コロナ禍で浸透したリモートワークですが、逆に見直しを迫られたのが日本の“ハンコ文化”です。会社では今でも請求書や契約書など、上司のハンコがないと何も進まないことが少なくありません。そのようななか、画期的なハンコ型電子印鑑「ByStamp KEYMO」が注目を集めています。スマホやPC画面でPDFやExcelなどの書類に押印できるというのですが、いったいどのような仕組みになっているのでしょうか?
まさに“ハンコを押す”感覚でスマホに押印!
日本の会社では、今でも請求書、見積書、領収書、契約書、稟議書など、ありとあらゆる書類に上司のハンコがないと何も進みませんよね。
そのため、コロナ禍でせっかくリモートワークしていても、わざわざハンコをもらうためだけに出社しないといけないことが問題となりました。
2020年には河野大臣が「脱ハンコ」を打ち出し、徐々にハンコをやめる会社も増えてきましたが、それでもハンコ文化がなくなったわけではありません。
そのようななか、23年6月にヒット株式会社がハンコ型ハンコ型電子印鑑「ByStamp KEYMO」の日本国内販売を発表しました。
電子印鑑と聞くと、パソコンやスマホを操作して、PDFやWord、Excelにスタンプを貼り付けるソフトウエアを想像してしまいます。
しかし、この「ByStamp KEYMO」はまさに、出力した紙の上にハンコを押す感覚で、スマホやPCの画面の上から、PDFやExcel、Wordなどの書類データに捺印するハードウエアタイプのツールなのです。いったいどのような仕組みになっているのでしょうか?
●HIT「ByStamp KEYMO」(公式)は→こちら
実はフランスで開発されたハイテク機器だった!
スマホやPCの画面で押印できる画期的な電子印鑑「ByStamp KEYMO」ですが、実は2018年にフランスで開発されたハイテク機器です。
2020年にはCESラスベガスにおいて、「イノベーション・アワード 2020」を受賞していますが、海外でも、契約書などに本人が自筆でサインをするのが面倒なのは日本と同じようですね。
ByStamp KEYMOを利用するには無料アプリが必要になります。最初に会社の印鑑や署名(サイン)などのデータをJPEGやPNG形式で登録しておき、電子印鑑とはBluetoothでペアリングして押印する仕組みになっています。
実際に利用するときはPIN(暗証番号)を入力しないといけないので、セキュリティ面でも安心して使うことができるでしょう。
また、ByStamp KEYMOで押印した日時やデータはアプリ側で記録され、セキュリティ保護されたサーバに保存されるので、書類の整理にも役立ちます。
まとめ
いかがでしょうか? Acrobat ReaderやWordなどにも、デジタルの認印を挿入する機能はありますが、ByStamp KEYMOのほうが直感的に使えて簡単そうですよね。
ByStamp KEYMOなら朱肉やインクも不要ですし、押印時のタイムスタンプやデータなどもデジタル上ですべて保存可能なので、会社の事務作業も楽になるでしょう。これならハンコを押すためだけに出社する必要はありませんね!
このような画期的なハンコ型電子印鑑「ByStamp KEYMO」ですが、残念ながら具体的な発売時期や価格などは明かにされていません。また、「KEYMO」は世界市場に合わせた呼称であり、日本での製品名は未定とのこと。
もし、格安で販売されれば欲しい人は結構多いと思うので、実際に購入して早く使ってみたいものです。
※サムネイル画像(Image:「ヒット株式会社」公式サイトより引用)