない。
引用元:【The Wall Street Journal(WSJ)】
参照元:【THE VERGE】
※サムネイル画像(Image:Diego Thomazini / Shutterstock.com)