Twitterポリシー変更は芸能人や有名人であっても「同意」が必要なのか?

「この写真、SNSにアップしていい?」と他人から聞かれたことはあるだろうか。ツイッター社は11月30日、写真や動画の被写体となっている人の同意がない場合、投稿の削除などを行なうとするポリシー変更をした。自分の預かり知らぬところで画像が流れるのはトラブルのもとになりかねないが、一部からは「めんどくさい」という声も聞かれた。

同意のない他人の写真・動画の投稿はNGに

SNSと人間関係は切り離せないが、個人情報が流出するリスクも高い

ツイッターが「個人情報に関するポリシー」を更新し、個人の写真・動画の無断投稿を禁じた。他人が写った画像や動画をツイッター上にアップする際は本人の同意が必要となり、もし被写体の同意なしに投稿された写真・動画に対して報告があった場合は投稿を削除するなどの措置を行うとしている。

個人情報の公開について、ツイッターは2019年に住所や電話番号、GPS座標などの投稿を禁止している。今回の措置は、そこに写真と動画が加わるかたちとなった。

いったん掲載されてしまった画像を、話し合いによって消してもらうことは難しい。嫌がらせ目的であれば相当困難であり、悪気のない行為だったとしても角の立たない伝え方をしなければならず、場合によっては人間関係にヒビが入ってしまう。それよりも、さっと報告して削除してもらえるのであればありがたい。

(Image:XanderSt / Shutterstock.com)

新たなルールにうんざりするかもしれないが、時代に合わせたアップデートが必要だ

ネット上からは「めんどくさい」「いちいち投稿していいか許可を取る?」とブーイングの声が挙がる一方で、「一言ことわるのが当然のマナー」「顔スタンプしてアップしていいか聞くし、絶対に鍵付きアカウントだけ」と、ルール化されなくとも素顔を載せるには相手の許可が必要と認識している層もいる。

たしかに「アップしていいか」と許可を取るのは一手間かもしれないが、一度ネット上に載せられた情報はどう利用されるか分からない。投稿を消したとしても、キャプチャを取られている場合も考えられる。そうした写真や動画が悪用されてしまったときに責任を取ることが難しいと考えると、事前に本人の確認を取りリスクヘッジを図っておくべきだろう。

今回のポリシー変更は個人情報が嫌がらせや脅迫のツールとして悪用されるのを防ぐという目的であるため、公益性がある場合や災害など危機的状況の支援など例外もある。ただし公的な人物が対象であっても、嫌がらせのツールとして利用されている場合は削除などの対象となる。近しい人はもちろん、芸能人や政治家などの有名人であっても不当に写真や動画を使うことはルール違反だということを今後は肝に銘じておかなくてはいけない。線引きが難しい問題であるだけに「自分の投稿が違反に当たらないか不安だ」という人は、ぜひともツイッターの公式発表「個人情報に関するポリシー」は→こちらを確認しておいていただきたい。

参照元:Twitter、個人の写真・動画の無断投稿を禁じるポリシー変更【ITmedia NEWS

※サムネイル画像(Image:Sergei Elagin / Shutterstock.com

オトナライフ編集部
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