電動工具やハンディ掃除機が人気の「マキタ」が出した、画期的な商品が話題となっている。ありそうでなかった、マキタのバッテリーで動く充電式の電子レンジである。商品を紹介するTwitterの投稿には、紹介文に動画も添えてあり、作業着の人が自前の弁当を温めて食べる姿が映されている。
冷蔵弁当が11回温められる、充電式ポータブル電子レンジ
マキタが発売した「充電式電子レンジ MW001GZ」は、マキタ40Vmaxバッテリーを装着することで、電源のない場所でも食べものや飲みものを温めることができるコードレス電子レンジだ。公式サイトに載っている標準小売価格は、税別110,000円と決して安くはないが、非常に画期的な商品であり「欲しい」と思う人も少なくないだろう。
持ち運びを前提としたハンドル付きで、バッテリーを除いた重さは8.8kg。庫内の容量は8Lで、コンビニの大きなお弁当も入るようなサイズ感である。1回の充電で、出力500Wの場合なら約35分間加熱することが可能。目安としては冷蔵弁当なら約11回、200ml程度の飲み物であれば約20回温めることができる。
建築・建設現場や、車内で自前の弁当を食べるときなどでも、温かいものを口にすることができるのはありがたい。また、普段の生活だけでなく、災害時の備えとして使うことができれば、電子レンジを使った非常食の幅が広がる。キャンプなどアウトドアにも利用できそうだ。
SNS上は「最高にマキタ」「ネタかと」と騒然
「作った弁当を、できれば温かく食べたい」という思想を感じる、いかにも日本的なプロダクトだ(株式会社マキタ公式Twitterより)
この驚きのプロダクトに、SNS上ではツッコミと賞賛の声が上がっていた。「マキタなにつくっとんねんw」「うわ、こういうの最高にマキタだわ(笑)」など、冗談のようだが絶妙に実用的な商品を真剣に開発してくるところに、マキタの企業魂を感じるといったコメントが。また「エイプリルフールかと思ったら、ほんとの商品だった」「ネタ動画かと思ったらガチだった」など、重たい電子レンジを携帯化するという突飛さに、ネタと勘違いする人も続出しているようだ。
持ち運びのできる「ポータブル電子レンジ」というジャンルが、これまでまったくなかったわけではないが、非常に数の少ないものであった。ましてやコードレスの充電式となれば、ほとんどない。マキタという名の知れた企業が生み出した「充電式ポータブル電子レンジ」という新ジャンル、これから後を追うプロダクトが出てくるだろうか?
※サムネイル画像は(Image:「株式会社マキタ」(PDF)より引用)