ソニーの新型冷却デバイス「REON POCKET 5」を実際に試してみた! 確かに冷たいけど……

REON POCKET 5を使う前に、まずはスマホアプリと連携しておこう

REON POCKET 5を使うには、最初にスマホアプリ「RENO POCKET」で初期設定を行う必要があります。

もちろん、一度オートモードに設定しておけば、スイッチを入れるだけでいいので、毎回アプリを起動する必要はありません。

それでは、REON POCKET 5とスマホアプリ「RENO POCKET」を連携させてみましょう。まず、REON POCKETアプリを起動したら、正常に冷感を得るために使用者の性別、年齢、身長、体重、居住地の情報を入力します。

次は、REON POCKET 5の本体ボタンを軽く押します。このときLEDが青く点滅しますが、本体にアップデートがある場合は、この時点でポップアップが表示されアップデートが始まります。

ただし、REON POCKET 5の本体に搭載されているボタンが固くて押し込みが浅めなので、押した感覚は少なめ。実際に使う際に「押せたかな?」と思うことがあったので注意してください。

アップデートが終わると「AUTO START/STOP」を有効にするか聞かれるので、必要なら「OK」をタップしましょう。これでアプリを起動することなく、REON POCKET 5を使用可能になります。

REON POCKET 5とRENO POCKETアプリを連携する手順

REON POCKET 5とRENO POCKETアプリを連携する手順1

RENO POCKETアプリをスマホにインストールして起動したら、「スタート」をタップ(左写真)。次に所有者の性別、年齢、身長、体重、居住地を入力して「次へ」を押します(右写真)

REON POCKET 5とRENO POCKETアプリを連携する手順2

REON POCKET 5本体のボタンを押す指示が表示されるので、本体ボタンを押してから「次へ」をタップ(左写真)。アップデートがある場合はこの段階でアップデートしておきましょう(右写真)

REON POCKET 5とRENO POCKETアプリを連携する手順3

本体のボタンとLEDは一体化されていて、ボタンの押し込みも誤動作や防水のためか、固くて浅めでした(筆者撮影)

REON POCKET 5とRENO POCKETアプリを連携する手順4

「AUTO START/STOP」などいくつかの項目が表示されるので、指示に従って選択していきます(左写真)。初期設定が完了したらアプリのトップ画面が表示されます(右写真)

続いて、REON POCKET TAGもアプリと連携させておきましょう。まず、アプリのトップ画面から「設定」を開き、「タグの機器登録」を選択。

次に、タグのボタンを押してLEDを青に点滅させるように案内されるので、指示に従って「登録」をタップします。設定を済ませ、画面に「タブの登録が完了しました」と表示されれば準備完了です。

ちなみに、REON POCKET TAGのアップデートがある場合は、このときに表示されるので、こちらもアップデートしておきましょう。

REON POCKET TAGとRENO POCKETアプリを連携する手順

REON POCKET TAGとRENO POCKETアプリを連携する手順1

アプリのトップ画面左上にある歯車アイコンをタップして設定を開きます(左写真)。設定画面では「タグの機器登録」を選択しましょう(右写真)

REON POCKET TAGとRENO POCKETアプリを連携する手順2

REON POCKET TAG本体のボタンを押してLEDが青く点滅したら「登録」をタップ(左写真)。正常に登録されるとモデルとシリアル番号が表示され「タグの登録が完了しました」と表示されます(右写真)

REON POCKET 5をどうやって装着すればいい?

REON POCKET 5は冷却面を首元に密着させる必要があるため、最初は少し装着に手間がかかるかもしれません。

まず、ネックバンドを首にかけ、REON POCKET 5の冷却面(金属部分)が首に当たっていればOKです。

実は、ネックバンドは針金のように曲げることができるので、首にかけてからバンドを自分の首に合うように調節してみましょう。

REON POCKET 5の装着手順

REON POCKET 5の装着手順1

まず、REON POCKET 5本体を首の後ろに回し、ネックバンドを首にかけます。このときREON POCKET 5を着衣の下に滑り込ませ、冷却面が素肌に直接当たるようにしましょう(筆者撮影)

REON POCKET 5の装着手順2

バンドが首と肩で安定する場所まで、本体の位置を少しずつ下げていけば装着完了です。慣れれば簡単に装着できるようになるでしょう(筆者撮影)

REON POCKET 5装着後は、エアフロー部分が衣服の上から出るように注意してください。襟のある洋服を着ると、エアフローが洋服の外に出ず、排熱がうまくいかないときもあります。

その際には、エアフローパーツ(ロング)に付け替えたほうが効率よく冷せるでしょう。

ちなみに、エアフローパーツは交換も簡単です。本体とはツメが2カ所で引っかかっているだけなので、隙間を広げるように少し持ち上げると外れますよ。

REON POCKET 5の装着手順3

エアフローパーツはツメで固定されているので、隙間を持ち上げるようにすると、意外と簡単に外せます(筆者撮影)

REON POCKET 5の装着手順4

エアフローパーツ(ショート)を付けてREON POCKET 5を装着すると、このようにエアフローパーツが衣服の襟から外に出てこない場合もあります。この場合は、冷却能力がやや悪くなってしまいます(筆者撮影)

確かに首元はよく冷える!  ただし実稼働時間は4時間程度……

実際にREON POCKET 5を真夏日の屋外で使用してみました。すると、確かに冷却面がとても冷たくなるので、首元を局所的に冷やすことは可能です。ただし、これで快適に過ごせるかと言われると少し微妙……。冷えるのは冷却面が当たっている部分だけでそれ以外は冷えません。

たとえば、「冷えた缶ジュースをずっと首に当てている感覚」と言ったら分かってもらえるでしょうか? また、体表面しか冷やせないので首周りの血管が冷える感じもなく、残念ながら劇的な効果は感じられませんでした。

しかも、今回はオートにして使っていたこともあり、屋外が暑すぎて常にフル稼働していたようです。そのため、実稼働時間が4時間ほどしか持たなかったのも残念です。バッテリーが切れると一瞬で冷たさがなくなるため、バッテリーが切れた瞬間がハッキリと分かります。ただし、外出先でバッテリーが切れても、モバイルバッテリーがあれば充電できるのは便利だと感じました。

もちろん、PCM素材のネッククーラーはせいぜい20〜30分くらいしか持たないので、REON POCKET 5のほうが何倍も長持ちします。また、ネッククーラーのように目立たず、リュックを背負っていても使えるのがいいと思います。

さらに、「AUTO START/STOP」機能をオンにしておけば、アプリを起動することなくREON POCKET 5が使えるので、暑いと思ったときに装着するだけですぐ使えるのは便利でしょう。なお、REON POCKET 5の説明書にも記載があるとおり、熱中症を予防できるほどの効果はないので、真夏日に屋外で使用する際は、必ず帽子や日傘なども併用してください。

ソニーの新型「REON POCKET 5」の率直な感想は

エアフローパーツ(ロング)を着けて2日程過ごしてみましたが、猛暑日だったので常にフル稼働状態でした(筆者撮影)

まとめ

いかがでしょうか? 今回は、実際に「REON POCKET 5」を購入して、真夏日に2日間使用してみました。REON POCKET 5は冷却面を肌に直接押し当てる構造なので、ハンディ扇風機よりもはるかに清涼感を感じられました。ただし、PCM素材のネッククーラーのように首周りの血管を冷やせるわけでもなく、2万6,800円の価値があるのかと言われると、正直微妙なところです。

また、猛暑日に使うとフル稼働してバッテリーが4時間程度しか持たないのはがっかりしました。もし、屋外で長時間外で使うなら、モバイルバッテリーは必須ですね。

※文中の価格はすべて税込みです。

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

ソニーの新型冷却デバイス「REON POCKET 5」を実際に試してみた! 確かに冷たいけど……のページです。オトナライフは、【デバイスソニースマホクーラーREON POCKET 5】の最新ニュースをいち早くお届けします。