たびたびSNSをざわつかせる「おじさん構文」「おばさん構文」。それに加えて最近では「。」を使う=怒っていると受け取られるいわゆる「マルハラ」まで登場する始末…。部下や後輩と連絡をとりたくても、コミュニケーションに悩みを抱えている人も多いのでは。そこで今回は、Z世代のリアルなコミュニケーションについての調査結果から、若い世代とのやりとりのコツを探っていく。
なぜ受け入れられない「おじさん構文」
LINEヤフー株式会社が運営するスマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」は2024年4月、全国の高校生を対象に「今年流行りそうだと思う言葉やその理由」や「誰かとLINEのメッセージや、Instagram・XのDMなどの『メッセージやDM』でやり取りするときに、やっている・意識していること」についての調査を実施。集まった980サンプルから、高校生のリアルな声を読み解いていこう。
調査に協力した高校生のうち、約半数が「返信をせかさない」ことを意識していることが判明。さらに「文末に句読点『。』をつけない」という回答は男女ともに上位に来ていることや、「文末にカタカナは使わない」「文末に()を使わない」など、マルハラやおじさん構文とは真逆のコミュニケーションを心がけていることが浮き彫りに。
Z世代に嫌われないために…
若い世代は「。」をなぜ嫌がり、使わないのか…。「『。』は友だちに使うには固いように感じるから」「『。』をつけるとやり取りの内容が雑談でも堅苦しい感じになってしまうから」というリアルな声があがる一方、「目上の人とのやり取りではちゃんと『。』はつけます」という人も。「。」を文末につけることで一定の“ちゃんとした感”やカッチリ感が出ることを理解しているものの、友だちなどの親しい間柄で使うことで相手に距離感や威圧感を与えるのを危惧しているようだ。これがDMやメッセージといったツールではなく、立場が違う相手とのメールのやりとりであれば違和感もないのかもしれないが…。
ほかにも「相手の気持ちを考える」「相手が返信したいと思ったタイミングで(返事を)してほしい」「既読スルーしていると思わせたくない」「自分が受け取って嫌だなと思ったものはしない」など、やりとりする相手に対して配慮していると答えた人が多いことがわかった。
まとめると、Z世代は「相手に嫌な思いをさせたくない」と同時に「嫌われたくない」という感情を強く抱いているようだ。そんな世代に嫌われないためには、まずは受け取る相手がメッセージを読んでどう思うかを送信前に確認することが大切だ。その上で、彼らが意識しているという「文末に句読点『。』をつけない」「文末にカタカナは使わない」「文末に()を使わない」というルールを守ればOK。マルハラ、おじさん構文にならないように意識して、円滑なコミュニケーションに役立ててみては。
出典元:【LINEリサーチ】
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