スマホ以外で使った覚えがないのに「○○でLINEにログインできませんでした」のメッセージが届いた場合、不正ログインの標的になっている可能性が高い。このようなメッセージが届いたときは、慌てずに今回紹介する対策を早急に実施しよう。
「○○でLINEにログインできませんでした」は不正ログインの可能性
LINEは1つしかアカウントが持てないので、1台のスマホでしか利用できない。ただし、スマホ以外にパソコン版アプリ、iPad版アプリ、ブラウザー版などでは、同じアカウントを使って同時にログインが可能。ログインすると、スマホを使いながらそれらの端末でLINEの各機能を併用することが可能だ。
スマホ以外の端末でログインするには、QRコードをスマホで読み取るか、LINEに設定しているアカウント情報(メールアドレスとパスワード)の入力が必要だ。スマホ以外の端末でログインが試みられたときは、その旨のメッセージがスマホに通知される仕組みになっている。
「○○でLINEにログインできませんでした」というメッセージは、アカウント情報によるログインに失敗したときに届くもの。自分では何もしていないのにこのようなメッセージが来たら、第三者が自分のアカウント情報でログインを試みた「不正アクセス」の可能性が高い。
「○○でLINEにログインできませんでした」は、スマホ以外の端末でLINEにログインしようとして失敗したときに届く。自分が何もしていないのであれば、第三者が不正にログインしようとしたということになる
LINEは2段階認証なのですぐにログインされることはない
スマホ以外の端末からアカウント情報でログインしようとした場合、正しいアカウント情報を入力してもスマホに表示される確認コードの入力が必要になる。いわゆる2段階認証なので、アカウント情報が完全にバレていてもログインできるわけではない。
だからといって安心してもいけない。最近は友だちを装って確認コードを入力させようとするダイレクトメッセージが届くケースもあるからだ。
また、アカウント情報は何かしらの形でバレているわけで、もしパスワードを使い回していると他のサービスに不正ログインされる恐れもある。早急に対策が必要だ。
スマホ以外の端末でLINEにログインした場合、スマホに表示される確認コードの入力が必要だ。そのため、このコードが知られない限りはログインされることはない
「○○でLINEにログインできませんでした」のメッセージが来たときの対処法
アカウント情報が漏えいしている可能性が高いため、このままではLINEだけでなく他のサービスにも不正ログインされる恐れがある。
まず、不正ログインには「パスワードを強固なものに変更する」のが基本的な対策だ。もしパスワードを使い回しているなら、LINEだけでなく他のサービスでもパスワードを変更しておいたほうがいいだろう。
スマホ以外でLINEを使うことがない人は、他の端末からのログイン許可をオフに設定しておくといいだろう。オフにすると、他の端末からのログインができなくなる。ただし、有効なのはパソコン版とiPad版だけで、ブラウザー版のタイムラインおよびLINE Storeへはアクセスできてしまうので注意しよう。
LINEの設定画面を開き、「アカウント」→「パスワード」をタップ。パスワードの設定画面が表示されるので、新しく設定するパスワードを2回入力して「変更」をタップする
LINEの設定画面で「アカウント」をタップ。「ログイン許可」をオフにすると、パソコン版LINEとiPad版LINEからはログインできなくなる
万が一ログインされてしまったときの対処法
「2段階認証なら特に心配しなくてもいい」と思っている人もいるかもしれない。しかし、LINEの2段階認証は初回だけ。過去にログインしたことがある端末では、確認コードがなくてもログインが可能なので要注意だ。
もし、ログインに成功すると「○○でLINEにログインしました」というメッセージが届く。もし自分が何もしていないのであれば、第三者が自分のLINEにログインしている可能性が高い。つまり、トーク履歴や写真などが筒抜けで、友だちにも悪質なメッセージが送信できる危険な状態だ。
このようなときは、覚えのない端末を強制的にログアウトをさせよう。その後、前述したパスワード変更やログイン許可の変更などの対処を実施する。
LINEの設定画面を開き、「アカウント」→「ログイン中の端末」をタップ。現在ログインしている端末が表示されるので、不正ログインしている端末の「ログアウト」をタップする。これで不正ログインしている端末は強制的にログアウトされる
LINEはプライバシーのかたまりなので、不正ログインだけは絶対に避けたい。2段階認証などである程度のセキュリティは担保されているが完全ではない。もしログインに関するメッセージが届いたら、今回紹介した対策を実施してより安全に努めて欲しい。