X(旧Twitter)に、新たに「いいね」タブを非表示にする機能が追加された。「X Premium」(旧Twitter Blue)の加入者限定の機能となる。X Premiumは、最近話題の収益化における必要条件のため、その加入を促すために、行われてきた一連の施策のひとつといえるだろう。
Xの「いいね隠し」にユーザーからは好意的な意見も多数
「いいね」は、ユーザーが「いいね」した投稿をまとめて確認できる機能。「いいね」タブを非表示にすることで、自分以外のユーザーには「いいね」タブが表示されなくなる。また、「いいね」のタイムラインはX APIからも見えなくなる。ただし、投稿を「いいね」した相手への通知は、これまでどおり表示される。
「いいね」をブックマークや、自分の記録用として使っているユーザーも少なくないが、これまでは「いいね」という名称から、そのツイート内容に対して「賛同している」「ポジティブに捉えている」と誤解される恐れがあった。もちろん、政治信条など硬い話に限らず、趣味嗜好などに関しても、他人から「この人、このようなツイートに『いいね』している」と“バレる”心配がなくなったことで、ユーザーからも好意的な意見が多く投稿されているよう。
8月31日には、イーロン・マスク氏が、Xに動画や音声通話機能を導入する方針を明らかにするなど、「万能アプリ化」を目指す動きも加速しているXだが、「いいね」タブの非表示化を「地味によい機能」と捉えている向きも少なくないようで、課金ユーザー獲得にも効果はありそうだ。
「いいね」タブの非表示化、プロフィールカスタマイズはX Premium会員のみの特権
「いいね」タブを非表示にするには、「設定とサポート」の「プロフィールのカスタマイズ」から、「[いいね]タブを非表示にする」の項目にチェックを入れる。なお、プロフィールのカスタマイズには、「いいね」タブの非表示のほか、X Premium加入者のアカウント名横に表示される「青バッジを隠す機能や、加入しているサブスクリプションを非表示にする機能もある。
SNSは匿名性の高いメディアとして普及するなかで、現実世界よりも自分らしく・楽しくいられる大事な場所として、SNSをとらえるユーザーも現れている。だからこそ「いいね」を非表示にしたい、という細かなプライバシーニーズに応える機能の登場は、自然な流れなのかもしれない。
引用元:【About X Premium】
※サムネイル画像(Image:Anna Markina / Shutterstock.com)