ダイソーで330円のUSB 3.0&100W対応Type-Cケーブルは大丈夫なのか実験してみた!

やはりデータ転送速度には大きな違いが出た!

まずは、データ転送速度について実験してみます。今回は、サンディスクのポータブルSSDをノートパソコン(dynabook)に接続して、転送速度を「CrystalDiskMark」で計測しました。

比較するのは、ダイソーで330円のUSB 2.0&100W対応ケーブルです。その結果、従来のUSB 2.0&100WケーブルではRead(読み込み速度)が41.94MB/sだったのに対し、今回購入した新型USB 3.0&100WケーブルのほうはReadが489.49MB/sと、10倍以上も速いことが確認できました。

また、Wirte(書き込み速度)でも新型のUSB 3.0&100Wケーブルのほうが16倍以上も速い結果となっています。もし、パソコンでデータを転送する機会が多いなら、価格も同じなので新型のUSB 3.0&100Wケーブルを購入したほうがお得でしょう。

330円のUSB 2.0&100W対応ケーブルの結果

330円のUSB 2.0&100W対応ケーブルの結果1

こちらは、従来の330円のUSB2.0&100W対応ケーブルを利用して、SSDのデータ転送テストを行ったところです(筆者撮影)

330円のUSB 2.0&100W対応ケーブルの結果2

その結果はReadが41.94MB/s、Writeが29.36MB/Sというものでした。ここまで遅いと少しイライラするかもしれませんね(筆者撮影)

新型330円のUSB 3.0&100W対応ケーブルの結果

新型330円のUSB 3.0&100W対応ケーブルの結果1

こちらは、新型330円のUSB3.0&100W対応ケーブルを利用して、SSDのデータ転送テストを行っているところです(筆者撮影)

新型330円のUSB 3.0&100W対応ケーブルの結果2

その結果はReadが489.49MB/sで、Writeは474.19MB/Sというものでした。さすがにUSB 2.0よりReadで10倍以上、Wirteでは16倍以上も速い結果となりました(筆者撮影)

パソコンの充電では50W超で高速充電可能!

次に、USB Type-Cで充電できるノートパソコン(dynabook)で充電テストを行ってみましょう。ちなみに、ACアダプタは3COINSで3,300円の「PD急速充電器(65W)」を使用して実験しています。

まず、新型330円のUSB 3.0&100W対応ケーブルは19.7V/2.95A=58.0Wという結果になりました。しっかりと高速充電できましたので、なかなか満足できる結果です。

新型330円のUSB 3.0&100W対応ケーブルの結果

新型330円のUSB 3.0&100W対応ケーブルの結果1

ノートパソコンの充電では19.7V/2.95A=58.0Wで、しっかりと高速充電できました(筆者撮影)

続いて110円のUSB 2.0&3A対応ケーブルでも同じノートパソコンを充電してみましょう。

その結果は、20V/2.19A=43.7Wというものでした。さすがに最大3A(60W)の仕様なので、USB 3.0&100Wケーブルより多少数値は落ちましたが、それでもなかなか悪くない結果ではないでしょうか。

110円のUSB 2.0&3A対応ケーブルの結果

新型330円のUSB 3.0&100W対応ケーブルの結果2

110円のUSB 2.0&3A対応のUSBケーブルでノートパソコンを充電したところ、20V/2.19A=43.7Wで充電されました(筆者撮影)

ちなみに、従来の330円のUSB 2.0&100W対応ケーブルでも充電テストを行いましたが、こちらも50W以上で安定して充電できることが確認できています。このような結果から、大電力を必要とするノートパソコンの充電では、やはり最大5A(100W)対応のUSBケーブルを使ったほうが良いと言えるでしょう。

とはいえ、110円のUSB 2.0&3A対応ケーブルでも、実測値では43Wを超えていましたので、さほど悪くないことも確認できました。

Androidスマホの充電では意外な結果に……

最後にAndroidスマホの充電を行ってみましょう。筆者は80WのSUPER VOOCフラッシュチャージ充電に対応する「OPPO Reno10 Pro 5G」を所有しています。

OPPO純正のUSBケーブル&ACアダプタでは実測値で60W以上の超急速充電も可能ですので、もしかすると、今回の実験でもそれに迫る超急速充電ができるのではないかと少し期待していました。

純正USBケーブル&ACアダプタでの充電結果

純正USBケーブル&ACアダプタでの充電結果1

こちらがOPPO Reno10 Pro 5Gの純正USBケーブル&ACアダプタで充電したところです。8.84V/6.97A=61.6Wで超高速充電されました(筆者撮影)

ところが、新型330円のUSB 3.0&100W対応ケーブルでの実験結果は、8.81V/1.48A=13.0Wというごく平凡な数値でした。実は、110円のUSB 2.0&3A対応ケーブルでも、従来の330円のUSB 2.0&100W対応ケーブルでも、充電結果はどれもピッタリ13Wです。おそらく、OPPO側で何かしら電力供給の制御機能が働いているのでしょう。

このような結果から、Androidスマホの充電用であれば、110円のUSB 2.0&3A対応ケーブルで十分だということが確認できました。

新型330円のUSB 3.0&100W対応ケーブルの結果

新型330円のUSB 3.0&100W対応ケーブルの結果1

こちらが新型330円のUSB 3.0&100W対応ケーブルでの充電結果ですが、8.81V/1.48A=13.0Wというごく普通のスピードでしか充電されませんでした(筆者撮影)

110円のUSB 2.0&3A対応ケーブルの結果

110円のUSB 2.0&3A対応ケーブルの結果

こちらは110円のUSB 2.0&3A対応ケーブルですが、その結果は8.81V/1.47A=13.0Wで、新型330円のUSB 3.0&100Wケーブルとほぼ同じ結果になりました(筆者撮影)

まとめ

いかがでしょうか? 今回はダイソーで新発売となった330円のUSB 3.0&100W対応ケーブルで、充電やデータ転送のテストをしてみました。

その結果から、充電に関しては今まで販売されてきたダイソーのUSBケーブルとさほど違いはありませんでしたが、やはりデータ転送速度に関しては5Gbps対応のUSB 3.0規格ということで、10倍以上速いという結果になりました。

もし、旅行先や出張先で急遽データ転送をするためにUSBケーブルを調達することになっても、ダイソーに駆け込んで330円のUSB 3.0&100W対応ケーブルを購入すればいいのは助かりますね。

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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