リクルートの進路情報メディア「スタディサプリ」が、現役高校生を対象に行ったアンケート調査の結果を発表した。いまどきの高校生には欠かせない「スマホ&SNS事情」が明らかになった。
高校生の8割がスマホを所有。TikTokは「見る専門」SNSで、情報発信には「Instagram」を活用
現役の高校生男女(有効回答数:589人)に所有しているデバイスを尋ねたところ、やはりスマートフォンが所有率83.9%で1位になった。2位のタブレット(26.1%)も順当といったところだが、3位には22.1%で再びスマホ(2台目~)がランクイン。高校生の5人に一人はスマホを2台持ちしていることがわかった。普段の連絡やSNS用とゲーム用など、用途を分けて使っているものと予想される。
また、「SNSのアカウントはいくつ所有しているのか」を尋ねたところ、4個という意見が15.3%で最多。平均では5.1個という結果になった。主なSNSの中では「Instagram」のアカウントはほぼ9割の人が所有。複数アカウントを所有する人の割合も約7割に上った(2アカウント所有者が26.0%で最多)。「Twitter(アンケート実施時。現X)」は8割弱が所有。ただし複数アカウントを所有している人は4割程度にとどまっている。
意外だったのが「TikTok」で、「アカウントを持っていない」という回答が45.3%でもっとも多いという結果に。ついで「1アカウント」が39.6%、「2アカウント」が10.4%と続いている。多くの高校生にとって、TikTokは「見る専門」という位置づけになっているようだ。
反対に、情報発信用として、最も利用されているのは「Instagram」だったが、アンケートの際のフリーコメントによれば、24時間で消える動画投稿の「ストーリー」機能だけを使って、盛んに投稿している人が多かったそうだ。記録として残すためというより、いかにも若者らしく、友人らと“今、この瞬間”の思い出を共有して楽しんでいる様子だ。
半数以上の高校生が進路選びにもSNSを活用。人気の高いのは「YouTube」&「Instagram」
もちろん、進路選びにもSNSは役立っているようで、54.7%と半数以上が利用。内訳は「YouTube」(39.1%)がもっとも多く、「Instagram」(35.1%)、「LINE」(14.6%)、「Twitter(現X)」(14.3%)、「TikTok」(9.0%)と続く結果になった。
実際に進路選びにSNSを利用している高校生の意見としては、「YouTubeだと、より本当のことを言ってそうだから。気になる大学の実情を知るために、現役生や卒業生などの話を聞く」、「Vlogを見たりしていい所や悪いところを見つける」 、「Instagramで志望校に通う先輩のSNSを見て勉強のモチベをあげている!」、「自分が志望している学部の方の投稿を見て、自分の進路の参考にしたり、勉強のモチベーションにしている」などが挙げられている。
大学が発するオフィシャルな情報だけでなく、現役生・卒業生が語るより“リアル”な情報を得るため、SNSを上手に活用している様子が窺えた。
出典元:【株式会社リクルート/PR TIMES】
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