多くの企業がリモートワークを導入するなか、直接的なコミュニケーションが減ったことから、「以前より人間関係が希薄になった」と感じている人も多いのではないだろうか。今回は、リーダーシップや職場環境の専門家であるレイチェル・クック氏が提唱した「オンラインで人間関係を築く5つの方法」について解説していく。
「自分が何者か」を多くの人に知ってもらうこと
クック氏が提唱した「オンラインで人間関係を築く5つの方法」、1つ目は「戦略的に自分を位置づける」ことである。自分はどんな人間で、何ができるのかを周囲に知ってもらうために、SNSなどに自分の情報(スキル・趣味・興味があることなど)を掲載するべきだという。例えば、誰かが「飲食店のPR方法を検討したい」と考えていた場合、知人のSNSのプロフィールに「プランナー」「グルメ好き」といったキーワードがあれば、声がかかりやすくなるということだろう。
2つ目は「広い心で人のために貢献する」こと。誰もが人と人との繋がりに不安を覚えているいまだからこそ、自分の時間やスキルを損得なしで提供することが重要だそうだ。もしかすると“偽善”や“売名”と言われてしまうかもしれない。それでも、日々誰かのためになる行いを積み重ねることで、アフターコロナに向けた信頼の獲得に繋がっていくはずだ。
クック氏が3つ目に挙げたのは、「オンラインのディスカッションに参加する」こと。対面形式のイベントに参加しづらいいま、同業者間での情報交換や、共通の話題などのオンラインディスカッションを探して参加することが大切だそう。
4つ目は「知識を戦略的に共有する」こと。というのも、ネットで見つけた有益な記事をSNSなどで共有することも、新たな人間関係を生み出すきっかけになるのだという。この時、単に記事をシェアするのではなく、記事の魅力を伝える言葉を添えることが重要だそうだ。確かに、自分がSNSを利用している際にも、単にリツイートされただけの記事よりも、「この話に書いてあるプランニングのコツがすごくわかりやすい!」など「何がポイントなのか」を含めた引用リツイートのほうがついつい読んでみたくなる。
5つ目は「オンライン学習に参加する」こと。友人や同僚と同じコースを受講して、学習内容について疑問や意見を交換することが深いコミュニケーションに繋がるのだという。
「オンラインで人間関係を築く5つの方法」をひとつずつ見ていくと、いかにSNSを活用するかが重要なポイントになっていることが分かる。SNSのプロフィールや投稿を通して「自分はどんなことができて、どんな思想をもっているのか」を共有し、何か他人に貢献できることがあれば、発信力の強いSNSを活用する。オンラインディスカッションを自らSNSで募集するのも良さそうだ。しばらく続くであろうオンラインの時代、これらの方法をうまく取り入れていきたいものだ。
参照元:オンラインで人間関係を構築するための「5つの方法」とは?【GIGAZINE】
※サムネイル画像(Image:Koshiro K / Shutterstock.com)