3月30日、おすすめ比較サイトのPicky’sを運営するrentryが、フィルムカメラに関するインターネット調査結果を発表した。2023年3月19日のカメラ発明記念日に合わせて実施した調査では、使用するカメラタイプやメーカー、価格帯、重視するポイントなどがヒアリングされ、今後、フィルムカメラを購入予定のユーザーにとって有益な情報となっている。フィルムカメラユーザーのリアルな回答として、ぜひ参考にしていただきたい。
コンパクトフィルムカメラが人気! メーカー別では富士フイルム支持者多数
フィルムカメラユーザー220人にインタビューした結果、最も使用されているフィルムカメラはコンパクトフィルムカメラ(34.7%)となった。フィルムカメラのなかでもシャッターを押すだけで撮影できる点や、ピント合わせも自動でできることから、フィルムカメラ初心者でも気軽に使用できるのが魅力だ。また、その名のとおり、カメラ本体が小さく軽いため、性別や年齢を問わず使いやすいのもメリットだろう。
やはり、撮影シーンといえば、旅行や行楽など外出先が主となるだけに、持ち歩きやすきは重要だろう。近年はインスタ映えに象徴される“最高の1枚”を求めるSNSユーザーも多いため、場所探しに奔走するうえで、軽いフィルムカメラは重宝されるに違いない。
購入したまたは購入済みのフィルムカメラに関する設問では、富士フイルムが93票で圧倒的1位に立った。フィルムカメラ界の代表メーカーは、令和の時代でも支持を集めており、フィルムそのものを手掛けてきた総合力の高さに加えて、レトロ感ただようクラシックなデザインは、昭和ブームと相まって若い世代にも受けているのだろう。2位にはキヤノン、3位にはNikonと国内メーカーがトップ3を独占するという結果になった。
人気価格帯は5,000円~1万円、趣向を変えた撮影ツールとして手軽に始めるのが吉!
購入したまたは購入予定のフィルムカメラの価格帯については、5,000円~1万円がトップとなった。ついで5,000円以下がランクインしているのが特徴で、スマホ搭載カメラの高性能化が進むなかで、プロフォトグラファーでもない限り、その他カメラが必要になるケースは少ない。そのような状況下でフィルムカメラに人気が寄せられるのは、どこか懐かしさを感じさせる写真の風合いだろう。スマホで撮影しつつ、フィルムカメラでも撮影といった“ついでユーザー”としては、極力価格は低いに越したことはないだろう。また、消耗品としてフィルムが必要になるため、カメラ本体への投資は少なくしたいという意図も、低価格志向に表れているのかもしれない。
大人世代には“懐かしく”、若い世代には“新しい”フィルムカメラ。デジタル主流のなかにあって、その存在価値を高めている状況からも、もしかすると本格ブーム到来は近いのかもしれない。
出典元:【Picky’s】