ダイソーの「USBケーブル」は本当に大丈夫なのか? 性能など検証してみた!

「USB CABLE CHECKER 2」でUSBケーブルの性能を確認

見た目ではなかなか性能が判別できないUSBケーブルですが、隠れた性能を確認するには、Bit Trade Oneの「USB CABLE CHECKER 2」という計測機器を使えば一発です。

ただし、USB CABLE CHECKER 2でLightningケーブルは計測できませんので、ここではそれ以外の5本のUSBケーブルをチェックしてみましょう。

●Bit Trade One「USB CABLE CHECKER 2」は→こちら

USB CABLE CHECKER 2の表示

USB CABLE CHECKER 2の表示

こちらがBit Trade Oneの「USB CABLE CHECKER 2」です。本体の電源をオンにしてUSBケーブルの端子を接続すると「CONNECTION」のLEDのどこが点灯するかで、隠された性能を確認できます(筆者撮影)

■USB CABLE CHECKER 2の見方

【GND】電源線への通電
【VBUS】バスパワーの通電
【D-/D+】USB2.0までのデータ通信が可能。ここが点灯しないとデータ転送はできない充電専用と判断できる
【TX1/RX1】5Gbps(SuperSpeed/SS)モード(3.1 gen1)対応
【TX2/RX2】10Gbps(SuperSpeed+/SS+)モード(3.2 gen2)対応
【SBU1/2】音声や映像の出力に対応
【CC】USB-PD

「USB CABLE CHECKER 2」を使ってUSBケーブルでチェックしたいのは、まず「GND」と「VBUS」です。ここが点灯していれば断線しておらず充電可能ということになります。

次に、「D-/D+」が点灯していればUSB 2.0でのデータ通信が可能だと分かります。

また、「TX1」「RX1」は5Gbps(SuperSpeed/SS)モード(3.1 gen1)に対応、「TX2」「RX2」は10Gbps(SuperSpeed+/SS+)モード(3.2 gen2)に対応していることが確認できます。

そして、「CC」は高出力の電源供給にも対応するUSB-PD規格対応かどうかを判別できますが、基本的にUSB Type-C/Type-Cであれば対応しているはずです。

さらに、100W充電に対応するeMarker対応機種ならディスプレイに「E-MARKED」と表示されます。

なお、USB CABLE CHECKER 2のディスプレイには「GND+VBUS=000mΩ」と表示されますが、これは「mΩ(抵抗)」のこと。ここの数値が少ないほど充電効率がいいと判断できます。

200mΩ前後であれば問題ありませんが、もし、抵抗値が1,100mΩ以上で「HIGH」と表示されるようなら、そのようなUSBケーブルは今すぐ捨てたほうがいいでしょう。

充電・転送ケーブル(Type-A-Type-C、1m、3A、アルミプラグ)

充電・転送ケーブル(Type-A-Type-C、1m、3A、アルミプラグ)

D-/D+が点灯しておりUSB 2.0でのデータ転送が可能です。また、VBASとGNDが点灯しており電源供給に問題はありません。抵抗値は215mΩとまずまず(筆者撮影)

充電・転送ケーブル(Type-C-Type-C、1m、3A、アルミプラグ)

充電・転送ケーブル(Type-C-Type-C、1m、3A、アルミプラグ)

D-/D+が点灯しているのでUSB 2.0でのデータ転送が可能。VBASとGNDが点灯しており電源供給にも問題はありません。また、CCが点灯しているのでUSB-PD対応であることも確認できます。抵抗値は187mΩと悪くありませんでした(筆者撮影)

A-Cケーブル(3A、1M)

A-Cケーブル(3A、1M)

D-/D+が点灯しておりUSB 2.0でのデータ転送が可能です。また、VBASとGNDが点灯しており電源供給に問題はありませが、抵抗値は323mΩとやや高めです(筆者撮影)

Type-C充電通信ケーブル50cm(Type-C、PD対応)

Type-C充電通信ケーブル50cm(Type-C、PD対応)

D-/D+やVBASとGNDが点灯しておりUSB2.0でのデータ転送や電源供給に問題はありません。また、CCが点灯しているのでUSB-PDに対応しているのが確認できます。抵抗値は139mΩなのでかなり優秀ですね(筆者撮影)

充電・転送ケーブル(USB POWER DELIVERY、100W対応、Type-C)

充電・転送ケーブル(USB POWER DELIVERY、100W対応、Type-C)

D-/D+やVBASとGNDのほか、CCが点灯しています。ディスプレイには「E-MARKED」と表示されており、しっかり「eMarker」を内蔵しているのが確認できました。抵抗値も195mΩとまずまずの数値です(筆者撮影)

USB CABLE CHECKER 2でのテスト結果を見る限り、ダイソーの製品は110円〜330円という低価格なのに、とてもまっとうな結果が出ました。これなら安心して使えそうです。

とくに「USB Type-C/Type−C(100W)」は、ディスプレイにきちんと「E-MARKED」と表示されており、「eMarker」が内蔵されていることが確認できました。これなら100Wまでのパソコンの電源供給にも使えます。

ちなみに、筆者が所有している高性能で高価な「Thunderbolt 3」のケーブルを、USB CABLE CHECKER 2でテストした結果も紹介しておきましょう。

こちらはすべてのLEDが点灯しておりフルマーク。ディスプレイには「E-MARKED」表示もあり、大電力供給が可能。しかも、データ転送速度はUSB 3.0以上の高速規格にも対応していることが分かります。

さらに、抵抗値も108mΩとケーブルの品質がかなり高いことが確認できました。さすがに110〜330円のダイソーのUSBケーブルとは性能が違いますね。

「Thunderbolt 3」はフルマーク! ディスプレイには「E-MARKED」表示があり大電力供給が可能。しかも、データ転送速度はUSB 3.0以上の高速規格に対応していることが分かります。抵抗値も108mΩでかなり品質が高いのが確認できました(筆者撮影)

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