Facebookが世界的なSNSのひとつであることはもはや常識だ。日本国内では「フェイスブックはおじさんのSNS」などというレッテルも貼られているが、世界的に見ればユーザー数も増加し続けている急成長が止まらないコンテンツ……というのが一般的な認識だったのではないだろうか。
しかし今回、そのイメージが崩れ去る驚愕のデータが公表されたようだ。いったいどのようなデータなのだろうか……。
フェイスブックの“おじさん化”、実は日本だけではなかった!
データの出所は、2021年3月に報告されたFacebookの内部調査資料。その資料では「ユーザーコンテンツ生成率」「毎日のアクティブユーザー数あたりのFacebookの消費時間」「毎日のアクティブユーザー数あたりのメッセージ送信数」という3つのグラフが示されており、「13~17歳」「18~29歳」「30歳以上」という年齢で区分けされたユーザーのデータが記載されている。
その中で「13~17歳」と「18~29歳」のユーザーの数値は、3データ全てで前年に比べて下降している。とくに「13~17歳」の「毎日のアクティブユーザー数あたりのFacebookの消費時間」「毎日のアクティブユーザー数あたりのメッセージ送信数」の下がり具合が顕著だった。一方で「30歳以上」のユーザーでは、「ユーザーコンテンツ生成率」は微減しているものの、残りの2つのグラフではむしろ増加傾向にある。「30歳以上のユーザーは1年前よりFacebookを使うようになった」ということだ。
若者の利用が減って、“おじさん”の利用が増えた。これはもう「おじさんのSNS」という他ないのではないだろうか…。
ユニアドが2021年10月に発表した「主要ソーシャルメディアのユーザー数まとめ」によれば、Facebookのユーザー数は着実に伸び続けており、2021年6月時点ではユーザー数およそ29億人にのぼるとされている。3月時点の28億5,000万人から、わずか3カ月でユーザーが5,000万人も増えているというのだ。
このデータだけ見ると「やっぱり上り調子じゃないか」となるのだが、先ほどの内部調査では「10代の新規登録者は少なくなっている」「新しく作られる10代のアカウントの多くは複数アカウントの1つである」といった報告もなされている。実名制のFacebookで裏垢というのも考えづらいが、増えている人数を見て「アクティブユーザーそんなに増えているのか!」と鵜呑みにすることは難しそうだ。
世界的に見ても、若年層が減りおじさん世代が活発化するFacebook。運営するFacebook社は「メタバース」事業への注力を公言しているが、今後Facebook事業はどのように扱われることになるだろうか。社内で窓際に追いやられたおじさんのようにならないことを祈りたいが…。今後のFacebookの動向を注視していきたい。
参照元:Facebookは高齢化が激しく危機的状況であるという内部調査結果が新たに判明【GIGAZINE】
※サムネイル画像(Image:G.Tbov / Shutterstock.com)