今の10代の約6割がBBSを知らないという。いや、10代ではないけど自分もBBSを知らないよという人もいるだろう。BBSとは電子掲示板のことで、英語の「Bulletin Board System」の略だ。FacebookやXなどのSNSが主流の昨今では掲示板は廃れている印象があるが、国内最大級の匿名掲示板である5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)はいまだ多くのユーザーが使用している。
BBSを知らないと答えた人が約44% 聞いたことはある人は約21%
サウナ―チが「BBS(電子掲示板)に関するアンケート」を15歳から39歳の男女300人に行ったところ、「BBSを知っていますか」との問いに「知らない」と答えた人が約44%と最多だった。次に多かったのが「聞いたことはある」との回答で約21%。「少し知っている」が約18%、「よく知っている」が約17%と続き、全体的にはよく知らないといった人の割合が多いことがわかった。今はSNSが情報共有や意見発信のメインツールとなっているが、一昔前は「掲示板」というものが一般的だった。
こういった時代の背景もあるのだろう、さらに年代別で見てみると、10代は61%が「知らない」と答えており、20代で37%、30代で33%と若い世代ほど知っている人が少ない傾向にある。30代と比べて10代は約1.8倍も高い傾向にあり、世代間の認知度の違いがよくわかる。
10代でBBSに「馴染みがある」と答えた人は全体の約1割にも満たない
ここで少し、BBSとブログとSNSについて簡単に見てみたい。
BBSは、投稿されたコンテンツを「時系列」で見ることができ、ブログと違って誰が投稿したかはわからなくていい。ブログは、投稿されたコンテンツを「時系列」かつ「ユーザーごと」に見ることができる。つまり日記機能があるものだ。
SNSは、どのユーザーとどのユーザーがつながっているかを登録する機能があるもの。時系列でコンテンツが投稿される必要はなく、名前や自己紹介だけでもよく、要はお友達登録機能があるものはすべてSNSということになる。
掲示板は、好きなアイドルや趣味について語ったり、〇〇出身者集まれ(学校や出身地など)というスレッドや、時事ネタについて意見交換したりといったことが多く、書き込みも1000件をこえるようなもので全体的に重量が感じられる。一方、昨今主流のSNSは「つぶやく」という旧Twitterのように少し軽めの性質があるのではないか。
話を戻して「BBSに馴染みがある」と回答した割合を世代と性別の両面から見てみると、20代男性の約29%というのが最多で、30代女性の約26%が続いた。さらに20代女性の約20%、30代男性の約19%との結果だったが、おもしろいのが続く10代の男女だ。10代男性が約8%、10代女性が約3%でどちらも1割に満たないほどで、10代の若者にとっては”見知らぬもの”なのだ。
10年、20年後には「SNSって何?」といった若者が増え、それに代わるものが主流になっているかもしれない。
出典元:【サウナーチ】
※サムネイル画像は(Image:「5ちゃんねる」公式サイトより引用)