スマホとのペアリングが完了したら、さっそく改良型TWS-G273を聴いてみます。視聴はXperia 5を使用しました。
まず、改良型で音楽を聴いた第一印象は、「とてもクリアな音で今までのダイソーの製品とは別格」というものです。とくにこもった感じもなく、音にシャープさがありました。
また、低音にインパクトがあるものの若干膨らみ気味。ただ、中音、高音とバランスが良く、ボーカル曲を聴くにはぴったりだと思います。全体的に音の解像度が高く、細かい音を集中して聴くことができました。
旧型TWS-G273のほうはシャープさでは改良型に劣るものの、中音から高音にかけてバランスが取られていてカラッとした音色です。低音のインパクトが弱く膨らみ気味なので、ドンシャリ一歩手前といったイメージですね。
というわけで、スペック的には同じはずなのですが、旧型と改良型では音質に少し違いがありました。ただし、どちらの音質がいいかと言われると微妙なところで、それぞれの好みによって判断は異なるでしょう。
タッチセンサーとマイクは、旧型からまったく変わっていません。タッチセンサーの反応が良く使いやすいのですが、逆に少し触れただけでも反応してしまうため、マスクを外すときなどに誤タッチしやすいと思います。
マイクは電話(通話)よりやや良い感じでこもった感じなどはありません。オンライン会議で使う分には問題ないでしょう。
ビックリ! 改良型TWS-G273はこっそり「AAC」に対応していた
スペック的に同じ2機種になのに、音質が少し違うことに違和感を覚えた筆者でしたが、よく調べてみると、なんと改良型TWS-G273のほうは、「SBC」ではなく高音質の「AAC」で接続されていました。「AAC」というコーデックは音の解像度が高く、SBCよりも低遅延で高音質と言われています。
筆者は、慌てて製品パッケージの対応コーデックを再確認しましたが、確かにSBCだけしか記載されていません。理由はよく分かりませんが、製造過程でたまたまAAC対応チップが安く仕入れられたのかもしれませんね。いずれにせよ、改良型が実はAACに対応していた事実は、かなりうれしい誤算でした。もちろん、旧型TWS-G273をXperia 5に接続しても「HDオーディオ:AAC」と表示されることはありません。
まとめ
いかがでしょうか? 今回はダイソーのワイヤレスイヤホン「TWS-G273」の改良型を旧型を比較してみました。スペック的にはほとんど同じはずなのに、実は改良型のほうはAACに対応しているとは! たった1,100円でAAC対応製品が手に入るのなら、かなりお買い得ですね。
もちろん、製品パッケージにはあくまでも「SBC」対応としか表記されていません。今後のバージョンや製造ロットによっては、AAC非対応の場合もありますので、その点はご了承ください。
※文中の価格はすべて税込です。
※記事中の商品は筆者(編集部)が購入時点のものです(2024年9月)。店舗によっては在庫切れ、取り扱いがない場合もありますのでご了承ください。