無料で利用できる「X(旧Twitter)」では、熱心なフォロワーのいる利用者がXプラットフォーム上のコンテンツで収益を得られるようにする「サブスクライブ」という仕組みもあります。2023年10月27日からは新たに「ベーシック」と「プレミアムプラス」の2つのサブスクリプションレベルの提供が開始され、これにより、「ベーシック(月額368円)」「プレミアム(月額980円)」「プレミアムプラス(月額1960円)」の3つのサブスクリプションレベルが選べるようになりました。
では一体、どのくらいの人がこの有料プランを利用しているのでしょうか?株式会社GO TO MARKETが運営する比較メディア「Utilly」は、全国の20歳以上60歳未満の男女348人を対象に、「X有料プランに関する調査」を実施。有料プランの認知度や現在利用中のプランなどについて質問していたので、その結果を見ていきましょう。
「Xの有料プラン」の認知度は全体の49.1%
最初に、「Xの有料プランについて知っていますか?」と尋ねると、13.2%が「Xの有料プランについて概要を知っている」、35.9%が「Xの有料プランについて聞いたことはあるが概要はわからない」と回答。全体の49.1%が「Xの有料プラン」を認知していることがわかりました。
また、30.2%は「Xは知っているが、有料プランについては聞いたことがない」と回答し、4%が「Xを知らない」と回答しています。有料プランは知らないが「Xは知っている」と回答した人も合わせると、今回の調査対象者の中で「X」そのものの認知率は79.3%にのぼり、普及率の高さがわかる結果となりました。
X利用者の中では「無料(有料プラン未加入)」プランの利用が圧倒的に多い
続いて、先ほどの質問で「Xの有料プランを知っている」と回答した171人を対象に、「Xについて、現在あなたが利用しているプランを1つ教えてください」と問いかけています。すると、最も多かったのは「無料(有料プラン未加入)」で72.5%、続いて「ベーシック」の11.1%、「プレミアム」の5.3%、「Xプレミアムプラス」の0.6%の順になり、8.8%の人が「Xを利用していない/Xアカウントを持っていない」と回答しています。
Xのサービス自体は無料でも十分利用できるため、収益化などの目的がなければ無料で使う人が多いことがこの結果から推察されます。また、有料プランも料金が安い順に利用者が多くなっており、高額のサービスまで使いこなしている人は少ないという印象です。
X無料プラン利用者のうち、有料プランに興味がある人は25%
最後に、X無料プラン利用者124名を対象に、「Xの有料プランを使ってみたいと思いますか?」と尋ねたところ、「今後使ってみたいとは思わない」という回答が最も多く、全体の70.2%にのぼりました。続いて「現在検討はしていないが、今後使ってみたいと思う」の16.1%、「現在具体的に検討している」の8.9%の順になっています。
無料プラン利用者の25%は有料プランに興味があるものの、大多数の人が「今後使ってみたいとは思わない」と回答しており、有料プランの普及は険しい道のりとなりそうです。
家計の足しになるのであれば、どのような形であれ収益化はしたいところですが、SNSを利用して収益をあげるのは、多くの人にとって簡単なことではないでしょう。月額の利用料金により、かえって赤字が出てしまうのであれば本末転倒です。X側としては積極的に利用してほしいであろうサブスクリプションですが、今後利用者はどのように推移していくのでしょうか。
出典元:【Utilly】
※サムネイル画像(Image:Camilo Concha / Shutterstock.com)