コスパのいい中国製スマホとして有名なXiaomi(シャオミ)の「Redmi Buds 4 Lite」が、ネットで「コスパ最強!」と話題になりました。その後、さらに安い「Redmi Buds 4 Active」が発売となったのです。そこで今回は、Xiaomiのワイヤレスイヤホン2機種でどちらがコスパ最強機なのか、実際に音楽を聴き比べて決めたいと思います。
Xiaomi「Redmi Buds 4 Active」ってどんな機種なの?
最近、100均のダイソーでも1,100円で完全ワイヤレスイヤホンが発売されており、低価格化が進んでいます。
そのようななか、コスパに優れたスマホメーカーとして有名な中国のXiaomi(シャオミ)から、相次いで格安な完全ワイヤレスイヤホンが発売されて話題となっています。
まず、23年6月23日に「Redmi Buds 4 Lite(以下:Lite)」が2,480円で発売されました。低価格ながら高級機並みにそこそこ音がいいので、ネットでは「コスパ最強!」と話題になりました。
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すでに、オトナライフではLiteを実機レビューしていますので、こちらの記事でご確認ください。
その後、23年8月21日にはさらに低価格の1,990円で「Redmi Buds 4 Active(以下:Active)」が発売されました。果たして、このActiveはLiteと何がどう違うのでしょうか? そして、コスパ最強機はいったいどちらなのか、実際に筆者が聴き比べて判断したいと思います。
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そして、Activeはカナル型のワイヤレスイヤホンで、イヤホン単体で最大5時間、ケース併用で最大28時間も利用できます。
イヤホン本体の重量は3.65g(片耳)と軽量で、ケース込みでも42gなので携帯性に問題はないでしょう。スマホとの接続は省エネ性能に優れるBluetooth 5.3に対応しています。
BluetoothプロファイルはA2DP/AVRCP/HFP、オーディオコーデックはSBCのみ対応ですので、数万円する高級機のような音質は望めません。
ただし、ドライバサイズは12mmと大型のものを使用しているので、音質は実際に聴いてみないと分らないでしょう。
また、ノイズキャンセルは通話時のみで、音楽を聴いているときのいわゆる「ANC」には非対応となっています。
Redmi Buds 4 ActiveとRedmi Buds 4 Liteの違いはどこ?
それでは、1,990円のActiveと2,480円のLiteでは、どこが違うのかスペックを確認してみましょう。
まず、共通点はいずれもオーディオコーディックはSBCのみで、BluetoothプロファイルはA2DP/AVRCP/HFP対応です。
次に、ドライバサイズは両モデルとも12mmを採用しておりパワフルで迫力のある低重音が体感できるのが特徴です。
本体の操作はどちらもタッチセンサー型で、スマホと簡単に接続できる「Google Fast Pair」にも対応しています。
また、両モデルとも通話時にはノイズキャンセルが利用できますが、音楽再生時にANCは対応しません。
次に、両機種で異なる部分を確認しましょう。この2機種でもっとも異なるのはActiveが柔らかいイヤーピースを耳に押し込む「カナル型」なのに対し、Liteは耳に引っ掛けるインナーイヤー型であること。どちらのタイプに一長一短あるので、これは各自の好みで選べばいいでしょう。
音楽再生時間はLiteが最大4.5時間なのに対し、Activeは最大5時間。ケース併用時はLiteが最大18.5時間ですが、Activeは最大28時間と大幅に伸びています。
なお、付属品はLiteに充電用のUSB Type-Cが付属しますが、Activeには付属しません。その代わり、Activeには計3種類のイヤーピースが付属するのがありがたいですね。
機種名 | Redmi Buds 4 Active | Redmi Buds 4 Lite |
イヤホンの形状 | カナル型 | インナーイヤー型 |
イヤホンサイズ | 31.1×20.9×22.5mm | 32.24×18.22×19.63mm |
重量(イヤホン本体) | 3.65g | 3.92g |
重量(ケース込) | 35g42g | 35g |
ドライバサイズ | 12mm12mm | 12mm |
ノイズキャンセル(ANC) | ×(通話時のみ) | ×(通話時のみ) |
防水防塵 | IPX4 | IP54 |
オーディオコーデック | SBC | SBC |
Bluetoothプロファイル | A2DP/AVRCP/HFP | A2DP/AVRCP/HFP |
Bluetooth | Version 5.3 | Version 5.2 |
再生時間(イヤホン) | 最大5時間 | 最大4.5時間 |
再生時間(ケース併用) | 最大28時間 | 最大18.5時間 |
ケースバッテリー容量 | 440mAh | 320mAh |
操作 | タッチセンサー | タッチセンサー |
Google Fast Pair対応 | 〇 | 〇 |
充電端子 | USB Type-C(別売) | USB Type-C(付属) |
付属品 | イヤーピース2種類/取扱説明書 | USB Type-Cケーブル/取扱説明書 |
価格 | 1,990円 | 2,480円 |
Activeはカナル型でLiteはインナーイヤー型という部分がもっとも大きな違いで、それ以外の基本性能はかなり近いことが分かります(表は筆者が公式サイト等を基に独自に作成)
実際にRedmi Buds 4 ActiveとRedmi Buds 4 Liteで音楽を聞き比べた結果は!?
Redmi Buds 4 ActiveとRedmi Buds 4 Liteの基本仕様の違いを確認したところで、実際に両機種で音楽を聴き比べてみましょう。
その前に、Activeをスマホと接続する方法を紹介しておきます。基本的にはActiveのケースの蓋を開けてペアリングモードにし、Androidスマホの設定でBluetoothをオンにすると、自動的にGoogle Fast Pairが機能して、「接続」ボタンを押すだけでペアリングが完了します。もちろん、これはLiteでも利用できます。
Google Fast PairでActiveを接続する手順
それでは、Redmi Buds 4 ActiveとRedmi Buds 4 Liteで音楽を聴き比べてみましょう。
まず、Liteのほうは普通の音量で聴いてみると低音がボンボンと膨らんでボーカルが埋もれてしまっています。ドンシャリ系ならいいかもしれませんが、ボーカル曲にはオススメできません。
とはいえ、12mmの大きめなドライバを搭載しているので、音量を最大近くまで上げてみたところ、意外にも低音のうるさい感じが低減されて、中音と高音がハッキリと聴こえるようになりました。
バランスはイコライザーでも調整できますので、この音質で2,480円という低価格なら、かなりコスパに優れていると言えるでしょう。
続いて、Activeのほうで同じ曲を聴いてみます。すると、こちらも低重音がかなり効いていますが、ボーカルもしっかり聴き取れ、通常のボリュームでもバランスよく調整されていました。
分かりやすく言うと、通常のボリュームでもLiteのボリュ-ムアップ時と同じような感じになっているのです。
もちろん、2万円を超えるような高級機種に比べると解像度は低く、楽器を個別に感じられるようなことはありませんが、2,000円を切る低価格であることを考慮すれば、これは相当いい音だと感心しました。
というわけで、今回の実験結果では意外にも価格が安いActiveのほうが、Liteよりも全体のバランスが取れており、たった2,000円とは思えないほど音がいいという結論になりました。
まとめ コスパ最強は「Active」に変更!
いかがでしょうか? 今回は、Xiaomiの低価格ワイヤレスイヤホンRedmi Buds 4 ActiveとRedmi Buds 4 Liteで音楽を聴き比べてみました。
その結果、筆者の判断ではコスパ最強機種は1,990円の「Redmi Buds 4 Active」に変更していいと思います。
いずれにせよ、わずか1,990円という低価格でこの音質なら、正直言ってダイソーで1,100円のワイヤレスイヤホンを買うのはオススメできません。
がんばってあと890円を追加して、Redmi Buds 4 Activeを買ったほうが満足度は相当高いと思います。