名称変更し、大きな改革が行われたX(旧Twitter)。その影響で、ブラウザ版のX(旧Twitter)でログインせずに「見るだけ」の利用ができなくなりました。
しかし、Yahoo!リアルタイム検索などの他のサービスを使えば、ログイン無しでもXの投稿を閲覧することが可能です。また、見るだけ専用のアカウントを作成したり、非公開リストを使う方法もあります。
この記事では、XとTwitterの変更点や、ログイン無しで使う方法について詳しく解説します。
【目次】
1.【2024】X/Twitterは「見るだけ」はできなくなった?
2.【おさらい】XとTwitterの使い方や閲覧方法は何が変わったの?
3.結局、X/Twitterはログイン無しで使えるの?
4.X(旧Twitter)が「見るだけ不可」になるとどのような影響が見込まれるの?
5.【参考】見るだけ専用のX/Twitterアカウントを作成して利用する方法
6.【参考】既存のX/Twitterアカウントで「見るだけ」の非公開リストを使う方法
7.まとめ
【2024】X/Twitterは「見るだけ」はできなくなった?
結論から述べると、2024年1月現在、X(旧Twitter)ではブラウザでログインなしで「見るだけ」が不可に。一方、 Yahoo!リアルタイム検索からの閲覧は可能です。
ブラウザ版X/Twitterでログインせず「見るだけ」の利用が不可に
先述した通り、かつてはブラウザ版Twitterでは「見るだけ」の利用が可能でしたが、2024年1月現在は不可になっています。
ただし、埋め込みされた投稿や投稿のリンクからアクセスした場合は、その投稿をブラウザでも閲覧可能なほか、一部のアカウントはポストが閲覧ができる場合もあります。
Yahoo!リアルタイム検索は2024年時点で通常通り利用可
Yahoo!リアルタイム検索は、X(旧Twitter)の投稿を検索することのできるYahoo! JAPANのサービスです。
さらなる「見るだけ」での使い方は、こちらの記事でも紹介しています。
【おさらい】XとTwitterの使い方や閲覧方法は何が変わったの?
「見るだけ」での使い方が大きく変わったことは、前述の通りです。このようにXとTwitterの使い方や閲覧方法には様々な違いが生じています。使い方や閲覧方法の、さらなる主な変更点をご紹介します。
X Premium(旧Twitter Blue)でできることが大きく増えた
有料版はTwitter時代は「Twitter Blue」で月額980円でしたが、Xの有料版は「X Premium」。
プランによってできることは異なりますが、すべてのプランで投稿したポストの1時間以内の編集が可能。また、「プレミアム」ではポストから収益を得ることができるようになるほか、認証バッチもつきます。「プレミアムプラス」では広告を完全に消すことなどが可能です。
Google以外のbotのクロールを基本的にブロック
ユーザーが通常通り「閲覧するだけ」では気付かないかもしれませんが、実はX.comの裏側では変化も起きています。それが「robots.txt」。「Xが検索エンジンにポストを見せるか、否か」の設定が大きく変わったのです。
イーロン・マスク氏はX(旧Twitter)のデータをLLM(大規模言語モデル)に用いることを表明済みで、新たな企業「xAI」を設立済み。OpenAI及びマイクロソフトに自社のデータを利用されることを避けるため、Bingをブロック。同様にGoogle以外のbotもすべてブロックしていると見るのが妥当です。
Googleに関しては検索エンジン経由のアクセスが激減してしまうことによるブランド価値の毀損を避けることを目的に許可している可能性が高いでしょう。また、もしかしたらxAIとGoogleが何らかの協力関係を結ぶ可能性もあるかもしれません。
なおXのrobots.txtは「https://x.com/robots.txt」から閲覧可能。twitter.comのドメインはすでに使用されておらず、Twitterの全URLがx.com配下に移る日は遠くなさそうです。
多くの検索コマンドが利用不可に
Twitterでは、検索時に便利なコマンドが多くありました。しかし、X改名の直前から、いくつかのコマンドが使用不可になりました。
最新の検索コマンドの状況については以下の記事で解説しているので参考にしてください。
結局、X/Twitterはログイン無しで使えるの?
X(旧Twitter)ではログイン無しでも使える手段はありますが、機能が大きく制限されると考えるといいでしょう。
X/Twitterでログイン無しでもできることの例
ログイン無しでもできることは、Yahoo!リアルタイム検索を通じての閲覧程度。また、ポストのURLをブラウザに直接貼り付けることでそのポストを閲覧することも可能です。
X/Twitterでログインしなくてはできないことの例
ログインしなくてはできないことの例は以下の通りです。
・検索機能の利用
・ハッシュタグ検索
・翻訳機能の利用
・返信、リポスト、いいね、ブックマークしたユーザーの表示
・プロフィールページの閲覧(一部アカウントでは閲覧可)
【プロフィールページが閲覧できるアカウントでできないこと】
・プロフィールページから「フォロー」や「フォロワー」の閲覧
・プロフィールページから閲覧できる投稿数が限定的になる
・プロフィールページで最新の投稿の閲覧
・プロフィールページで投稿を時系列に表示
・X(旧Twitter)の設定変更
X(旧Twitter)が「見るだけ不可」になるとどのような影響が見込まれるの?
X(旧Twitter)が「見るだけ」を規制したことによる影響について解説します。
他の人へのポストの共有がやりづらくなる
まず他の人へのポストの共有がやりづらくなります。ポストを共有しても「X(Twitter)」を利用していない人にはリンク先のポストのみ閲覧が可能ですが、返信、リツイート、いいねやそのアカウントのプロフィールページを閲覧できません。
災害情報など公共性の高いポストの閲覧もログイン必須に
災害情報や公的制度に関する情報など「公共性の高いポストの閲覧」も、ログイン必須になってしまいます。たとえば政府や都道府県、省庁の発信する情報が「届きづらくなること」は、公的な情報発信の本来の目的と照らし合わせると望ましいことではないでしょう。
拡散効果や広告効果が下降する可能性が高い
X(旧Twitter)を利用したキャンペーンや各種イベントを企画していた個人や事業者にとっては、拡散効果や広告効果が下降する可能性も高いです。「広告効果が落ちること」を見越して、X.comには広告を出稿しないというケースも今後より増えるかもしれません。
イーロン・マスク氏は自身のポストで、Twitterの買収以来、広告収入が最大50%減少したことを明らかにしています。イーロン・マスク氏によるTwitterの買収と「閲覧にログインが必須になったこと」など各種変更は賛否両論ですが、少なくとも「広告主」からは反発を呼んでいるのは間違いありません。
参考元:イーロン・マスク氏のポスト
【参考】見るだけ専用のX/Twitterアカウントを作成して利用する方法
ここまでに解説した通り、X/Twitterは「見るだけ」ではできることが大きく減ってしまいました。そこで便利なのが「見る専」アカウント。参考までに。見るだけ専用に使えるX(旧Twitter)のアカウント作成方法を解説します。
より網羅的に「見るだけ」の使い方を知りたい場合は、こちらも参考にしてください。
「見るだけ専用アカウント」を作成する方法
新しくアカウントを作成する手順は以下の通りです。
「見るだけ専用アカウント」を非公開(鍵垢)に設定する方法
アカウントを非公開に設定する方法は以下の通りです。
【参考】既存のX/Twitterアカウントで「見るだけ」の非公開リストを使う方法
わざわざ閲覧専用アカウントを作りたくない人は、「非公開リスト」を活用する方法があります。他のユーザーにそのリストを閲覧される心配がなく、非公開リストにアカウントを追加した場合は、フォロワーでも非フォロワーでも相手に通知されることはありません。
参考までに、非公開リストの作成手順は以下の通りです。
非公開リストは、ホーム画面に固定しておくことも可能。頻繁にチェックする場合には、設定しておきましょう。手順は以下の通りです。
まとめ
X(旧Twitter)ではログインなしで閲覧できる内容が非常に限定されています。イーロン・マスク氏によると、この措置は一時的なものとされていますが、今後の見通しについては不明です。ただし、現在では一部のアカウントをログインせずに閲覧できることもあり、現在も何かしらの改修が行われており、今後も変化していく可能性が高いでしょう。
不便に感じている人は新規アカウントを作成するか、リストを活用するなどして管理することをおすすめします。