iPhone 15でダイソーのACアダプタを使っても大丈夫なの? – 実際に検証してみた!

iPhone 15シリーズでは、ついに充電ケーブルがApple独自規格のLightningから汎用性の高いUSB-Cに変更されました。しかし、ACアダプタは付属しません。もちろんApple純正品を買えばいいのですが、20Wタイプでも2,780円と高価なのがネックです。たとえば、ダイソーで売られているACアダプタではダメなのでしょうか? そこで今回は、実際にダイソーのACアダプタでiPhone 15 Proを充電してみました。その結果やいかに!?

iPhone 15シリーズでは充電ケーブルがUSB-Cに!

(Image:charnsitr / Shutterstock.com)

iPhone 15シリーズのUSB-C端子とケーブル

iPhone 15シリーズでは充電ケーブルがApple独自規格のLightningから汎用性の高いUSB-C(USB Type-C)に変更されました。

iPhone 15シリーズにはUSB-Cケーブルが付属していますが、ACアダプタは付属しないので、自分で用意しなければなりません。

Appleでは「20W USB-C電源アダプタ」が販売されているので、それを購入すれば品質は保証されているので安心ですが、2,780円はやや割高でしょう。

たとえば、ダイソーでも最近は770円という低価格で、同じような性能を持つ20W対応ACアダプタも販売されていますが、このような製品をiPhone 15シリーズで使用しても問題ないのでしょうか?

そこで今回は、実際にダイソーのACアダプタでiPhone 15 Proを充電してみます。

●Apple「20W USB-C電源アダプタ」は→こちら(Amazon)

(Image:amazon.co.jp)

Apple純正の「20W USB-C電源アダプタ」は9V/2.2Aで最大20W出力に対応する急速充電用ACアダプタ。価格はAmazonで2,780円とやや高めです(画像はAmazon公式サイトより転送)

ダイソーのACアダプタってどんなもの?

(筆者撮影)

iPhone 15シリーズではACアダプタを別途購入する必要があります。もちろん、これまでのiPhoneで使っていたUSB-C(Type-C)のものや、Androidスマホなどで使っていたものを流用しても構いません。

しかし、ダイソーでも20W対応の急送充電可能なACアダプタも何種類か売られていますので、今回は「超速充電器PD+Quick Chage2ポート 20W」と「急速充電ACアダプタ(USB POWER DELIVERY、20W)」の2機種を、実際にiPhone 15 Proに接続して給電性能を確認してみます。

まず、ダイソーで770円の「超速充電器PD+Quick Chage2ポート 20W」は2ポートタイプ。USB Type-CはPD(Power Delivery3.0)に対応しており、5V/3A・9V/2.22A・12V/1.66A=最大20Wの給電が可能です。

USB Type-AはQC(QuickCharge 3.0)対応で3.6-6V/3A・6.1-9V/2A・9.1-12V/1.5A=最大18Wの給電に対応します。

こちらは2ポートタイプ。USB Type-CがPD 3.0対応で最大20W。USB Type-AはQC 3.0対応で最大18Wの給電が可能です(筆者撮影)

一方、ダイソーで770円の「急速充電ACアダプタ(USB POWER DELIVERY、20W)」はUSB Type-Cの1ポートタイプ。やはりPD対応で5V/3A、9V/2.22A、12V/1.67A=最大20Wの給電が可能となっています。

こちらはUSB Type-Cのみの1ポートタイプ。やはりUSB-PD対応で最大20Wの給電が可能となっています(筆者撮影)

ちなみに、USB-CケーブルはiPhone 15 Proに付属していたApple純正品を利用し、Apple純正ACアダプタは筆者がMacBookで使っている「30W USB-C電源アダプタ」(価格4,800円)を基準にテストします。価格差は6.2倍もありますが、大丈夫なのでしょうか?

こちらは筆者愛用のApple純正30W対応ACアダプタです。USB-PDに対応しており、5V/3A、9V/3A、15V/2A 、20V/1.5Aで最大30Wの給電が可能です(筆者撮影)

実際にダイソーのACアダプタでiPhone 15 Proを充電してみた!

それでは、まず基準となるApple純正30W USB-C電源アダプタを使って、充電テストしてみます。これを基準にダイソーのACアダプタの性能を比較してみましょう。

Apple純正30W USB-C電源アダプタと、iPhone 15 Proを付属のApple純正USB-Cケーブルで接続した結果は5.09V/1.57A=7.98Wで、わりと平凡な数値でした。

Apple純正30W USB-C電源アダプタの充電結果

Apple純正30W USB-C電源アダプタを利用してiPhone 15 Proを充電したところ、5.09V/1.57A=7.98Wで充電できました(筆者撮影)

次は、ダイソーで770円の超速充電器PD+Quick Chage2ポート 20Wです。その結果は5.01V/1.52A=7.62で、Apple純正30W USB-C電源アダプタとほとんど変わらない給電性能を発揮しました。

ダイソー超速充電器PD+Quick Chage2ポート 20Wの充電結果

超速充電器PD+Quick Chage2ポート 20Wの給電結果は5.01V/1.52A=7.62Wでした。これはApple純正30W USB-C電源アダプタと、ほとんど同じ結果と言っていいでしょう(筆者撮影)

最後は、ダイソーで770円の急速充電ACアダプタ(USB POWER DELIVERY、20W)です。こちらの実験結果は5.10V/1.39A=7.09Wで、Apple純正30W USB-C電源アダプタより約0.9Wほど少ない数値でしたが、これも誤差の範囲かと思います。

急速充電ACアダプタ(USB POWER DELIVERY、20W)の充電結果

ダイソーで770円の急速充電ACアダプタ(USB POWER DELIVERY、20W)の結果は5.10V/1.39A=7.09Wでした。約0.9Wほど低めですが、ほぼ同等の給電性能と言っていいでしょう(筆者撮影)

まとめ

いかがでしょうか? 今回はダイソーで770円で売られているACアダプタ2機種とApple純正ACアダプタの給電性能をiPhone 15 Proを使って実験してみました。

その結果は、7.09W〜7.98Wといずれもほとんど同じ数値になりました。これを見る限り高価なApple純正ACアダプタを使わなくても、770円で買えるダイソーのACアダプタで問題ないことが分かります。

もし、iPhone 15シリーズを購入してACアダプタを新たに買うなら、高価なApple純正にこだわることなく、Amazonや家電量販店で購入してもいいでしょう。

まして、予備で購入するならダイソーで770円のACアダプタでも十分ではないでしょうか。

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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