LINEで、SNSでブロックされた……。そのような現象は現代においてに珍しいことではありません。まず、ネットでよく聞く「ブロック」は、どのような状態を指すのかご説明したいと思います。
ブロックとはLINEやSNSに付いている制限機能の一つで、特定の相手からの情報を制限させることを言います。代表的なサービスを例に上げ、役割をのぞいてみましょう。
【LINEの場合】
・特定の相手からの通話やメッセージをシャットアウトすることができる。表示もされない。
【Instagramの場合】
・自身が投稿した写真や動画コメントを一切見られないようにして、DM(ダイレクトメッセージ)やフォローリクエストといったやり取りもできなくさせる。
【X(旧Twitter)の場合】
・Instagram同様に、フォローと呟きの観覧を制限する。ブロックされた側には「〇〇(ブロックをした人の名前/ニックネーム)はあなたをブロックしました」と、ストレートに表示される。
ネットでは迷惑メールや詐欺アカウントが他方に存在し、それら悪質なものへの対抗手段として、自身とのやり取りをコントロールできるように、ブロック機能を備え付けているサービスは多いです。しかし、悪質業者だけではなく単純に嫌な人、気に入らない人に向けてブロックを発動するユーザーが多く、世間では『自分に都合が悪い人を避けるための道具』として浸透されています。
何を送っても既読がつかない、相手のプロフィール画面だけが初期状態になっている。それはブロックされたサイン。ブロックされた側は『なぜブロックされたのか。何かしてしまったのだろうか』そのことばかりが頭をめぐり、一日中「ブロックされた 対処法」と検索しながら、不安を抑えている方も多いでしょう。
恋愛記事を執筆されているブロガーのゆうどさんにお聞きしたところ、恋愛とブロックは深い関係だと言います。
「ブロックされるのも恋愛の一つといってよいかもしれません。失恋や価値観のすれ違い、喧嘩でブロックされるのはその恋愛や交友が深く、自由だからです。ブロックするのも、されるのもできるからこそ、恋愛や交友は本音で言いたいことや、したいことができるのだと考えています」
自由だからこそブロックがあると考える、ゆうどさんによれば、ある程度男女で共通しているが、女性よりも男性の方が壁を作ってしまう傾向にあるとのことです。その理由と行動をいくつかを挙げてくれました。
・【男性:理由1】面倒臭い
恋愛関係の中で、なにかを強く迫られると面倒臭いと感じてしまう男性は多く、干渉される、感情で話をする、ネガティブな発言など男性的に不自由さを感じると離れたいと思ってしまい、突然、連絡をやめることがあります。
・【男性:理由2】距離を置きたい
男性は今のところ将来性がないと判断した場合、距離を置くという選択肢をとる傾向が強く、仕事に集中したい、今の関係に疲れた、などを理由に連絡を停止してしまいます。「今のところ」というのがずるいところで、ON・OFFの主導権を常に握っている形になり、まるで芸能人が無期限休止活動をするイメージで、かかわりを保留されます。
・【男性:理由3】未練がある
恋愛関係が叶わなかったり、終わっても未練が残るのは男性の方が多いと言われています。「次の恋愛をしよう」と、切り替えられる男性ならよいのですが、そうでないい男性は少なくありません。
男恋愛関係が終わった場合、その直後はスッキリしますが、1カ月くらい経ってから寂しさから未練が強まる傾向があります。その時、無駄に時間と精神を消費してしまわないように、自ら断ち切る男性もいるのです。関係終了後1カ月から「よりを戻したい」連絡があるか、その時期からブロックする男性は未練が残るほど相手の女性を強く好きだった、といえるでしょう。
この中でも「距離を置く」が一番多い理由だと、ゆうどさんは言います。
優柔不断な方でも、距離を置きたいという理由は使いやすく、気軽にブロックを解除できる各サービスとの相性のよさは抜群なのです。ブロックまでいかなくても、同じ理由でメッセージを「未読スルー」や「既読スルー」で距離を置いている『準ブロック派』の人もいるそうです。
準ブロック行動は、もちろん女性も使用します。今度は女性に多い行動を見ていきましょう。
・【女性:理由1】社交辞令
直接的なやり取りを回避するため、社交辞令で情報交換をする女性はいます。あなたは興味からはじまっていても、女性は建前の一環として教えている場合が多く、マナー違反がすぎると、すぐにブロックされます。
・【女性:理由2】断捨離
人間関係の断捨離をする女性もいます。長く会っていなかったり、彼氏・夫ができたので余計な関係を絶ちたいと考える方は多いでしょう。
・【女性:理由3】メンタルの安定剤
ブロックすることで、自分の気持ちを落ち着かせる女性はSNSでよく見受けられます。寂しくなった時にブロックを解除するのも特徴的で、嫌な人に向けて使用するというよりは、自らの気分スイッチとして使用している場合がほとんどです。
※【理由3】のお話は、女性を中心に取り上げられますが、近年では、男女そろってメンタルの不調を訴える方が増え、男性も例外ではありません。では、男女共通として多いブロックは、どのようなものがあるのか。ゆうどさんから教えていただいた中で、とくに共通する心理を2つ選抜しました。
・【共通理由1】感情的になる
つい感情的になり、勢いで相手をブロックしてしまうのは男女共通でしょう。当てはまる方は、イライラしやすい気持ちを休めて冷静になればブロックを解除することも多いです。口論になり、あなたが「少し言い過ぎちゃったかな」と思うのであれば、しばらく相手が冷静になるのを待ってみてください。
・【共通理由2】駆け引き
駆け引きでのブロックは、男性も女性もします。恋愛経験が少ない方やプライドが高い方は、ついネットの情報に啓蒙されて使用しがちになってしまいます。付け焼き刃的な駆け引きは、ブロックと解除を頻繁に繰り返していたり、グイグイ攻めてきた後にぱったり不通になったりと、極端なのが特徴です。
性別・共通での理由がわかったところで、万が一、自分がブロックされてしまった場合、どのような対処をすればよいのでしょうか。ゆうどさんは解決につながる近道も教えてくれました。
・【解決への道】他のSNSや通信手段を使う
一番ポピュラーな手段で、ブロックされたと思ったら、他のSNSや通信手段を使うと連絡が付きやすい場合があります。例を上げるとすれば、LINEでブロックされたら、X(旧Twitter)やInstagramで連絡してみるのが、もっとも効率のよい聞き方でしょう。
ただし、相手がブロックした直後であれば、つづけて違うツールでもブロックされる原因になりかねませんので注意が必要です。一週間以上、日にちを空け「最近なにかあった?」と、気つかうメッセージを送ることで、相手側もメッセージはしやすくなります。
・【解決への道】アイコンを変える
簡単にできる対処として、アイコン画像を変えてみることがオススメです。思い出の画像や、自分磨きをしたあなたの画像などはとくに効果的で、ブロック相手の興味を惹かせることもできます。ですが、冒頭でも挙げたように、ブロックするとそのユーザーの画像まで非表示にしてしまうSNSもあるので、自分がどのSNS・サービスを利用してブロックされたのかを、まずは把握しなければいけません。
ブロックされた理由がわかると、その対処もスムーズにいくでしょう。喧嘩をした直後に突然、ブロックされたら喧嘩による原因が高いです。自分で思い当たる節を探し、連絡が取れるツールで再度、話し合ってみることで和解の道は開けます。
ここまで見ていくと、ブロックが私たちと身近な存在であることがわかります。誰しもブロックされる可能性はあり、また、ブロックする可能性も高いと言えます。最後にゆうどさんから、ブロックをされて悩んでいる方に向けてメッセージをいただきました。
「ブロックは最後の手段ではありません。する側もされる側も1つのコミュニケーションだと考え、自分の行動を振り返ることは、きっと、あなたの成長につながるでしょう。
ブロックされないためには、ブロックされてもよいと受け入れる姿勢が大切です。消極的でいるとかえってブロックを招いてしまいます。”私はこういう人です”と、ストレートに表現したほうが尊重しやすく、好印象になるでしょう」
●ゆうど ブロガー 【40代まだまだ現役応援ブログ】