「タグる」ってなに? 若者はみんなSNSで“#タグって”情報収集しているの知ってた?

何か知りたい情報を探すとき、スマホで検索エンジン「Google(グーグル)」を使って調べる人は多いだろう。今ではネットで調べること自体を“ググる”と言うくらいだ。しかし、今の若者は何かを調べるときは、GoogleでググったりせずにSNSで“タグって”いるのをご存じだろうか? いつまでも部下に“ググれカス!”なんて言っていると、逆に笑われてしまうぞ! 

情報収集をするとき“ググる”のはもう古い?

(Image:ulyana_andreeva / Shutterstock.com)

 アナタは何か知りたい情報を検索するとき、スマホやパソコンの検索エンジン「Google」で“ググって”いないだろうか? 確かにたいていの情報は“ググる”ことで簡単に手に入れられるが、必ずしもそれがベストな方法だとは限らない。実は今、若者が情報収集するときは、「Instagram(インスタグラム)」「Twitter(ツイッター)」「Facebook(フェイスブック)」といったSNSで“タグる”のが当たり前になっているのをご存じだろうか? もし、“タグる”方法を知らないと、「まだググってるんですか?」などと、逆に若者に笑われてしまうかもしれないぞ!

(Image:google.com)

今でもGoogleで検索すれば何でも知ることができる。だが“ググる”だけがベストな検索方法とは限らないのだ……

 SNSはネットのニュースやブログなどと違い、事件・事故、スポーツ、グルメ、美容、カルチャー、旅行、ビジネスなど、さまざまなジャンルで、今起きていることが一般ユーザーからリアルタイムで発信されているのが特徴。たとえば、新型PS5を初日に購入したいと思ったとき、「秋葉原のヨドバシではすでに売り切れた」とか「日本橋店ではまだ在庫あり」といった情報はTwitterで“タグった”ほうが確実に最新情報を入手できるはずだ。
 このように、SNSで情報を“タグる”ときにキーとなるのが「ハッシュタグ」である。ハッシュタグとは“#〇〇〇〇”のように、頭に「#」がつけてキーワード検索することを言う。たとえば「#あつ森」「#GoToイート」「♯鬼減の刃」など、テーマごとにハッシュタグ検索をすると、情報の絞り込りこみが効率的になる。もし、最新情報を的確に取集したいなら、“ググる”よりも“タグる”ほうが効率的であることがお分かりいただけるだろう。

そのままキーワードで検索してもいいが、「#」を付けた方が絞り込み条件が的確になるので、欲しい情報を入手しやすい

「手繰り寄せる」という意味もある“タグる”

“タグる”はハッシュタグの「タグ」が語源だが、ほかにも「手繰り寄せる」という意味も兼ねているそうだ。もともと、SNSでは知り合いや有名人をフォローしその人が発信する情報を知る使い方のほうが多かったが、ハッシュタグが使われるようになってからは、ハッシュタグから情報を知り、またフォローするユーザーを探していく方法が増えていった。まさに自分のもとに有益な情報を“手繰り寄せている”のだ。
 SNSは、Webサイトと違って誰でも気軽に投稿できるところがポイント。さらにリアルタイムでユーザー目線の投稿が中心になるので、「今」知りたいことを素早く手に入れることができる。さらに自分と同じ考え、感性を持つユーザーを見つけやすくなるので、SNSをより楽しむきっかけにもなる。
 今後もハッシュタグはいろんな面で活用されていくことだろう。いずれ、「おいしいパンケーキのお店が知りたい」なら「tgrks(タグレカス!)」なんて言葉も流行るかも?

写真の投稿が主な軸となる「Instagram」で、新宿御苑の紅葉の具合を知りたければ「#新宿御苑」とタグることで、ユーザー目線のリアルな“今”の新宿御苑の景色を知ることができる

SNSでは情報収集だけでなく、「仲間を見つける」といった目的が主となる「#〇〇好きな人と繋がりたい」というハッシュタグも人気。SNSのプラットフォームを生かし、自分のコミュニティを広げることもできる

※サムネイル画像(Image:Henryk Ditze / Shutterstock.com)

文=すずきあきら/編集・ライター

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