ブルーレイディスクレコーダー、パソコン本体などとテレビやディスプレイ、プロジェクターなどの機器をつなぐケーブルといえば、HDMIケーブルが主流だ。これ1本で映像と音声を転送することができ、生活に欠かせないものとして重宝されている。今回は、イベントなどで流す映像を劇的に進化させる、新発売の収納に便利なドラム付きの長距離ケーブルについて紹介しよう。
何がすごいの? ドラム付き光ファイバHDMIケーブル
2023年9月22日、サンワサプライ株式会社はドラム付き光ファイバHDMIケーブル「KM-HD20-UFBDシリーズ」を発売した。敷設や収納に便利な回転式のドラムが付属しており、長さは30m、50m、100mの3種類の展開。サイズは30mで約W240×D200×H320mmとコンパクト、取っ手もついており、持ち運びも便利だ。
高精細なHDMI信号で、8K・4Kの美しい映像を大画面のテレビやディスプレイに出力することができる。現行のハイビジョン映像は、1,920×1,080ドットの「フルHD」で約207万画素。一般的に「2K」とも呼ばれている。8Kは7,680×4,320ドットで約3,300万画素となり、フルHDの約16倍高画質だ。音声もフルHDは5.1chサラウンドだが、8Kでは22.2chマルチチャンネルで、映像・音声ともに高品質になり、伝送するデータ量も桁違いに。
また、規格上ほぼ100%の色彩が再現、よりリアル感を楽しむことができる。さらに、イーサネット通信が可能で、インターネットで配信された動画も大型プロジェクターなどに映すことができる。ここまで革新的な商品は、業界初といっても過言ではないだろう。
イベント、上映会などに最適! 秋冬のイベントシーズンに重宝されるか
一見、プロ仕様に思えるこのケーブルだが、直販サイトほか、ECサイトで購入可能。価格はオープン価格だが、サンワサプライ直販のサンワダイレクト本店では、30mで66,000円(税込)から購入できる。もちろん、個人で利用することも可能だ。
家電量販店で一般的に購入できるHDMIケーブルはメタル製で、伝送距離は約10mが限界といわれている。それに比べて、光ファイバは伝送距離が長くなっても、映像の劣化や電波の減衰がしにくく、美しい映像と転送速度が保てるのだ。自宅でもパソコンやブルーレイレコーダーと、モニターやプロジェクターなどの機器が別の部屋にあるなど、長い距離の伝送を行わなければならないときや、職場で広い会議室でのイベントには1つあると重宝するだろう。
秋冬や年末年始のホリデーシーズンに向け、これからイベントが増える季節。大人数で映画や、スポーツのライブビューイングを楽しむ機会もあるかもしれない。そのようなときに、臨場感のある映像をタイムラグなしに見るなら、一度、試してみたい商品になりそうだ。
●サンワサプライ「ドラム付き光ファイバHDMIケーブル(8K対応・ブラック)」は→こちら
※サムネイル画像は(Image:「サンワサプライ株式会社」プレスリリースより引用)