3COINSで2,200円の「ワイヤレスヘッドホン」− 実際に音楽を聴いてみたら残念な結果に……

格安だけどオシャレな雑貨店として人気の「3COINS(スリーコインズ)」では、330円以上の高額商品が増えており、最近はオーディオやパソコン用品も充実しています。そのようななか、今回筆者が購入したのがパステルカラーでオシャレな見た目の「EDRワイヤレスヘッドホン」です。ワイヤレスだけでなく有線接続も可能とのことですが、果たして音質や使い勝手はどうなのでしょうか?

3COINSのワイヤレスヘッドフォンってどうなの?

3COINS(スリーコインズ)と言えば、100均よりもオシャレで女性に人気の高い雑貨店です。最近では330円以上の高額商品も増えており、なかでも、オーディオ機器やパソコン用品が充実しています。

そこで今回筆者が購入したのが、スリーコインズではかなり高額商品となる2,200円の「EDRワイヤレスヘッドホン」。

カラーはパステル調のベージュとパープル(その他)の2色が用意されており、Bluetoothによるワイヤレス接続と、3.5mmステレオミニジャック(AUX)による有線接続の2WAYで使用できるようになっています。

筆者が購入したのはパステル調のパープル(その他)のEDRワイヤレスヘッドホン。黒や白の製品が多いので、このオシャレな色で選ぶ人も多いでしょう(筆者撮影)

ちなみに、商品名にもある「EDR」とは“Enhanced Data Rate”の略で、Bluetoothの通信スピードが速い規格のこと。

Bluetoothの通信速度が速くなることで、ビットレートが高い音楽データでも遅延なく聴くことができるので、高音質音源を再生するときに効果を発揮します。

しかし、ハイレゾ音源以外ではその効果を実感することはほとんどできないので、あまり気にする必要はないでしょう。

こちらがEDRワイヤレスヘッドホンの内容物。ヘッドホン本体と充電用のUSB Type-Cケーブル、有線用のAUXケーブル、取扱説明書、保証書が入っています(筆者撮影)

EDRワイヤレスヘッドホンのスペックを確認しておこう!

スリーコインズのEDRワイヤレスヘッドホンはBluetooth接続によるワイヤレスのヘッドホン。左右のアームを折りたたんでコンパクトに収納できるので、カバンに入れて持ち運ぶのに最適です。

EDRワイヤレスヘッドホンは、左右両方のアーム部分が折り畳めるので、意外とコンパクトに収納できます(筆者撮影)

ただし、再生可能時間は約5時間しかなく、長距離の旅行では少し心もとないでしょう。

充電はUSB Type-Cを利用しますがフル充電には約2時間もかかるため、やはり、通勤や通学などで使うのに適しています。

ヘッドホン本体の充電にはUSB Type-Cが利用できますが、フル充電には約2時間かかります(筆者撮影)

イヤーパッドはフカフカで締め付けも緩めなのですが、男性にはややサイズが小さく、やはり女性向きだということが分かります。

また、Bluetoothのバージョンは5.1でマイク機能も搭載されているため、ヘッドセットとしても使えます。

コーデックはSBCだけでなく、高音質のAACに対応しているので、音質には少し期待できるかもしれません。しかし、これは実際に聴いてみないと分からないところです。

Bluetoothは通信速度の速いEDRに対応していますが、AACは高圧縮コーデックなので、おそらく、効果はさほど実感できないでしょう。

EDRワイヤレスヘッドホンは右側にスイッチが集約されています。ここで電源スイッチ、再生・一時停止ボタン、音量アップ/ダウン、進む/戻るなどの操作ができます。

とはいえ、実際に装着してみると耳のやや後ろ側にボタンが来るため、微妙に押しにくい位置となります。

EDRワイヤレスヘッドホンの操作ボタンは、ヘッドホンの右側にまとめられています(筆者撮影)

実際に装着してみると耳の後ろ側にボタンが来るのでやや押しづらく、慣れるのに時間がかかりそうです(筆者撮影)

有線接続するときは、一般的な3.5mmステレオミニジャック(AUX)ケーブルをヘッドホンとプレーヤーに繋げればOKです。

この場合は、ヘッドホン本体のバッテリーを消費しないので、電源が切れても使えるのが最大のメリットとなります。

しかし、ヘッドホンにある各種ボタンはBluetooth接続時でしか使えず、有線接続すると一切使えなくなるのでご注意ください。

有線接続するときは、ヘッドホンに付属するAUXケーブルをプレイヤーと接続しましょう。ケーブルは約1mほどなので、取り回しはあまりよくありません(筆者撮影)

 

■3COINS「EDRワイヤレスヘッドホン」のスペック

【Bluetooth】5.1+EDR
【対応プロファイル】HSP、HFP、A2DP、AVRCP
【対応コーデック】SBC/AAC
【最大通信距離】約10m
【再生可能時間】約5時間
【待ち受け可能時間】約200時間
【充電時間】約2時間
【充電端子】USB Type-C
【再生周波数帯域】20Hz〜20KHz
【マイク】搭載
【サイズ】20×17×8cm
【カラー】ベージュ/その他
【付属品】USB Type-Cケーブル、AUXケーブル、取扱説明書、保証書
【価格】2,200円

スマホとBluetoothで接続する方法を確認しておこう!

実際にスリーコインズのEDRワイヤレスヘッドホンで音楽を聴いてみる前に、スマホとBluetoothでペアリングする方法を確認しておきましょう。今回はiPhone 13で接続する方法を紹介します。

まず、EDRワイヤレスヘッドホン本体の電源スイッチをオンにすると、LEDが青と赤に点滅して自動でペアリングモードに入ります。

次に、iPhone 13の設定を開いたらBluetoothをオンにして、新しいデバイスを検索。「TM-086」を選択してペアリングすれば、すぐにBluetoothで接続されて音楽を楽しめるようになります。

スマホとBluetoothでペアリングする手順

まず、EDRワイヤレスヘッドホンのスイッチをオンにしましょう(写真はオフの状態)。これで自動的にBluetoothのペアリングモードが開始されます(筆者撮影)

次にiPhoneのコントロールセンターを開いてBluetoothをオンにします(左写真)。すると、Bluetoothの設定画面が開くので、その他のデバイスで「TM-086」をタップしましょう(右写真)

自分のデバイス欄でTM-086が「接続済み」になっていれば、Bluetoothでのペアリング作業は完了です

Bluetoothでも有線でも音楽再生時の音質にはガッカリ!

それでは実際に、スリーコインズのEDRワイヤレスヘッドホンで音楽を聴いてみましょう。

今回はiPhone 13でBluetooth接続したときと、有線接続したときの音質を両方で確認してみました。

まず、Bluetoothでワイヤレス接続した状態で音楽を聴いてみます。

すると、聴いた瞬間に分かるほど全体的にこもった音がします。まるで風呂場で音楽を聴いているような、あるいは昔のラジオを聴いているような雰囲気です。

耳あたりはいいのですが、シャープさはかけらもなく、低音、中音、高音のメリハリはまったくないので、すべての音が薄っぺらくかたまりで聴こえます。とても、音楽を聴くのにはオススメできません。

次は有線接続ですが、こちらも同じように全体的にこもった音です。おそらく接続方式に関わらず、ヘッドホン自体がこもった音しか出ないのでしょう。

有線とBluetoothとの違いは音の大きさです。有線のほうが少し音が大きめに聞こえるのですが、これは使用するプレイヤーによって異なるので、すべての場合で当てはまるわけではありません。

念のため、Bluetoothのコーデックを「SBC」と「AAC」で切り替えてみましたが、AACのほうがやや音が大きくなるだけで、音質はほとんど変わりませんでした。

実際に音楽を聴いてみると、お風呂のなかで聴いているようなこもった音でガッカリ。とても音楽を聴くのにはオススメできない音質でした(筆者撮影)

まとめ

いかがでしょうか? 今回はスリーコインズの「EDRワイヤレスヘッドホン」で、Bluetooth接続と有線接続の両方で音楽を聴いてみました。

その結果は、どちらの場合でも音がこもり過ぎていて、とても音楽を聴くのには使えない残念な音質でした。

まさに、ダイソーで1,100円のワイヤレスイヤホンと同じような印象で、価格は2倍の2,200円もするのにバッカリです。

やはり、オシャレな見た目でのファッションアイテム(アクセサリー)として使う目的以外では、選ばないほうがいいでしょう。

※記事中の商品は筆者(編集部)が購入時点のものです(2023年10月)。店舗によっては在庫切れ、取り扱いがない場合もありますのでご了承ください。
※文中の価格はすべて消費税込みです。

オトナライフ編集部
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