Twitterのトレンドの20%は人為操作された可能性が高いことが判明!

今、話題になっているキーワードが一目でわかるツイッターの「トレンド」。今日1日やここ数日で話題になったトピックだけでなく、今現在話題になっている事柄や地域別のトレンドをリアルタイムで見つけることができ、通勤時間に毎日チェックするという人も多いだろう。だが、スイスの研究チームの調査によると、世界のトレンドの20%、トルコのトレンドにいたっては47%がボットによって人為的に作り出されたものであることが判明した。

ツイート数だけでは決まらないトレンド。だが、アルゴリズムには脆弱性も

(Image:FellowNeko / Shutterstock.com)

アプリならアカウントが無くてもキーワード検索のトレンドタブから確認可能だ

 ツイッターのトレンドはアルゴリズムによって決定されているが、決定条件については詳細を明らかにしていない。ツイートの総数だけでなく、一定時間内に急激にツイート数が増加していることや、複数のアカウントでツイートされていること、一定期間に連続してツイートされることなどが条件のようだ。また、アルゴリズムはツイートの削除を考慮に入れていないとの報告も。つまり、攻撃者はトレンド入りさせたいワードを含むツイートをすぐに削除しても、そのワードをトレンド入りさせることが可能ということになる。
 今回の調査では、トルコと世界における「トレンド入りした事柄のうち、ボットによって人為的にトレンド入りした事柄の占める割合」が明らかになっている。その結果、トルコのトレンドトップ5に入ったトレンドワードの平均47.5%がボットによるもので、世界のトレンドトップ10にランクインしているキーワードも平均19.7%がボットによりゼロから生み出されたものだった。

トレンドワードがニュースなどに拡散され、さらなる話題を呼ぶこともある

 ボットの活動は午後に活発となり、午後8時にピークを迎えることも判明している。研究チームは「人々が夜間にツイッターを見ることが多いため、ボットの使った攻撃者は午後に攻撃を集中させている可能性がある」と指摘。逆に午前3~6時までの時間帯は、ボットによる活動はほぼ停止している。
 また、研究チームは2015年6月から2019年9月までに108,000のボットアカウントを発見したとのこと。もちろん無害なボットも多いが、中には偽情報や政治的スローガン、ヘイトスピーチなど悪意のあるものも含まれており、トレンドが人為的に操作され、創り出されているとすれば社会に大きな影響が出るだろう。

 実際に、「#SuriyelilerDefolsun(#シリア人は出ていけ)」というハッシュタグは、トレンド入りした後にいくつかのニュースやソーシャルメディア、さらには学術論文にまで取り上げられたそうだが、後からボットによってトレンド入りしたことが判明。
 下手すると世論にもなってしまうトレンド機能の脆弱性は早急に対処してもらいたいが、ユーザーがトレンドを見極める目も必要なようだ。

参考元:Twitterのトレンドの半分近くがボットに操作された人為的なものだったことが判明【GIGAZINE

※サムネイル画像(Image:Sattalat Phukkum / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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