mixiは11月24日、SNS「mixi」のフィーチャーフォン(ガラケー)向けサイト「mixiモバイル」を終了したことを発表した。誤解のないようにお伝えしておくと、ガラケーからmixiを利用することが出来なくなったというだけで、PC版やスマートフォン版(アプリ/Webブラウザ)については、今後も引き続き利用可能である。
今回は、ひとつの歴史に幕を閉じたmixiについてお伝えしていきたい。
「mixiが終了する」と誤報が流れた過去も
mixiがスタートした2004年に提供が開始されたmixiモバイル。当時はまだiPhoneなども発売されておらず、「携帯電話といえばガラケー」というガラケー全盛期であり、当時を覚えている読者の方々も多いのではないだろうか。
それから24日午前11時に終了されるまで、約17年にわたりサービスを提供してきたmixiモバイルだが、現在mixiモバイルにアクセスすると、「mixiモバイルは2021年11月24日 11:00をもちましてサービス終了しました。ご利用ありがとうございました」というテキストのみが表示される状態となっている。終了の背景には、やはりキャリア各社が段階的に3G回線サービスを終了させていき、2026年3月末には3社とも3G回線がサービスが終了しガラケーが使えなくなるということも無関係ではないだろう。
「mixiのサービス終了」をめぐっては、2020年5月、「mixiが終了する」と誤解したツイートが拡散される騒ぎが起きた一件を覚えている人もいるかもしれない。
実際には、mixi内で企業や個人などが自由に開設できる日記や写真の公開、Twitter連携、ホワイトボード、Q&Aといった機能を有する「mixiページ」のみを終了するという発表があったのだが、mixiページとmixiという名称の紛らわしさから、一部の勘違いにより騒ぎが起こった過去があったのだった。
若い世代の人は全盛期を知らない人も多いと思うが、まさに一斉を風靡したmixi。しかし、そんなmixiもオワコンというわけではない。2019年にmixi自身が実施したアンケートの回答者1,879人のうち、「毎日」利用するというヘビーユーザーはなんと72.0%にも上った。続いて「週に数回」は20.2%と、使っている人は令和になって以降も使い続けているのだ。「mixiコミュニティ」で同じ趣味を持っている人を探したり情報交換したりして輪を広げることができるので、それが楽しくてmixiユーザーを続けている人も多いようだ。
ネット上では、「mixiは今でもやってるけど、なんだかんだで一番日本人には合ったSNSだと思う」や「実はニュースへのコメントはmixiが一番おもしろい」など、根強いファンも多い。また、「mixi、今でもやっている。(中略)Facebookやインスタのキラキラ感はないが、なんか自分を出せる、穏やかな場所なんだよなぁ。SNS上の、地元」という意見もあり、SNS疲れはしているが、SNS断ちをするには至らない人にうってつけなサービスなのではないかとも思える。SNSでホッと一息つきたい人や、身近に趣味を共有できる人がいない人は、新たにmixiアカウントを作ったり、休眠アカウントをお持ちの方は活動再開したりしてみるのもいいかも知れない。mixi愛用者がいる限り、今後も末長くサービスを継続していただきたいものだ。
参考元:ガラケー版ミクシィ終了 ユーザー減少で17年の歴史に終止符 PC・スマホ版は継続【ITmedia NEWS】
※サムネイル画像(Image:Sharaf Maksumov / Shutterstock.com)