AirTagの半額以下!Anker Eufyは「iPhoneを探す」で使えるのか検証してみた!

財布や鍵などをよく失くす人は、Apple「AirTag(エアタグ)」がオススメ。これは“紛失防止タグ”などと呼ばれるもので、置き忘れや紛失時に現在地を確認できるお役立ちグッズです。しかし、価格は1個約5,000円するので手軽に購入できません。そこで筆者が目を付けたのがAnkerの「Eufy(ユーフィ)」です。こちらはiPhoneを探すに対応しながらAirTagの半額! そこで今回は、実際に筆者がAnker Eufyを購入してiPhoneで使ってみました。これでもうAirTagはいらないかも……。

Anker EufyならiPhoneを探す対応なのに半額で買える!

AppleのAirTagは“紛失防止タグ”あるいは“スマートトラッカー”などとも呼ばれる小型デバイスです。

あらかじめ、AirTagを自分のiPhoneを探すアプリでペアリングしておき、自分の財布やバッグなどに入れたり、鍵やスマホにつないでおきます。

すると、アナタがAirTagから10m以上離れたときにiPhoneに通知が届くほか、Bluetoothが途切れると、iPhoneを探すアプリから現在地を確認することができるのです。

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AirTag

AppleのAirTagは、大切なものを失くさないようにするための便利グッズです。しかし、価格は1個5,000円近くするので手軽に買えるわけではありません(筆者撮影)

このように便利なAirTagですが、Apple公式サイトの価格は4,980円、Amazonでも4,779円ほどします(24年2月現在)。これでは、なかなか手軽に購入できませんよね。

そこで今回は、AirTagと同じような機能を持つ紛失防止トラッカー「Anker Eufy Security SmartTrack Link」(以下Anker Eufy)を紹介します。

Anker Eufy(ユーフィ)はAndroidスマホはもちろんiPhoneでも利用可能で「iPhoneを探す」機能に対応しているのが大きなポイント。

本体サイズは約37×37×6mmで重さは約10gと小型軽量。AirTagより一回り大きい感じがしますが、キーホルダー用の穴が開いているので、こちらのほうが使いやすいかもしれません。

●Anker「Anker Eufy (ユーフィ) Security SmartTrack Link(紛失防止トラッカー)」は→こちら(Amazon)

Anker Eufy

こちらがAmazonで購入したAnker Eufyです。iPhoneでも利用可能で価格は2,392年とAirTagの半額以下で買えます(筆者撮影)

Anker Eufyは、AirTagより一回り大きい

Anker Eufyは、AirTagより一回り大きいのですが、薄型で軽く、キーホールダー用のホールも用意されているので、意外と使いやすいでしょう(筆者撮影)

しかも、Anker Eufyは2,392円(24年2月現在)と、AirTagの半額ほどで購入できるのです。

ちなみに、Ankerといえば、高品質なモバイルバッテリーやACアダプタ、USBケーブルなどを販売するメーカーとして有名です。

Amazonでありがちな怪しい中華製品ではありませんので、きっとEufyも問題なく機能するでしょう。

というわけで、このあと実際にAnker Eufyの設定方法やiPhoneと連携して使う方法をじっくり紹介します。

公式アプリ「eufy Security」のアカウントに登録する方法

それではAnker Eufyを実際に使ってみましょう。最初に公式アプリを利用した使用方法を紹介します。

Anker Eufyを使うには、まず専用アプリの「eufy Security」をApp Storeからダウンロードしましょう。

アプリを起動したら、初回はメールアドレスとパスワードでアカウント登録。次に、メールに届いた認証コードを入力して送信すればOKです。

再度、eufy Securityを起動したら、ログイン画面で登録したメールアドレスとパスワードを入力してログインすればアプリの準備は完了です。

●eufy Security(iPhone)は→こちら
●eufy Security(Android)は→こちら

eufy Securityのアカウントを登録する手順

eufy Securityのアカウントを登録する手順1

まず、eufy Securityを起動したら、初回は「アカウント登録」をタップ(左写真)。次に検索欄で「JAPAN」と入力して国名を指定します(右写真)

eufy Securityのアカウントを登録する手順2

「Japan(+81)」と表示されたら「確認」を押しましょう(左写真)。メールアドレスとパスワードを入力後、プライベートポリシーに同意して「アカウント登録」をタップします(右写真)

eufy Securityのアカウントを登録する手順3

メールで認証コードが届いたら、それを入力して「送信」を押しましょう(左写真)。これで登録が完了したので、eufy Securityでログインします(右写真)

eufy Securityのアカウントを登録する手順4

接続等の許可やプライベートポリシーなどに同意しましょう(左写真)。なお、iPhoneではFace IDでのログインも利用可能ですので、設定しておくと便利ですよ(右写真)

公式アプリ「eufy Security」でAnker Eufyをペアリングする方法

Eufy Securityのアカウント登録が終わったら、Anker EufyをBluetoothでペアリングしておきましょう。

アプリを起動してログインすると、初回は「デバイスを追加」画面が表示されるので、「Smart Tracker」を選択します。

位置情報の許可を出したら、Anker Eufy本体のボタンを長押ししてBluetoothペアリングを実行します。これでようやくAnker Eufyを使えるようになりました。

なお、アプリ画面の最後にSmartTrack Linkのファームウェア更新画面が表示されたら、「更新」をタップして最新バージョンにしておきましょう。

eufy Securityの初回セッティングをする手順

eufy Securityの初回セッティングをする手順1

eufy Securityにログインしたら、初回は「デバイスを追加」をタップ(左写真)。次に「Smart Tracker」を選択します(右写真)

eufy Securityの初回セッティングをする手順2

続いて「SmartTracker Link」をタップし(左写真)、設置場所で「OOO’s Home」にチェックを入れ、「次へ」を押しましょう(右写真)

eufy Securityの初回セッティングをする手順3

位置情報の使用を求められるので「許可」を押します(左写真)。この画面が表示されたら、デバイスを追加する作業をAnker Eufy本体で行います(右写真)

eufy Securityの初回セッティングをする手順4

アプリ画面にあるように、Anker Eufy本体の真ん中部分にあるボタンを2秒以上長押ししましょう。これでBluetoothペアリングが始まります(筆者撮影)

eufy Securityの初回セッティングをする手順5

「追加されました」と表示されたらペアリングは完了。「次へ」をタップしましょう(左写真)。次にデバイスの名称を入力して「次へ」を押します(右写真)。これでデバイスの追加は終了しました

eufy Securityの初回セッティングをする手順6

もし、SmartTrack Linkのファームウェア更新画面が表示されたら、「更新」をタップ(左写真)。最新バージョンにして「完了」を押せばOKです(右写真)

公式アプリ「eufy Security」でAnker Eufyを使う方法

eufy Securityのアカウント登録とAnker Eufyのペアリング作業が終わったら、実際にAnker Eufyを使ってみましょう。

まず、eufy SecurityでAnker Eufyの場所を探す方法を確認しておきます。アプリのマップ上にAnker Eufyの現在地が表示されますので、失くした物のおおよその場所が分かります。

しかし、部屋のなかにあっても見つからないときは、eufy Securityの「鳴らす」をタップしましょう。

すると、Anker Eufyから音が鳴りますので、本体を見つけたら「見つかりました」をタップすればOKです。これで、Aker Eufyをサイフや鍵などに付けておけば、失くしたときに助かりますよね。

Anker Eufyの音を鳴らす手順

Anker Eufyの音を鳴らす手順1

eufy Securityを起動したら登録したAnker Eufyをタップ。ここでバッテリー残量も確認できます(左写真)。マップで現在地が表示されますが、見つからないときは「鳴らす」を押してみましょう(右写真)

Anker Eufyの音を鳴らす手順2

すると、Anker Eufyから音が鳴りますので、本体を見つけたら「見つかりました」をタップ。これで音は止まります(左写真)。自室にあっても探せないことがあるので、これは便利ですね!(右写真)

Anker EufyとiPhoneはBluetoothでペアリングされていますが、Bluetoothは10m以上離れてしまうと接続が切れてしまいます。

Anker Eufyではこの機能を利用することで、大切なものの置き忘れを防止できるのです。

たとえば、カフェでAnker Eufyを入れたバッグを置き忘れて出てしまった場合、eufy SecurityのBluetoothマークが赤くなり「手元から離れました」と表示されます。

これなら、バッグを置き忘れても、どこで忘れたかすぐに確認できるので安心ですね。

Anker Eufyとスマホが離れたことを確認する手順

Anker Eufyとスマホが離れたことを確認する手順1

Anker EufyはiPhoneとBluetooth接続されています(左写真)。しかし、10m以上離れるとBluetoothマークが赤くなって、マップ上でも「手元から離れました」と表示されます(右写真)

すでに、iPhoneからAnker Eufyを鳴らす方法を紹介しましたが、実はその逆も可能です。

つまり、部屋のなかにあるiPhoneが見当たらないとき、Anker Eufyの「スマホを鳴らす」機能を使うとiPhoneが鳴るので、iPhoneをすぐに見つけることができるのです。

Anker EufyでiPhoneの音を鳴らす手順

Anker EufyでiPhoneの音を鳴らす手順1

eufy Security画面で「スマホを鳴らす」をタップ(左写真)。この画面になったら、Anker Eufy本体を2回押すとiPhoneが鳴ります(右写真)

最後に紹介するのは「紛失モード」です。これは、屋外でAnker Eufyを失くしてしまい、場所も特定できないときに助かる機能。

まず、事前にeufy Securityの紛失モードをオンにしておき、メールアドレスや電話番号、メッセージなどを登録しておきます。

すると、Anker Eufyを拾った人が裏面のQRコードをスマホで読み込むと、先ほど登録したメールアドレスや電話番号、メッセージが表示されるというもの。

もし、親切な人に拾われていれば、きっと持ち主に連絡してくれることでしょう。

Anker Eufyの紛失モードを使う手順

Anker Eufyの紛失モードを使う手順1

まず、eufy Security画面で「紛失モード」をタップ(左写真)。次に紛失モードをオンにして、メールアドレスや電話番号、メッセージを登録して保存します(右写真)。これで準備は完了です

Anker Eufyの紛失モードを使う手順2

もし、誰かがAnker Eufyを拾って本体裏にあるQRコードを読み込んでくれると(左写真)、このようなメッセージが表示されます(右写真)。運が良ければ連絡が来るかもしれません

iPhoneを探す機能でAnker Eufyを使う方法

Anker Eufyは専用アプリeufy Securityだけではなく、iPhoneを探す機能でも使うことが可能です。

最初にiPhoneを探すを起動して、「その他の持ち物を追加」でAnker Eufyをペアリングしておきましょう。

あとは、名称やアイコンの絵文字を登録するだけで、すぐに利用することが可能となっています。

Anker EufyをiPhoneを探すに登録する手順

Anker EufyをiPhoneを探すに登録する手順1

まず、iPhoneを探すを起動しましょう(左写真)。すると「“最後の位置情報を送信”をオンにしてください」と表示されるので「オンにする」をタップ(右写真)

Anker EufyをiPhoneを探すに登録する手順2

続いて、「+」を押して「その他の持ち物を追加」を選択しましょう(左写真)。しばらく待つとAnker Eufyが認識されるので「接続」を押すと、Bluetoothでペアリングされます(右写真)

Anker EufyをiPhoneを探すに登録する手順3

持ち物の名称を入力して「続ける」をタップ(左写真)。次に絵文字を選択して「続ける」を押しましょう(右写真)

Anker EufyをiPhoneを探すに登録する手順4

Apple IDに紐づけられることを確認して「同意」をタップ(左写真)。登録作業が完了すれば「探す」アプリでAnker Eufyが使えるようになります(右写真)

iPhoneでAnker Eufyを使えるように準備したら、さっそく実際に使ってみましょう。

たとえば、iPhoneを探すアプリで「サウンドを再生」を押せばAnker Eufyから音が鳴りますし、「経路」ではAnker Eufyがある場所までの道案内をしてくれます。

もちろん、紛失モードではメールアドレスや電話番号を登録して、拾った人が持ち主に連絡できるように設定することも可能となっています。

iPhoneを探すでAnker Eufyを使う手順

iPhoneを探すでAnker Eufyを使う手順1

「探す」アプリ画面で「サウンドを再生」を押すとAnker Eufyの音が鳴ります(左写真)。経路を押すとAnker Eufyがある場所までの道順を表示してくれます(右写真)

iPhoneを探すでAnker Eufyを使う手順2

「探す」では便利な「紛失モード」も利用できます。説明を読んだら「続ける」をタップ(左写真)。メールアドレスや電話番号を入力しておきましょう(右写真)

まとめ

いかがでしょうか? Anker Eufyは専用アプリでもiPhoneを探すでも便利に利用できます。しかも、価格はAirTagの半額以下なのですからお得ですよね。

ただし、AirTagのほうはUWB(ウルトラワイドバンドチップ)に対応しており、近距離であればかなり正確な場所が分かりますが、Anker EufyはUWBには非対応です。

しかし、おおよその場所が分かれば、Anker Eufyのほうでも音を鳴らして探せるので、実用上は困らないでしょう。

なお、Anker Eufyはボタン電池(CR2032)で1年ほど使えます。本体のフタをパカッと割ると電池交換も簡単にできますよ。

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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