アップル謹製の“Proモデル”に新たな仲間が加わった。今度は周辺アクセサリである伝送ケーブルだ。「Thunderbolt 4 Proケーブル」と名付けられたそのケーブルは、「最大40Gb/sのデータ転送」「最大100Wの充電」などに対応する“Pro”の名に恥じないスペックを持っているという。「ハイスペックなら何か困るわけでもないだろう」と思う人もいるかもしれないが、実はこのケーブル、巨大なツッコミポイントを持っておりネット上で話題となっている。
はたして何に対するツッコミが寄せられているのだろうか…。
アップル、「Thunderbolt 4 Proケーブル」の取扱いを開始
アップルは公式ページでThunderbolt 4 Proケーブルのページを公開。ケーブルの長さは「3m」と「1.8m」の2種類から選ぶことができ、2022年3月11日時点で3m「まもなく登場」となっているものの、1.8mは購入可能なようだ。
ケーブルのスペックとしては「Thunderbolt 3、Thunderbolt 4、USB 4による最大40Gb/sのデータ転送」や「USB 3.1 Gen 2による最大10Gb/sのデータ転送」、「DisplayPortビデオ出力(HBR3)」、「最大100Wの充電」が可能。さらに「このケーブルを使うと、Thunderbolt 3またはThunderbolt 4ポートを持つMacを、Studio Display、Pro Display XDR、ドック、ハードドライブなどのUSB-C ThunderboltおよびUSB対応のディスプレイやデバイスに接続できます」と互換性を公表している。
そしてネットで大きな注目を集めているのはその価格だ。3mの長さで「17,800円(税込、以下同)」、1.8mでも「14,800円」と、お世辞にも「お安い買い物」とは言えない価格設定なのだ。いくらハイスペックで“Pro”の名に恥じない性能だったとしても、諭吉さん1人ではとうてい足りないというのは興味本位で購入するにはかなりハードルが高いと言わざるを得ないだろう。
ネット上からも「すげえなアップル」「流石に高すぎるでしょ…」「永久交換補償でもついとるんか」といった反応が続出している。
しかし天下のアップルが自ら作った周辺アクセサリであれば、その性能は折り紙付きのはず。聞いたことのないメーカーが作った“安かろう悪かろう”のケーブルとは違い、安定した高速データ転送が可能なことだろう。
また、Macといえばクリエイティブな職業の人々が使うことも多く、デザイン業務や動画編集といったサイズが大きくなりがちなファイルの転送にも役立つことだろう。そう考えるとまさに「プロの使う品質」としては悪い選択とは限らないのかもしれない。
だが一方で「アップル製品持つとおしゃれで意識高く見えるから使っている」といったタイプの方は絶対に使うべきではないだろう。高速転送が不要なのに「アップルだから」という理由だけで選んでいてはお金がいくらあっても足りなくなってしまう。
本当に自分に必要なものなのかをしっかり見極めたうえで、身の回りのアイテムをチョイスできる人が一番スマートな人と言えるはずだ。
●Thunderbolt 4 Proケーブル(3m)【Apple】
※サムネイル画像は(Image:「Apple」公式サイトより引用)