ダイソーの「MFi認証Lightningケーブル」は本当に大丈夫なのか実際に検証してみた!

最近、ダイソーには1,100円でiPhone用のライトニング(Lightning)ケーブル(Type-C)が売られているのをご存じでしょうか? もちろん、Apple公認の「MFi認証」を受けており急速充電のPD(3A)に対応します。Apple純正「USB-C – Lightningケーブル(1m)」は2,380円もするので半額以下で買えますが、本当にこんなに安くて大丈夫なのでしょうか? そこで今回は、筆者が実際に買って検証してみました。その結果やいかに!?

LightningケーブルはApple公認の「MFi認証」があれば安心!

iPhoneのバッテリー充電とデータの同期には、Apple独自のライトニング(Lightning)ケーブルが必要になります。

一口にLightningケーブルといっても、「Apple純正品」だけでなく、Apple公認の「MFi認証」を取得した製品、あるいはMFi認証を受けていない製品もあります。

MFiとは“Made for iPod/iPhone/iPad”の略で、このマークがあればApple製品での動作保証があり、ある程度は安心して使うことができるのです。

もちろん、Apple純正品がもっとも値段が高く、MFi認証製品はリーズナブルかつ安心して利用できます。また、MFi認証のない製品は値段が安くても、動作するかどうかの保証はありません。

こちらがApple公認の「MFi認証」マーク。このマークのある商品なら互換性が保証されています。写真は今回購入したダイソー製品のものになります(筆者撮影)

Lightningケーブルを購入するとき注意してほしいのは、反対側のUSB端子が「Type-A」と「Type-C」の2種類あることです。

USB Type-Aのケーブルは汎用性が高く価格も安いのですが、急速充電PD(Power Delivery)には対応していません。これに対しUSB Type-CのケーブルならPDの急速充電ができるほか、データの転送速度も高速なのです。

写真右側が急速充電にも対応する「USB Type-C」で、写真左側が汎用性の高い「USB Type-A」となります。USB Type-CはType-Aと違い、端子面の上下を気にせず挿せるというメリットもあります(筆者撮影)

ダイソーのケーブルはApple純正の半額以下で買える!

ダイソーのMFi認証Lightningケーブルは、Type-CとType-Aの2種類が販売されていますが、今回購入した1,100円の製品はMFi認証の「Type-C」仕様で、PD(3A)に対応する急速充電タイプ(1m)です。

このLightningケーブルは100均のダイソーのなかでは高額商品ですが、Apple純正「USB-C – Lightningケーブル(1m)」は2,380円(Amazon価格)もしますので、実は半額以下と格安な製品となっています。

こちらがダイソーで販売されている1,100円のLightningケーブル。Apple公認のMFi認証も受けていますが、その実力はどのようなものでしょうか? (筆者撮影)

Lightningケーブルの片方は急速充電PDにも対応するUSB Type-Cになっています。USB Type-C対応のACアダプタなどを利用してiPhoneを充電できます(筆者撮影)

こちらがApple純正「USB-C – Lightningケーブル(1m)」。Amazonでは2,380円で販売されています(画像はAmazon公式サイトより転載)

●Amazon「Apple USB-C – Lightningケーブル(1m)」は→こちら

一方、ダイソーで880円で売られているものはUSB Type-A仕様になっており、こちらもMFi認証ですが性能は5V/2.4A(12W)であり、急速充電PDには対応していません。

ダイソーではApple公認「MFi認証」のLightningケーブルが2種類あります。赤い箱は880円でUSB Type-A仕様、黒い箱は1,100円でUSB Type-C(PD対応)仕様となっています(筆者撮影)

なお、筆者は急速充電PDに対応したUSB Type-C対応のACアダプタを持っていなかったので、ダイソーで急速充電PD対応のACアダプタも一緒に購入しました。

価格は770円もしますが、最大出力は20WでPD(5V/3A、9V/2.22A、12V/1.67A)に対応するなど高性能です。

ちなみに、Apple純正20W USB-C電源アダプタは2,780円もしますので、こちらもダイソーなら1/3以下の低価格で購入できます。

こちらが、実験のためにダイソーで購入したUSB Type-C急速充電ACアダプタ。PD対応で最大出力は20Wと高性能です(筆者撮影)

1,100円のLightningケーブルの性能をテストしてみる!

それではさっそく、ダイソーで1,100円購入したLightningケーブルの実力をUSBチェッカーでテストしてみましょう。

今回比較するのはApple純正のLightningケーブル(USB Type-A)と普通の2.4A対応ACアダプタ。充電に使用するのはiPhone 13です。

Apple純正のLightningケーブル(USB Type-A)の実験結果は5.08V/1.38A(約7W)というものでした。これはまずまず標準的な数値でしょう。

こちらがApple純正Lightningケーブル(USB Type-A)。汎用性の高いUSB Type-Aが利用できるのが大きなメリットですが……(筆者撮影)

Lightningケーブル(USB Type-A)+2.4A対応ACアダプタでiPhone 13を充電中している様子。結果は5.08V/1.38A(約7W)というものでした(筆者撮影)

一方、今回購入したダイソーのLightningケーブル(USB Type-C)+PD(3A)対応ACアダプタの結果は、9.14V/1.87A(約17W)となり、2倍以上も高速に充電できることが分かりました。

こちらがダイソーのLightningケーブル+PC(3A)対応ACアダプタでiPhone 13を充電中の様子です。結果は9.15V/1.87A(約17W)と、高速で充電できていました(筆者撮影)

また、Apple純正ケーブル(USB Type-A)で10分間充電した場合、59%→64%で5%ほど充電できたのに対し、ダイソーのLightningケーブル(USB Type-C)は10分間充電した場合、33%→54%と11%も充電できましたので、やはり2倍以上高速であることが確認できました。

ちなみに、ダイソーのLightningケーブル(USB Type-C)では30分間の充電テストも行ってみましたが、46%→81%で35%も充電できましたので、優秀だと言えるでしょう。

まとめ

いかがでしょうか? 筆者は当初、880円のLightningケーブルのほうが汎用性の高いUSB Type-A仕様なのでコスパがいいのでは? と考えていました。

しかし、今回の実験結果から2倍も高速に充電できることが分かり、やはり1,100円のLightningケーブルは、値段なりの価値があることが確認できました。

もちろん、PD対応のACアダプタも新規に購入したので、合計で1,870円もしましたが、それでもApple純正ケーブルの値段より安く済んでいます。

もし、これからダイソーでiPhone用のケーブルを購入するなら、880円の製品より220円高くても1,100円のほうがオススメとなります。

※記事中の商品は筆者(編集部)が購入時点のものです(2023年6月)。店舗によっては在庫切れ、取り扱いがない場合もありますのでご了承ください。

オトナライフ編集部
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