ショート動画をシェアできるTikTokは「すき間時間などにサラッと楽しめる」と、10代から20代を中心に人気を爆発させたSNSだが、中高生の利用実態はどれほどなのだろうか。LINEリサーチが行った調査で、約半数の中高生が使っていることがわかったが、よく見るジャンルは性別や年代によってバラバラなことが浮き彫りとなった。さっそく詳細を見ていこう。
視聴のみをしている中高生が4割弱、一方で知っているけど使ったことがない人は3割強
まず、TikTokを使っている中高生はどれくらいいるのだろうか。調査結果を見ると、中学生の48%が「使っている」と回答しているが、動画の視聴と投稿をしている人は11%、視聴のみをしている人は37%と、見るだけのユーザーが多い。高校生は視聴と投稿の両方を使っている人はさらに少なく5%という結果。こちらも視聴のみが37%と一番多い。
一方で「TikTokを知っているが、一度も使ったことがない」という中学生は38%、高校生は32%と3割以上が占めており、中高生=みんなTikTokユーザーというわけではないようだ。
また、気になるのは「以前は使っていたが、いまは使っていない」という回答割合だ。中学生に比べ、高校生の方が割合は高く、使ってはみたものの飽きてしまった、他に楽しみができたなど、高校生の興味は他に逸れてしまったようだ。さらに男女別で見ると、中高生ともに女子の使用率が高く、女子中学生のTikTok利用は57%、女子高生は54%と半数以上だった。
男子は中高共にゲームが1位! 女子はアイドル/芸能人、音楽/歌に興味高め
続いて、中高生がよく見るジャンルを見ていこう。中学生のランキングを見ると、男子中学生の1位はゲーム。66.1%と断トツの結果で、2位がマンガ/アニメの48.9%、3位がスポーツ・運動・フィットネスの47.7%と続いた。男子高生の1位も同じくゲームで51.8%だが、2位が音楽・歌の46.8%、3位がマンガ/アニメの37.1%と変化が見られる。
女子中学生の1位は音楽・歌の69.5%とこちらもぶっちぎり。2位が美容・コスメの54.2%、3位がマンガ/アニメの50.8%だった。女子高生の1位はアイドル・芸能人が62.3%で、中学生の47.7%に比べて15%近く上昇している。2位は美容・コスメの58.6%、3位が音楽・歌の55.8%と、興味の矛先にそれほど変化はないようだ。
ジャンルに着目してみると、男子中学生の5位、女子中学生の6位に入っていた勉強・雑学は、高校生になるとわずかに男子の10位のみ。本来であれば高校生の方が勉強への興味が高くなってもよさそうなものだが、逆に「TikTokでまで勉強のことを考えたくない」という意思の表れなのか…。
また、女子高生の7位にランクインしている料理・レシピが男子中学生の9位に登場いているのも驚きだ。ついに、料理男子が標準となる時代がくるのだろうか。
出典元:【リサーチノート】
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