最近のスマホはイヤホン端子(3.5mmステレオミニジャック)が省かれています。しかし、今でも有線イヤホンにこだわっている人は意外と多いでしょう。そのようなときはUSB-C(Type-C)-イヤホン変換アダプターを利用することになりますが、実はこのアダプターには2種類あり、機種によっては音楽を聴けないこともあるのです。そこで今回は、iPhone 15などでUSB-C-イヤホン変換アダプターを利用するときの注意点を解説しましょう。
イヤホンジャックのないスマホはUSB-C-イヤホン変換アダプタを使うのが便利!
スマホで音楽を聴くとき、今ではワイヤレスイヤホンを使う人のほうが多いと思います。ただし、ワイヤレスイヤホンはそこそこ高級な機種でないと音質が悪く、音が遅延してゲームなどで困る場合もあります。
その点、有線イヤホンは安価でも音質がよく音の遅延がないので、今でも有線イヤホン派だという人もいるでしょう。
ところが、最近のスマホにはイヤホン端子(3.5mmステレオミニジャック)が省かれている機種がかなり増えてきているのです。
もちろん、USB-C接続の有線イヤホンを新たに購入する方法もありますが、昔から愛用している有線イヤホンを利用したいとなると、やはり100均やAmazonなどで販売されているUSB-C(Type-C)-イヤホン変換アダプターを利用することになるでしょう。
しかし、100均などで売られているUSB-C-イヤホン変換アダプターには2種類あり、非対応のものを購入すると音楽が聴けないので注意が必要になるのです。
USB-C-イヤホン変換アダプターはDAC内蔵かどうかが重要!
100均のダイソーに行くと、イヤホン関連商品が多く売られています。
もちろん、USB-C-イヤホン変換アダプターも販売されていますが、実はこれには「アナログ型」と「DAC内蔵型」の2種類があるのをご存じでしょうか?
まず、アナログ型のUSB-C-イヤホン変換アダプターは、USB-Cからアナログ音声信号を3.5mmステレオミニジャックに変換するものです。
そのため、アナログ型はスマホがアナログ音声信号を出力できる機能を備えていないと使えません。アナログ音声信号出力ができるかどうかは機種ごとに異なりますが、たとえば、GalaxyやPixelといったAndroidスマホ、そしてAppleのiPhoneやiPadなどは非対応となっています。
一方、DAC内蔵型の「DAC」とは“Digital-to-Analog Converter”の略。デジタル/アナログコンバータのチップを搭載しており、スマホから出力されたアナログ音声信号をDACで変換して、3.5mmステレオミニジャックへと出力できます。
したがって、アナログ音声信号を出力できない機種でも使用できるため、基本的にはDAC内蔵のアダプターなら、ほとんどのスマホで使えることになります。
実際に筆者はダイソー「USB Type-Cイヤホンジャック変換コード 5cm 4極 マイク対応」を購入してテストしていますので、詳しい使い方はこちらの記事を確認してください。
ちなみに、USB-C-イヤホン変換アダプターに搭載されているDACチップの性能によって音質はそれなりに違います。もし、音質を重視するなら怪しい中華製は避けたほうがいいかもしれません。
たとえば、AppleではiPhone 15用に「USB-C – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」が発売されています。
価格はAmazonで1,324円とやや高価ですが、もしiPhone 15ユーザーで、純正品のほうが安心だと思う人はこちらを購入しましょう。
●Apple「USB-C – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」は→こちら(Amazon)
まとめ
いかがでしょうか? 今回は100均などで販売されているUSB-C-イヤホン変換アダプターについて解説しました。
結論としては「DAC型」を買っておけば、ほとんどのスマホで使用できます。
ちなみに、ダイソーでは有線イヤホンを無線化できる「Bluetoothオーディオレシーバー」が550円で売られています。
これはレシーバー側に有線イヤホンを挿し、スマホとはBluetoothで接続できるという便利なデバイスですが、高音質な有線イヤホンで使うと明らかに音質が落ちるので注意してください。
なお、USB-Cしかないスマホで有線イヤホンを使いたい場合は、Appleの「EarPods (USB-C)」を購入する方法もあります。価格も2,668円で音質には何の問題もありませんでした。
もちろん、EarPods (USB-C)はAndroidスマホやパソコンでも利用できるので、意外とコスパはいいと思います。