Twitterで新たな課金機能サービス「Super Follows(スーパーフォロー)」が近々スタートするかもしれない。Twitterの課金機能といえば、「Twitter Blue」が開始されたばかり。続々と始まる新たな有料サービス展開で、Twitterはどのように変わっていくのだろうか。今回は、有料化へと舵を切ったTwitterの今後について考えていきたい。
Twitterの新課金機能・スーパーフォローの詳細が判明?
Twitterがスーパーフォローの存在について公式に明らかにしたのは2月末だった。スーパーフォローとはTwitterユーザーが他のアカウントを有料でフォローできるようになるサービス。ユーザーは毎月お金を支払う(月額4.99ドル(約550円)とされている)ことで、そのアカウントの限定コンテンツなどにアクセスできるようになるという。またスーパーフォローされた側はツイッター上で直接収益をあげることができるようになり、クリエイターなどの活動につなげやすくなることを狙っているようだ。
そんなスーパーフォローの新たな情報が、現在ネット上で注目を集めている。これまでも解析により新機能の情報をいち早く発見していたアプリ開発者のジェーン・マンチュン・ウォン氏が、今回もスーパーフォローの未公開情報を発見。それによればスーパーフォローの限定公開ができるアカウントは、「1万人のフォロワーを持ち」「過去30日間に少なくとも25ツイートを投稿し」「18歳以上」のユーザーに限定されることになるという。これだけ詳細な規定が決まっているということは、スーパーフォローが登場する日もそう遠い時期ではないのかもしれない。
ただしこれは外部の開発者の解析結果による情報であり、アメリカのメディア・The Vergeがこの情報の真偽をTwitter社に問い合わせたものの「回答は得られなかった」という。この情報の答え合わせはサービスが実装されてからになりそうだ。
Twitterといえば、スーパーフォローとは別の課金機能サービスであるTwitter Blueをオーストラリア・カナダで提供開始しはじめたことも話題となった。Twitter Blueは「アンドゥツイート機能」「ブックマークフォルダ機能」「リーダーモード機能」を利用できるサービスで、2国間で少し差はあるが、日本円にして300円台(2021年6月8日現在)の価格となっている。クリエイターにもお金の入るスーパーフォローと違いTwitter社が全額を獲得できる課金機能サービスなだけに、企業としてもとくにこちらの機能を推したいがために最初にリリースしたのかもしれない。
また、5月には“投げ銭機能”とも呼べるチップの送金機能「Tip Jar」を英語圏のサービスで公開。一般ユーザーがクリエイターやジャーナリストといった著名人に直接チップを送って応援することができるサービスだ。こちらも推しに対してファンが投げ銭をする各種の動画配信サイトのような使い方もすることができそうだ。
これまで同じコンテンツを好きなファン同士がネット上でつながったり、推しのツイートからプライベートな側面を見たりすることに重宝されていたイメージの強かったTwitter。しかし今後は推しからの発信を受け取るだけでなく、推しに金銭的な面で応援しやすい体制が整ってきたとも言える。これからの“推し事”も、新たな時代へと突入することになりそうだ。
参照元:Twitterが有料フォロー機能「スーパーフォロー」を間もなくスタートか、アダルトコンテンツを限定投稿できるようになる可能性【GIGAZINE】
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