ダイソーの最新「ワイヤレスイヤホン」3機種を聴き比べてみた – オススメはどれ?

最近、ダイソーではBluetooth接続の完全ワイヤレスイヤホンがたった1,100円という驚きの低価格で販売されています。初期モデル「TWS001」は音がイマイチでオススメできませんでしたが、その後のモデルは音質や使い勝手が改善されているようです。そこで今回は、実際に筆者が「DG036-01」「TWS-G273」「TWS002」の3機種の操作感や音質を比べてみました。果たしてどの機種が買いなのでしょうか?

比較するのは「DG036-01」「TWS-G273」「TWS002」の3機種!

今回比較するのはこの3機種。写真左から「DG036-01」「TWS-G273」「TWS002」(筆者撮影)

最近のスマホはイヤホンジャックがない機種も多く、Bluetooth接続のワイヤレスイヤホンの需要が高まっています。

通常のワイヤレスイヤホンは3,000円〜3万円程度はしますが、ダイソーではなんと1,100円という低価格で何種類も販売されているのです。

しかし、パッケージを見ただけでは、どの機種を選べばいいか分からないでしょう。誰しも実際に買ってみてから「ああ、失敗した!」と後悔したくはありませんよね。

そこで今回は、ダイソーで1,100円の「DG036-01」「TWS-G273」「TWS002」の3機種の使い勝手や音質を比べてみたいと思います。

まず、紹介するのは最新モデルのDG036-01です。こちらは最大24時間音楽再生が可能で、パッケージには「臨場感ある迫力サウンド」と書かれていますが、実際にはどのような音質なのでしょうか?

DG036-01

こちらが最新モデルのDG036-01です。最大24時間音楽を再生でき、「臨場感ある迫力サウンド」がウリとなっています(筆者撮影)

箱の中身はイヤホン本体と充電ケース、取扱説明書のほかに、イヤーピースが3種類付属されています。ただし、充電用USB Type-Cケーブルは付属しません(筆者撮影)

次に紹介するのは、完全ワイヤレスイヤホン ホワイト(タッチセンサーボタン タイプC充電対応)のTWS-G273です。

こちらは、高速充電が可能なUSB Type-Cを採用したモデル。パッケージには「低音から高音までクリアな音質」と書かれていますが、実際の音質が気になるところです。

カラーは白と黒の2色がありますが、黒のほうはすでに全エリアで在庫なしとなっています。

TWS-G273

こちらがTWS-G273。音楽の連続再生時間は12時間で高速充電可能なUSB Type-Cを採用したことをウリにしています(筆者撮影)

付属品はイヤホン本体と充電ケース、取扱説明書のみで、こちらも充電用USB Type-Cケーブルは付属しません(筆者撮影)

TWS-002はダイソーの初代完全ワイヤレスイヤホンTWS-001直系の後継機種です。女性を意識したパッケージでカラーは白のみ。

省エネ性能に優れるBluetooth 5.3を採用していることもあって、音楽の最大再生時間は約18時間となっています。

パッケージには「聴き心地のいい華やかな音色」とありますが、実際はどうなのでしょうか?

TWS002

TWS001の後継機種TWS002は、女性を意識したパッケージになっており、充電ケースも丸みを帯びた卵型となっています(筆者撮影)

付属品はイヤホン本体と充電ケース、取扱説明書のみで、充電用のUSB Type-Cケーブルは付属しません(筆者撮影)

「DG036-01」「TWS-G273」「TWS002」のスペックをチェックしておこう!

音質や使い勝手を比較する前に、まずは今回取り上げる3機種のスペックをチェックしてみましょう。

まず、3機種で共通している点は、BluetoothプロファイルがA2DP/AVRCP/HFP/HSPであり、対応コーデックはSBCのみであること。ノイズキャンセル機能はありません。

また、充電ケースのUSB端子は3機種ともType-Cであり、USBケーブルは付属しないことです。

SPEC ダイソー
DG036-01
ダイソー
TWS-G273
ダイソー
TWS002
ノイズキャンセル なし なし なし
音声アシスト 対応 対応 対応
Bluetooth バージョン5.1 Class2 バージョン5.0 Class2 バージョン5.3 Class2
Bluetoothプロファイル A2DP/AVRCP/HFP/HSP A2DP/AVRCP/HFP/HSP A2DP/AVRCP/HFP/HSP
対応コーデック SBC SBC SBC
Bluetooth距離 約10m 見通し距離約10m 見通し距離約10m
操作方式 ボタン式 タッチセンサー式 タッチセンサー式
ドライバーユニット 10mm 8mm 10mm
バッテリー充電時間 約2時間(イヤホン) 約1時間(イヤホン) 約1.5時間(イヤホン)
再生時間
(本体+ケース充電)
8時間+16時間(最大24時間)※ 3時間 +9時間(最大12時間) 4.5時間 +時間13.5(最大18時間)
イヤホンバッテリー容量 40mAh 不明 25mAh
ケースバッテリー容量 250mAh 300mAh 250mAh
充電 USB(USB Type-C) USB(USB Type-C) USB(USB Type-C)
充電ケースサイズ 60×38×29mm 60×35×30mm 70×27×36mm
全体重量(実測値) 約38g 約41g 約41g
登録可能台数 4台
ゲームモード 遅延時間0.6s
付属品 イヤホン/ケース/取説/イヤーピース(S/M/L) イヤホン/ケース/取説 イヤホン/ケース/取説
価格 1,100円 1,100円 1,100円

※DG036-01はイヤホンを2回充電可能
こちらが3機種のスペック比較表です。操作方式の違いや再生時間は大きな判断材料になりそうですね(表は公式サイトなどを基に筆者が作成)

3機種で大きく異なるのはBluetoothのバージョンです。DG036-01はVer,5.1、TWS-G273はVer,5.0、TWS002はVer,5.3と見事にバラバラなのです。

Bluetoothのバージョンの違いは、Ver,5.2で途切れにくく、Ver,5.3で省電力性能がアップしていること。

そこで音楽再生時間を比較すると、実はBluetooth 5.3のTWS002ではなく、DG036-01がもっとも長く、ケース充電を使うと最大24時間となっています。

ちなみに、DG036-01とTWS002の充電ケースのバッテリーは同じ250mAhですが、最大再生時間には6時間もの差があります。

もっとも長時間音楽を再生できるのはDG036-01で、ケース充電含めて24時間です。TWS002も最大18時間と悪くはありませんが、TWS-G273は最大12時間なので要注意!(筆者撮影)

次に注目したいのがイヤホン本体の操作方式です。DG036-01がボタン式なのに対し、TWS-G273とTWS002はタッチセンサー式となっています。

ボタン式は誤タッチがなく確実に操作できるのですが、ボタンを押し込むたびに耳の奥に入っていく感じになります。

タッチセンサー式はどうしても触っただけで反応するので、誤タッチがありますが、その分、グイっと押し込む動作はいりません。

どちらが操作しやすいと感じるかは各自の好みになってきますが、機種選びでは重要なポイントになるでしょう。

DG036-01だけがボタン式で、TWS-G273とTWS002はタッチセンサー式となります。ボタン式は押し込む感じになりますが誤操作が少なめ。タッチセンサー式は軽く触れるだけいいのですが、誤タッチもあります(筆者撮影)

3機種のなかでは唯一DG036-01だけが「ボタン式」です。中指と親指でイヤホン本体を挟んで人指し指で押すと使いやすいでしょう(筆者撮影)

TWS-G273は大きめのタッチセンサーが搭載されているので、操作はラクなのですが、その分、誤タッチが増えることも……(筆者撮影)

TWS002はタッチセンサー部分が小さめですが、操作はしやすく誤タッチも少なめでした(筆者撮影)

また、イヤホンの音質に関わるドライバーユニットのサイズにも注目です。TWS002とDG036-01は10mmなのに対し、TWS-G273だけが8mmとなっています。

基本的にはドライバーユニットサイズが大きい方が、低音が響くようになりますが、それがうるさく感じられる場合もありますので、音質は実際に聴いてみないと分かりません。

なお、3機種のなかでは唯一、DG036-01だけがイヤーピースがS・M・Lの3種類付属しています。もし、標準イヤーピースのサイズが合わないときには、けっこう助かるでしょう。

DG036-01にはイヤーピースが3種類用意されています。自分の好みで付け替えられるのは、なかなかありがたいですね(筆者撮影)

「DG036-01」「TWS-G273」「TWS002」で音楽を聴き比べてみよう!

ダイソーで1,100円のワイヤレスイヤホン3機種のスペックを確認したところで、実際に音楽を聴いて音質の違いを確認してみましょう。

視聴方法は3機種とも同じプレイヤーにSBCで接続を行い、MP3音源を聴いています。

まず、DG036-01は低音がかなり響いています。迫力があるともいえますが、ややうるさいと感じる人も多いでしょう。

ボーカルの中音に低音が覆いかぶさる感じがして、じっくり聴くバラードなどでは、バランスが悪く感じてしまいます。

また、高音は主張が弱く少しもったいない感じに……。全体的にドンシャリ系の低音好きにはいいかもしれません。

DG036-01は低音の主張があって迫力のある感じです。ボーカルもよく聴こえますが、しっとりした音楽だとバランスが崩れてしまいます(筆者撮影)

次はTWS-G273です。最初に気になるのは低音の膨らみで、大きめの音がわりと響いてくることです。

しかし、中音のボーカルは浮いて聴こえてくるので、なかなか絶妙なバランスと言えるでしょう。

ただし、中音がハッキリ聴こえる分、高音は後ろに行って弱めです。イコライザーで低音を調整すればちょうどいい感じに仕上がるかもしれません。

TWS-G273はボーカルが浮いて聴こえる絶妙なバランスで、ボーカル曲を楽しむには適しているでしょう(筆者撮影)

最後にTWS002を聴いてみます。低音の響きが抑えられ、それと一緒に中音もスッキリした印象になっています。

低音、中音で突出している部分がないので、この3機種の中ではもっともバランスがいいと感じました。

その分、インパクトは弱めなのですが、すべての音がしっかりと聴こえるので、音楽をじっくり聴くには最適でしょう。

また、フラットな音質なのでイコライザで自分好みの音に簡単に調節できます。

TWS002は全体的にフラットで変な癖はありません。そのため、イコライザーで自分好みに調整するのが簡単だと思います(筆者撮影)

まとめ

いかがでしょうか? 今回はダイソーで1,100円のワイヤレスイヤホン「DG036-01」「TWS-G273」「TWS002」の3機種を比較してみました。

「DG036-01」はケース充電を含めれば最大24時間使用できるため、長時間使いたいならイチオシです。長期間の旅行には便利でしょう。

また、イヤホンの操作がボタン式なので、「タッチセンサー式の誤操作が許せない」と感じる人にはいいでしょう。ただし、音質は低音が強すぎてバランスがよくありません。

「TWS-G273」は、低音とボーカルをきっちり聴きたい人ならアリです。タッチセンサーで操作感もいいのですが、再生時間が最大12時間と短いのが難点。

しかし、充電時間は1時間と3機種のなかではもっとも短いので、通勤・通学で利用するだけなら問題ないでしょう。

音質で選ぶならやはり「TWS002」がオススメです。インパクトはありませんが癖のないフラットな音質で、すべての音がしっかり聴こえます。

タッチセンサー式で使い勝手も申し分なく、充電ケースも洗練されたデザインで持ちやすいです。

というわけで、今回紹介したダイソーで1,100円のワイヤレスイヤホン3機種のなかでは、好みもあると思いますが、筆者のなかでは「TWS002」がもっともオススメとなります。

※価格はすべて税込です。
※記事中の商品は筆者(編集部)が購入時点のものです(2023年9月)。店舗によっては在庫切れ、取り扱いがない場合もありますのでご了承ください。

オトナライフ編集部
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