Z世代の間では「BeReal」なる写真投稿アプリが流行っているらしい。簡単に言うと、1日に1度くる通知が来た際しか投稿ができない。つまり、「盛れない」ということ。従来のSNSは見られたい自分を演出でき、写真を納得いくまで取り直すことができたが、「BeReal」は通知が来てから2分以内に投稿しないといけなく、写真の撮り直しはできない。
Z世代に人気の「BeReal」 1日に1回通知がきた時のみ投稿できる、ありのままの自分を見せるアプリ
流行の移り変わりが早いのがSNSだが、Z世代に最近人気なのが「BeReal」という写真投稿アプリ。リサーチサービス「サークルアップ」が、現役Z世代150名を対象に「SNSの利用状況」を実施したところ、その利用率は49%と約半数だった。利用率1位は95%の「Instagram」、2位は86%のX(Twitter)、3位が50%の「TikTok」で「BeReal」がこれに続き、5位が5%の「facebook」となっている。
今までの投稿アプリと何が違うかというと、投稿するタイミングはアプリから通知が来た時のみで、1日に1回というルール。通知が来てから2分以内に投稿しなければならないため、自分を繕う時間がない。つまり、ありのままの自分を投稿して、楽しむものなのである。まさに、アプリ名のとおりだ。写真を共有するのは、「私の友達のみ」か「Global(全世界)」か選べる。
加工や演出の機能がないので、ありのままの自分をお互い共有して楽しむ
「BeReal」をどのようなアプリと思うかとの質問には、「みんなの日常をのぞき見ることができるアプリ」、「毎日どこかのタイミングで通知が来て、今、自分がなにをしているのか共有するアプリ」との答えだった。
2020年にフランスでリリースされたこのアプリ、「盛る」ことが当たり前だったSNSに接してきていた、Z世代には新鮮なものだったのだろうか。自分たちの周囲で流行しているかとの問いには、「かなり流行している」「まあ流行している」との回答が約85%と結構、流行っていることがわかる。また、これらからも続くと思うか? という問いには48.5%と、約半数が「まだ流行する」と答えており、日常を見せ合うというアプリをまだまだ楽しみたいという気持ちが伝わってくる。
欧米では近年、プラスサイズモデルが活躍する場が増えている。芸能人や有名なインフルエンサーが、食べ過ぎて太ってしまった写真を投稿して、「これも私」といったメッセージを発信していたりもする。「ありのままの姿を受け入れよう」というコンセプトの「ボディポジティブ」がファッション業界で推進されてもいる。このような流れも「BeReal」が人気の理由なのかもしれない。
「BeReal」が他のSNSと大きく違うことは他にもあり、投稿を削除できるのは1日1回のみということ。ふと過去の投稿を見返した時に、リアルな自分が残り続けていて、消したくても1日1枚しかできないといったことになるかも。
出典元:【サークルアップ】
※サムネイル画像は(Image:「App Store」公式サイトより引用)