LINE、バグ発生も素早く対応! ふるふる特許侵害など信頼回復への必死感が漂う

メッセージアプリの「LINE」iOS版の一部で、メッセージを送信するたびに直前に送ったスタンプが自動で送信されてしまうバグが発生し、ネット上では「ちょっと面白い」「でもけっこう困る」といった声が上がっている。この不具合は5月17日にリリースしたiOS版で発覚したものの、18日に公式から「お詫び」が発表され、19日には修正版が配布された。特許侵害や情報管理不備などの不祥事が何かと話題のLINEだが、素早く修正対応することで必死に信頼を回復しようとしているのかも?

メッセージを送ろうとすると、スタンプが勝手に送信されてしまうバグ

(Image:DenPhotos / Shutterstock.com)

送った相手との関係性や内容によっては、相手を不快にさせてしまう可能性も

 今回のバグは、トークでメッセージを送ると、直前に同じ相手に送ったスタンプが勝手に入力されてしまうというもの。絵文字を送信しようとしても送ったはずの絵文字ではなく、スタンプが送信されてしまうという現象も起こり、その後は再起動しない限りテキストを送るたびに同じスタンプが送信されてしまう。スタンプの内容によっては「やたらとあいさつする人」「やたらと焼肉をおごってと頼んでくる人」のようにみえ、思わずくすっと笑ってしまうが、スタンプが大量に送り付けられるという状況が発生するのは、やっかいといえばやっかいだ。他にも、「ビデオ通話をしようとしても、カメラが起動せず利用できない」といった不具合が確認されていた。

家族や友人との連絡は、メールではなくLINEだという人が大半だろう

 LINEは5月18日には公式ツイッターで不具合を報告し、復旧に向けて修正を行っていると発表。その後、19日に配布された最新版(11.8.1)で修正した。最新版はApp StoreでLINEを検索してアップデート、または自動アップデートを設定している場合は自動で適用される。ちなみに、自分のスマホだけで発生しているバグの場合は、アプリの再起動、スマホの再起動、アップデートの確認をし、それでも問題が解消しないようならウェブから問い合わせることもできる。

 LINEは先日、連絡先交換の「ふるふる」の機能で特許を侵害したとして、約1,400万円の賠償命令が出たばかり。3月には中国の企業でユーザー情報が閲覧可能になっていたことで管理体制に行政指導が入るなど、信用が失墜している。4月にはメッセージの送受信ができない、既読がつかないなどの不具合も発生していたが、一部機能を除き当日中に復旧するなど、以前に比べて最近の対応はスピーディーに感じる。
 今回の対応も素早く、ユーザーの信頼回復に必死なのが見てとれるが、一度失った信頼は回復するのに時間がかかるだろう。ユーザー側からしても、ここまで日常的に利用しているアプリが利用できなくなる事態は避けたいもの。安心して利用できる体制の構築を期待したい。

参考元:LINEにバグ メッセージ送るとスタンプ自動送信 「面白いけど困る」【ITmedia NEWS

※サムネイル画像(Image:NapasStockphoto / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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