ダイソーのワイヤレスイヤホン「TWS001」の改良版「TWS003」は買いか!?

100均の「ダイソー」ではワイヤレスイヤホンも1,100円と驚くべき激安価格で売られています。初代「TWS001」は音がイマイチでしたが、実は最近、改良版の「TWS003」が登場していたので、さっそく筆者が実際に購入して、何がどう変わったのか検証してみます。

初代「TWS001」の改良型「TWS003」を発見! パッケージがコンパクトに!

最近のスマホはイヤホン端子がないタイプも多く、ダイソーではそのようなユーザー向けに1,100円という激安価格でワイヤレスイヤホンを販売しています。初代「TWS001」はさすがに音がイマイチで、音楽を聴くには正直言ってやや厳しいモデルでした。

●ダイソー(公式)「完全ワイヤレスイヤホン(TWS001)」は→こちら

こちらがダイソーの初代「TWS001」。とにかく、たった1,100円でワイヤレスイヤホンが買えたことが衝撃的でした(筆者撮影)

その後ダイソーでは、さまざまなワイヤレスイヤホンが発売されてきましたが、最近、見た目が初代TWS001とまったく同じで、改良版とも言える「TWS003(7883)」が発売されているのを発見しました。そこで筆者は、さっそく「TWS003」を購入してみましたので、実際に使ってみて初代とはどのように改善されているのかを解説しましょう。

●ダイソー(公式)「完全ワイヤレスイヤホン(TWS003)」は→こちら

こちらが完全ワイヤレスイヤホン(TWS003)。パッケージが初代TWS001の半分くらいの大きさになっているので、間違えることはないでしょう(筆者撮影)

新型「TWS003」はどこが改良されている?

まず、新型「TWS003」のイヤホン本体や充電ケースは、初代とほとんど同じデザインです。しかし、TWS003のほうはツヤ消し仕様となっており、TWS001のような安っぽいプラスチック感は減少しています。また、充電ケース重量はどちらも30g前後と軽量であり、携帯性に優れているので、通勤・通学にはピッタリでしょう。

こちらが新型TWS003の同梱物です。イヤホン本体に充電ケース、取扱説明書と実にシンプル。USBケーブルは付属しません(筆者撮影)

TWS003のパッケージ裏面には、充電用USBケーブルが同梱されていない旨の注意書きもあります。必要な人はダイソーでUSB Type-Cケーブルも購入しましょう(筆者撮影)

こちらは初代TWS001の同梱物。充電用USBケーブルも付属しますが、端子の片方はUSB(micro-B)となっています(筆者撮影)

また、イヤホン本体の操作はどちらもボタン式になっており、カチカチとした硬めの操作感です。耳に装着しながらボタン操作を行うのは意外と大変で、こちらは新旧どちらもほとんど同じ感じです。

TWS003のイヤホン本体のボタンは、TWS001とほぼ同じでカチカチと押し込みが浅いボタン。押すのに力がいるので、耳に装着した状態だと操作しにくい印象です(筆者撮影)

次にスペックを比較してみましょう。まずは再生時間です。TWS001はイヤホン単体で4時間、充電ケースを利用しても10時間しか使えませんでした。しかし、新型TWS003のほうはイヤホンだけで7.5時間、充電ケースを利用すると22.5時間まで使用可能となっており、これだけでも大きな進歩と言えるでしょう。

ちなみに、イヤホン本体の充電時間はどちらも約1.5時間ですが、充電ケースの充電時間については初代の約4時間から約2時間へと2倍も高速になっています。これは充電ケースの端子がUSB Type-Cになった影響でしょう。

TWS003のケース充電はUSB Type-Cケーブルを利用します。そのおかげで充電時間は初代より2倍高速になっています(筆者撮影)

次に注目したいのが、Bluetoothのバージョンです。初代TWS001が「Ver5.0」だったのに対し、TWS003は省電力タイプの「Ver5.3」へバージョンアップされていました。

対応コーデックはどちらも同じで標準的な「SBC」のみ。イヤホンにはΦ7.5mmダイナミック型ドライバを搭載しているのも同じです。また、対応プロファイルもTWS001を踏襲しており、A2DP/AVRCP/HFP/HSPと一般的なもの。ヘッドセット機能があるので、スマホと接続すれば電話の待ち受けにも利用可能です。

こちらがTWS001とTWS003のスペック比較表です。Bluetoothが省電力のVer5.3へアップデートされたこともあり、新型では再生時間が大幅に伸びています(表は筆者が制作)

TWS003をスマホとBluetoothでペアリングしてみよう!

それでは、実際にTWS003をスマホとBluetoothで接続してみましょう。今回はiPhone 13での接続方法を紹介します。

初期設定を行っていないTWS003を充電ケースから取り出すと、LEDランプが赤・青に点滅して、自動的にペアリングモードに入ります。この状態でスマホの設定を開きBluetoothをオンにしたら、「新たな接続先」で「DAISO_TWS003」を検索しましょう。「DAISO_TWS003」がTWS003の名称ですので、これをタップすればすぐにBluetoothでペアリングされます。

TWS003をBluetoothでスマホとペアリングする手順

まず、「TWS003」を充電ケースから取り出しましょう。これでTWS003が自動的にペアリングモードになります(筆者撮影)

次に、iPhoneの設定を開いてBluetoothをオンに(左写真)。「使用可能なデバイス」で「DAISO_TWS003」が表示されたら、これをタップしましょう(右写真)

Bluetoothの設定画面で、「自分のデバイス」に表示された「DAISO_TWS003」が「接続済み」となっていれば、Bluetoothのペアリングは完了です

実際にTWS003で音楽を聴いてみた結果は?

スマホとBluetoothでペアリングしたら、さっそく「TWS003」で音楽を聴いてみましょう。

TWS003はイヤーピースを耳に押し込むカナル型。耳への装着感も初代TWS001とほとんど同じ感じです(筆者撮影)

まず、音楽を聴いた第一印象は“音がこもっている”です。まるでお風呂で聴いているような感じで、シャープさはまったくありません。尖った部分がないのですべての音が丸く聴こえます。パッケージにある「迫力の重低音」もまったく感じることができず、低音がボヤっと響いています。

初代TWS001と聴き比べてみても、音についての印象はほとんど同じ。残念ながら音質については改善されておらず、非常に残念でした。マイクはこもった声でシャープさはありません。もちろん、声が聞き取れないわけではないので、オンライン会議などでは使えるかもしれません。

また、イヤホンのボタン操作は初代TWS001同様にボタンが固くて押しづらいです。ボタン1回押し操作ならまだしも、ボタン連続3回押しは無理でした。

イヤホンのボタン操作は、このように本体をつまむように操作しますが、さすがに連続3回押しはかなり難しかったです(筆者撮影)

まとめ

いかがでしょうか? 今回はダイソーのワイヤレスイヤホン「TWS003」が、初代TWS001からどのように改善されているのか検証してみました。その結果、連続再生時間や充電性能に関しては大幅に改善されていましたが、音質に関してはまったく改良されておらず、とても残念でした。

ダイソーには、タッチセンサーが利用できて、もっと音質のいいモデルも販売されているので、あえて、TWS003を選ぶ理由はないでしょう。

※文中の価格はすべて税込です。
※記事中の商品は筆者(編集部)が購入時点のものです(2024年9月)。店舗によっては在庫切れ、取り扱いがない場合もありますのでご了承ください。

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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