RECCOが運営する、Z世代に特化したクイックリサーチサービス「サークルアップ」が、「Z世代の飲食店探し」をテーマにした調査レポートを発表。その考え方や、行動が何かと注目を浴びることも多い同世代だが、その結果とは。
同世代の口コミを重視。飲食店選びにInstagramが人気のワケ
「Z世代」は1990年代後半~2010年代前半頃に生まれた層を指す。物心ついた時から、すでにインターネットが普通に使える「デジタルネイティブ」世代であり、「コスパ」より「タイパ」を重視するなどとも言われているが、今回はその中で、現役大学生200人を対象に調査を行った。
「外食なんて、もっての外」だったコロナ禍も今は昔だが、現役大学生の中には高校時代の多く、あるいはほとんどの期間、外食する機会を持てなかった人も少なくないだろう。その分、友人や恋人との外食を存分に楽しんでいる。同調査では彼らが、飲食店を探す際に最も利用しているサービスについて尋ねている。
最も利用度が高かったのは「Instagram」で、約64%という結果に。2位には「食べログ」(約13%)、3位には「グーグルマップ」(約10%)がランクインした。もう少し上の世代以上になると、以前ほどではないにしろ、今でもやはり食べログを使う人が多いイメージだが、現役大学生には圧倒的にInstagramが支持されている様子。Instagramを使う理由については、「同世代の口コミが見られるから」という回答が多かったという。同世代の口コミと“映える”料理写真をチェックしては、目指すお店を探している人が多いようだ。
その他、「ホットペッパーグルメ」や、「TikTok」がやや票を集めたものの、「X(Twitter)」や「ぐるなび」はごく少数。「グルメ雑誌」にいたっては、ほぼ壊滅的な状況となった。街から多くの書店が姿を消し、コンビニでの雑誌の取り扱いもすっかり減ってしまった今では、Z世代に限らず、多くの人にとって、紙のメディアに触れる機会そのものが、もはや、ほとんどないのかもしれない。
“知人”で、しかも“グルメ通”の意見がやはりベストだろうが……
「同世代の口コミが見られる」点がInstagramを使う理由だ、という現役大学生。そこで、“知人”と食べログなどで重視される“グルメ通”と、近しい“知人”とのどちらの口コミを重視するかも調査。すると、「(知らない人だが)グルメ通」(約44%)よりも、「(グルメ通ではないが)知人」(約56%)の意見を重視するという人の方が多かった。
この結果から、「Z世代は、いわゆる“通”などの権威に頼らない傾向がある」などと言ってしまうのは、無理筋というものだろう。調査レポートでは、現役大学生が飲食店探しにInstagramを好む理由について、「『食べログ』よりも投稿者の人物像が見えやすい、といった点にあるよう」と推測している。
出典元:【株式会社RECCOO/PR TIMES】
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