どうして今までなかったんだろう…と思うぐらいオンライン時代に必須のデバイスが、ついに世に出た。2022年9月2日、株式会社Shiftallは防音Bluetoothマイク「mutalk(ミュートーク)」の予約を開始した。製品自体は2022年1月のデジタル見本市「CES 2022」で発表されていたのだが、満を持しての発売となり、楽しみにしていた人も多かったようだ。mutalkの定価は19,900円。果たして“買い”なのか。製品の詳細をみてみよう。
原理は自動車のマフラー? その防音性能は
mutalkは、自分の声を周りに聞こえないようにする「音漏れ防止機能付き」のBluetoothマイク。パソコンやスマートフォンに接続して使用する。オフィスの自席や自宅でオンライン会議やボイスチャットをしていて、周りや家族に迷惑がられた経験がある人は少なくないだろう。そのようなときに重宝すること間違いなしなのがmutalkだ。
遮音の仕組みは簡単に説明すると「車のマフラー」に似た構造だ。消音効果は平均でマイナス20dB。静かなカフェで電話をしても、すぐ隣の席に座っている人にも何を話しているのか、聞き取れないレベルに減音される。電気的な信号処理はしていないので、電源を切った状態で口の前に当てて大声を出しても遮音性は有効。「王様の耳はロバの耳」にように、人に聞かれたくない独り言や愚痴もつぶやけるので、ストレス解消にも使えそうだ。
また、周りの騒音もマイクに集音されないメリットもある。周囲がうるさい場所でも電話や配信などが可能なのだ。公式サイトで公開されている音声録音比較テストの動画では、驚くほどの差がみられた。
使いやすさ、衛生面にも配慮、時代のニーズをすべて取り込んだ製品
mutalkは片手で本体を持ち、話すときだけ口に当てて使うことも、専用のバンドで口の前に固定し、ハンズフリーで使用することもできる。自動ミュート機能を搭載しているので、片手で持つ場合は机に底面を下に向けて置くとミュートに、話すときに口につければミュートが解除される。オンライン会議などで重宝しそうだ。
スマホでは別々の機器のBluetoothイヤホンとマイクを同時に使用することができない。しかし、mutalkはイヤホンジャックも搭載しているため、スマホでもワイヤレスイヤホンとの併用ができ、手軽に接続できるのは長所の一つだといえる。
さらに、口と接触するパッドと唾液の飛沫を受ける吸湿クッションは脱着・水洗い可能。衛生面への配慮は嬉しい。鼻を覆っていないため、集音される声は少し鼻声になるが、上で紹介した音声録音比較テストの動画で聞く限りでは、不自然さはないように感じた。
VRゴーグルとmutalk、両方をつけている姿は慣れるまではなかなか近未来的で、滑稽に見えるかもしれないが、逆に声をかけつらい雰囲気なので、集中できるかもしれない。オンライン会議や飲み会、ゲームに配信…使い道は無限大。将来的にはイヤホンと同じぐらい、1人に1台持っていてもよいぐらいのヒット商品になる可能性が高い。
公式サイトでは9月6日時点で、すでに発送予定が2023年1月~2月になっているので、欲しい人は早めの予約をオススメする。
引用元:周囲に声がもれない!防音Bluetoothマイク「mutalk」の予約を開始【Shiftall】
※サムネイル画像は(Image:「Shiftall」公式サイトより引用)