英国のNothing Technologyは2022年10月26日、完全ワイヤレスイヤホン「Nothing Ear (stick)」を発表した。発売は11月10日だが、10月29日11時より数量限定で直販サイト、Kith Tokyo、二子玉川 蔦屋家電で先行販売が行われる。2021年にデビューした「Nothing Ear (1)」に続くワイヤレスイヤホンの登場には、ロンドンのファッション業界でも話題になるほどの機能美だ。
インイヤー型イヤホンの弱点“重低音の弱さ”をカバーした技術とは
夜景をバックにした商品写真はかっこよすぎとも声も
Nothing Ear (stick)のイヤホンはアップル社の「AirPods(第3世代)」と同じインイヤー型。耳を圧迫しない自然で快適なフィット感とのことだ。最近のAirPodsシリーズの装着感が好きな人にはたまらない付け心地になるだろう。重さはわずか4.4g。一日中装着していても疲れにくいほどの軽さだ。価格は16,800円でイヤホンとしては高いという声もあったが、AirPods(第3世代)の26,800円に比べるとその手頃感は大きい。
また、独自の高感度なドライバーを搭載。インイヤー型の欠点とされる重低音の弱さはソフトウェアで補正される。装着時にどれくらい低音域が失われているかを検知し、ユーザーごとに自動的に最適な音質になるよう調整される。それにより、低音域から高音域まで臨場感あふれるサウンドが楽しめるとのことだ。
さらにそのバッテリーの持ちの良さにも注目したい。イヤホン単体でも7時間、付属の充電ケースを併用すれば29時間と、AirPods(第3世代)と拮抗するほどだ。
コスメからヒントを得たNothing Ear (stick)のオリジナルケースは機能性も考慮
さらに注目すべきはオリジナリティあふれるケースのデザインだろう。”stick”の名の通りコスメをイメージするようなスティック型で、横にくるりと回転させて開ける仕組みだ。片手でケース持ったまま開閉可能で、そのままイヤホンを取り出し、装着できる。SNSでも「エモすぎ」「デザインの特別感は素晴らしい」と称賛の声が上がった。
Nothing共同創業者兼マーケティング部門トップのアキス・イワンジェリディス氏はライブイベントで「従来型のケースでは、落としたときにフタが開いてしまうこともあるが、今回は横から開くかたち(スライド式)なので、落としてもイヤホンが外に飛び出すことはない」とデザイン性のみだけではなく、機能性も考慮していることをアピールする。
アップル社への対抗をかかげるNothing。同社のスマホ「Nothing Phone (1)」のバックパネルが光るなどの独創的でスタイリッシュなデザインは、Z世代からのAndroidスマホユーザーからもiPhoneユーザーからも高い注目を集めているようだ。そんななか、今回のNothing Ear (stick) の発売は、さらに話題を読んでいる。
”Androidスマホ界のアップル”との期待がかかるNothingの動向に、今後も注目していきたい。
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※サムネイル画像は(Image:「Nothing」日本公式オンラインショップより引用)