「アスキーアート」という言葉を聞いて、パッと何か思い浮かぶだろうか? 株式会社CREAKSが運営するサウナリーチが2023年11月、10~30代の男女を対象に行ったアンケートでは、10代の約7割がアスキーアートを知らないと回答した。アスキーアートと年代の親和性を探ってみる。
10代から30代でアスキーアートを知らないと答えた人は56%で最多
アスキーアートとは、コンピューターの画面上に文字や記号を縦横に並べて絵にしたものを指す。狭義では、匿名掲示板「2ちゃんねる」を中心に広まった日本語フォントの全角文字とアスキー文字を組み合わせたキャラクターの絵を指すといわれるが、絵文字はもちろん、画像を表示することのできなかったパソコン通信の時代に誕生したものだ。
かつて、メールにもよく使われていた顔文字もアスキーアートに含まれる。なおアスキーアートと聞いて、2ちゃんねるのキャラクター・モナ―を思い浮かべた人は、30代より上の年齢層に多くいるかもしれない。
かつて愛用者の多かったアスキーアートも、今や忘れられた文化となっているようだ。10~30代の男女300人に「アスキーアートを知っているか」と聞いたところ、最も多かった回答が「知らない」で56%。ついで「少し知っている」が15.67%、「よく知っている」が15.33%、「聞いたことはある」が13%という結果だったのだ。
アスキーアートに最もなじみがあるのは30代男性で約半数
では、年代別・性別での割合を見てみよう。「アスキーアートに身がなじみがある」と回答した割合が最も高かったのは30代男性で48.88%。続いて20代男性が36.54%、20代女性が33.34%という結果だった。10代20代の平均と比べ、30代男性は1.8倍高いことがわかる。
「アスキーアートを知らない」と回答した割合を世代別で見ると、10代が69%と最も高く、20代が51%、30代が48%で、30代と比べて10代は1.4倍高い。若い世代ほどアスキーアートを知らない率が上がるのだが、10代の約7割が知らないとは驚くべき結果だ。たしかに現代のデジタルツールにおいて、アスキーアートを目にする機会はあまりないのかもしれない。男女別では、女性が63.84%、男性が44.72%で男性と比べて女性は1.4倍高いという結果だった。
筆者がはじめてアスキーアートを目にしたのは10代後半か20代前半だったと思うが、このように文字や数字を駆使して絵が仕上がることに驚いた。しかも、ほとんどが地道な手作業によるものだと聞いて『暇な人がいるもんだ』と、少々失礼な感想も抱いた。また、大学の図書館で友人がパソコンを見て笑っていたので、何がそれほどおもしろいのかと画面を見たらアスキーアートがちらほら見受けられる「2ちゃんねる」であったことを覚えている。
今、アスキーアートを知っている10~20代の若者たちは、どこでその存在を知り、どのような感想を抱いているのか、聞いてみたいところだ。
出典元:【サウナーチ】
参照元:【俺のログには何もないな/Hatena Blog】
※サムネイル画像は(Image:「Wikipedia」より引用)