PayPayとLINE Payが躍進不可避? LINEグループの強さの神髄は東南アジアにあり!

「LINEグループは海外に強い」。その言葉が早くも実証されたようだ。LINEがタイで展開する銀行サービス「LINE BK」が、リリースからわずか4ヶ月で登録ユーザー数200万人を突破したことが明らかとなった。LINEといえば、ヤフーを傘下に収めるZホールディングスとの経営統合が完了したことでも話題となり、今後どのようにヤフー等とのシナジーを活かして成長していくかが注目を集めている存在だ。
今回は、海外でその強みを発揮するLINEやそのグループのサービスの魅力についてお伝えしていきたい。

タイや東南アジア圏に強い影響力をもつLINE

(Image:linecorp.com/ja)

「LINE BK」は、LINEとタイ大手のカシコン銀行が手を組み実現した銀行サービス

 LINE株式会社が3月8日に発表したところによると、グループ企業がタイで運営する銀行サービス・LINE BKの登録ユーザー数が200万人を突破したという。LINE BKのサービス開始は2020年10月。「1日あたりの新規口座開設数5万件」「4ヶ月間における取引総額が210億バーツ(約7億米ドル相当)突破」といった華々しいデータも公開され、好スタートを切るサービス開始となったことが伺えた。
 加えてLINE BKは「いずれのサービスも他のアプリに遷移することなく、LINEアプリから利用可能」だという。LINEユーザーであれば手軽に利用できるという点でも、世界的なコミュニケーションアプリの強みを活かした仕様で、あらためてタイ国内でのLINEの影響力の強さを見せつけた。

(Image:Ned Snowman / Shutterstock.com)

QRコード決済を含むキャッシュレス決済は日本国内だけでも多数存在する

 統合を発表したLINEといえば、「PayPay」と「LINE Pay」という2つのQRコード決済サービスの処遇についても大きな注目を集めていた。当初は「PayPayがLINE Payを吸収合併する」といった内容が報じられていたものの、「LINE Payが無くなるわけではなく、PayPayに統合されるのは“国内コード決済のみ”である」と公式が訂正。LINE Payを存続させる理由のひとつとして「LINE Payが台湾をはじめアジア主要国での成長をめざしており、加えてPayPayが海外展開をしていない」ことが挙げられた。それだけLINE PayやLINEが海外に強いということなのだろう。

 国内のQRコード決済シェアで圧倒的な1位を走り続けているPayPayと、海外事業で影響力を高め続けているLINEグループのLINE Payがタッグを組んだとなれば、まさに鬼に金棒と言えるシナジーを生み出すことになりそうだ。
 今後この勢いのままさらに市場シェアを拡大していくことができるか。戦国時代を抜けて淘汰の時代を迎えはじめたとも言われているQRコード決済業界だが、業界に対してPayPayとLINE Payがどのような影響を与えていくだろうか。今後の展開に期待が集まる。

参照元:タイの銀行サービス「LINE BK」、リリース4ヶ月で 登録ユーザー数が200万人を突破【LINE

※サムネイル画像(Image:linecorp.com/ja

オトナライフ編集部
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