新SNS「Bluesky(ブルースカイ)」と「X/Twitter」は何がどう違う?

アナタは新しいSNS「Bluesky(ブルースカイ)」をご存じですか? 2024年2月から一般開放されたBlueskyは、テキストメインのSNS「X/Twitter」のライバルとして大きな注目を集めています。そこで今回は、Blueskyの特徴や始め方、Xとは何がどう違うのかじっくり解説します。

見た目も使い方もX/Twitterにそっくりと話題の「Bluesky」って何?

2008年4月に日本語版の配信が始まった「X/Twitter」は、短いテキスト(文章)をメインとしたSNSとして、日本でも非常に人気があります。

しかし、イーロン・マスク氏がTwitterを買収して「X」になったことで、青い鳥のアイコンも消え去り、有料の公式承認バッジ(青バッジ)制を導入するなど、大きな変化がありました。

そのようななか、2024年2月に新たなSNSとして注目されているのが「Bluesky(ブルースカイ)」です。

実は、BlueskyはTwitter社の元CEOであるJack Dorsey(ジャック ドーシー)氏が2019年に立ち上げたもの。

これまでは招待制になっていましたが、2024年2月に廃止されたことで、ようやく一般ユーザーも自由に使えるようになりました。

このBlueskyはテキストを投稿してフォロワーと共有できるなど、初期のTwitterによく似ていることから、Xのライバルとして注目を集めているのです。

Blueskyが一般ユーザーに開放された日は、全世界で85万人のユーザーがアカウント登録し、200万件以上の投稿がされたことが、XのBluesky公式アカウントでも報告されています。

BlueskyとX/Twitterは何がどう違うの?

それではXのライバルと目されているBlueskyは、どんなSNSなのでしょうか?

先ほども紹介したように、Blueskyは元X/Twitter関係者が始めたこともあり、見た目や使い方などはかなりXに似ています。

そのため、今までXを使っていた人なら、ほとんど同じ感じですぐに使えるでしょう。

もちろん、Xと異なる部分も多少あります。たとえば、Xでは投稿できる文字数が最大140文字なのに対し、Blueskyでは最大300文字となっています。

しかし、Blueskyでは動画の投稿ができない(動画のURLリンクは貼り付けられる)、ダイレクトメールが送れないといったマイナス面もあります。

もちろん、一般ユーザーに公開されたことで、今後は動画の投稿やダイレクトメールといった機能も使えるようにアップデートされるかもしれません。

とくに、ダイレクトメールに関してはBluesky公式サイトにおいて「2024年中に実装されるかも」とあります。

■BlueskyとX/Twitterの違い

※X/Twitterは無料プランの場合
投稿できる文字数はBlueskyのほうが多いのですが、現状ではBlueskyでは動画投稿やダイレクトメールなどが使えません(表は筆者調べで作成)

Blueskyで注目される「分散型SNS」って何なの?

ここまで、BlueskyとX/Twitterの細かな違いを紹介しましたが、大きなところではXが「中央集権型SNS」なのに対し、Blueskyが「分散型SNS」であることも注目を集めています。

まず、現在主流のSNSであるFacebookやInstagramなどはMeta社が、XはX社が提供するSNSであり、サーバーや投稿内容、サービスの管理をすべてSNS運営会社だけで行ってきました。

中央集権型SNSなら、ユーザーが自分の個人情報を管理する必要はなく、もし、誹謗中傷された場合は管理会社がこれを削除してくれるというメリットがあります。

しかし、その一方で特定のユーザーの意見を運営会社の意向で、勝手に排除することも可能となっているのです。とくにイーロン・マスク氏がTwitterを買収してXとなってから、この問題がクローズアップされてきました。

つまり、全世界で数億人が利用する巨大SNSなのに、一企業(個人)の考えで世論を操作できてしまうことが問題視されているのです。

(Image:Yalcin Sonat / Shutterstock.com)

Twitterがイーロン・マスク氏に買収されてから、青い鳥のアイコンも消え去って「X/Twitter」になったのは衝撃的でした。また、中央集権型SNSのXでは運営会社(個人)の力が大き過ぎるという側面も……

そこで、最近では脱・中央集権型SNSとして“分散型SNS”が注目されています。

分散型SNSのBlueskyは、複数のサーバーを使用してデータを分散させているのが特徴。つまり、ユーザーがサーバーを選択できるのです。

ほかにも、Blueskyではユーザーが自分で投稿したデータを所有できるので、ほかのSNSと違って、アカウントを削除しても投稿したデータは手元に残すことが可能となっています。

Blueskyを始めるにはどうすればいいの?

BlueskyとXはどこが違うのか? なぜ今注目されているのか? といったことが理解できたところで、さっそくBlueskyを使ってみましょう。

現在、Blueskyに参加するのに招待は必要ありませんので、誰でもすぐに無料で使うことができます。もちろん、機能制限なども一切ありません。

スマホの場合はBluesky公式アプリを、パソコンの場合は公式サイトからアカウント登録できます。

ここでは、iPhoneアプリによる登録方法を紹介しますが、アプリを起動したら、まず「新しいアカウントを作成」を押して、メルアドやパスワード、生年月日、ハンドルネーム、趣味嗜好などを登録すればOKです。

ちなみに、あなたのアカウント画面で「ホスティングプロバイダー」が「Bluesky Social」となっています。

ここがいわゆる“サーバー”のことですので、そのままでもOKですが、ここをほかのサーバーに変更することも可能となっているのが特徴的です。

●Bluesky公式は→こちら

Blueskyアカウント登録の手順(iPhone版)

アプリを起動したら「新しいアカウントを作成」をタップ(左写真)。メールアドレス、パスワード、生年月日を入力して「次へ」を押しましょう。なお、「ホスティングプロバイダー」を無理に変更する必要はありません(右写真)

次に、自分の好きなハンドルネームを入力して「次へ」をタップ(左写真)。自分が興味がある項目を選んだら、画面下の「続行」を押しましょう(右写真)

アカウントをフォローするか尋ねられるので、「すべてのアカウントをフォロー +」か、不要なら「スキップ」を選択(左写真)。次の画面では、フォローした人の投稿を表示するか決められますが、そのまま「続行」をタップすればいいでしょう(右写真)

メインのフィードを選択すると、タイムライン上に興味がありそうな話題が流れます。不要ならチェックを外して「続行」をタップ(左写真)。さらに話題を絞ったフィードの登録画面が表示されるので、興味があれば選択して「続行」を押します(右写真)

「ヘイトスピーチ」「スパム」「なりすましアカウント」の表示を決めます。基本的にはすべて「非表示」のまま「続行」でOKです(左写真)。「準備ができました!」と表示されたら「さあ始めましょう!」をタップすればアカウント登録は終了です(右写真)

まとめ

いかがでしょうか? 今回は新しい分散型SNSとして注目を集めている「Bluesky」を紹介しました。

Blueskyは昔のTwitterの感覚で使うことができるので、「最近のXはなんだか使いにくい」と感じている人は、ぜひ一度Blueskyを使ってみてください。

オトナライフ編集部
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