USBから電源を取るデバイスのなかには電源ボタンがなく、電源をオフするにはUSBケーブルを引っこ抜くしかないものもあります。そのようなときは、Amazonで販売されている電源ボタン付きUSB延長ケーブルがオススメ。そこで今回は、実際に筆者がAmazonで購入していろいろ試してみました。
電源ボタン付きUSB延長ケーブルってどんなもの?
最近はUSBで電源を取るデバイスが増えてきましたが、なかには電源ボタンがない製品もありますよね。たとえば、ダイソーのテープ式LEDライト「テープライト」や、「Amazon Fire TV Stick」などは電源ボタンがなく、完全に電源をオフにするには、USBケーブルを引っこ抜くしかありません。
そこで筆者が目をつけたのが、Amazonで販売されている電源ボタン付きUSB延長ケーブル「KAUMO USBスイッチ Type-A USB-A」です。筆者が購入した24年9月時点での価格は744円でした。
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実は、ダイソーでもたった110円で電源ボタン付きのUSB延長ケーブル「スイッチ付きType-Aケーブル」が発売されていますが、充電は最大5W(5V/1A)までで、データ転送機能もありません。
しかし、今回購入したKAUMO USBスイッチ Type-A USB-Aは最大36Wまで給電できるほか、USB 2.0規格(最大480Mbps)でのデータ転送にも対応しているのです。このあと、本当にしっかり使えるのか実際にダイソーの「テープライト」やAmazon Fire TV Stick、iPhoneやAndroidスマホなどを使ってテストしてみます。
「KAUMO USBスイッチ Type-A USB-A」で実際にさまざまなデバイスを充電してみる!
それでは、実際に「KAUMO USBスイッチ Type-A USB-A」を使って、さまざまなデバイスを充電してみましょう。KAUMO USBスイッチ Type-A USB-Aの使い方は簡単です。USB Type-A端子のメス側にデバイスのUSBを接続し、オス側はACアダプタに接続。あとは電源ボタンを押して青いLEDが点灯すればOKです。
KAUMO USBスイッチ Type-A USB-Aを使う手順
最初に、ダイソーのテープ式LEDライト「テープライト」を接続してみたところ、まったく問題なく動作しました。これでテープライトに電源ボタンを追加することができ、とっても便利になりましたね。ただし、テープライト程度なら、ダイソーで110円のスイッチ付きType-Aケーブルでも十分でしょう。
次に、「Amazon Fire TV Stick 4K Max(第3世代)」でKAUMO USBスイッチ Type-A USB-Aを使用してみました。そもそも付属のACアダプタが最大5Wなので、こちらも何の問題もなく電源のオン&オフが可能でした。もちろん、Amazon Fire TV Stickはこのような機器を使わなくても、テレビをオフにすると自動的にスリープ状態になります。
また、本体アップデート中に電源をオフにすると不具合が出る恐れもありますので、実際に使用するときは十分ご注意ください。
これ以外にもKAUMO USBスイッチ Type-A USB-Aの使い道はあります。たとえば、車中のシガー電源からUSBで電源を取るデバイスにも電源ボタンがないものが多いので、このような用途で使えばかなり便利でしょう。
スマートフォンでKAUMO USBスイッチ Type-A USB-Aを使ってみる!
次に、スマホの充電でKAUMO USBスイッチ Type-A USB-Aがしっかり使えるか確認してみます。
まず、Lightning接続のiPhone 13でKAUMO USBスイッチ Type-A USB-Aを試してみましたが、まったく問題なく使用できました。iPhoneの充電が100%になったときにUSBを引っこ抜かず、とりあえず電源ボタンでサクっと給電を止められるのはいいかもしれませんね。
次に、WindowsパソコンのUSB端子を利用してiPhone 13を充電してみましたが、こちらも問題なく充電できました。
続いて、WindowsパソコンにKAUMO USBスイッチ Type-A USB-Aを介してiPhoneを接続したとき、データ転送ができるかどうか確認してみます。
今回は、最初にiPhone 13を直接Lightningケーブルで接続して、パソコン側でiPhoneを認識(アクセスを許可)させてから試してみましたが、KAUMO USBスイッチ Type-A USB-Aで充電した状態でも、iPhone内のデータを問題なく転送することができました。
今度は、Androidスマホ(OPPO Reno10 Pro 5G)で充電テストしてみますが、その前に、ダイソーで110円の「スイッチ付きType-Aケーブル」でテストしてみましょう。
本来は、最大5V/1A=5Wでしか給電できないはずですが、実際にテストしてみたところ4.86V/1.47A=7.13Wと既定値以上で充電されてしまいました。取り扱い説明書を確認すると「数値は使用環境・接続機器により変動します」と書いてありましたが、さすがに、ちょっと怖くなったのですぐに取り外しました。
Androidスマホをダイソー「スイッチ付きType-Aケーブル」で充電した結果
続いて、KAUMO USBスイッチ Type-A USB-Aを使ってAndroidスマホを充電してみます。こちらは8.89V・1.51A=13.4Wと高速充電できました。この結果を見れば、多少高くてもダイソーの製品よりはかなり使い勝手がいいことが分かりますね。
Androidスマホをダイソー「スイッチ付きType-Aケーブル」で充電した結果
まとめ
いかがでしょうか? 最近はUSBで動作するデバイスが増えてきましたので、KAUMO USBスイッチ Type-A USB-Aのような電源ボタン付きUSB延長ケーブルが便利に使えそうです。ただし、給電は最大32Wまでですので、使用するUSB機器やACアダプタのスペックを事前によく確認しておきましょう。
なお、今回紹介したKAUMOにはデータ通信非対応(Lightning非対応)のものや、USB Type-CタイプでUSB PDの100Wに対応するものなど、似たような製品が多数ありますので、購入時は間違えないようにしてください。
※価格はすべて税込です。
※記事中の商品は筆者(編集部)が購入時点のものです(2024年9月)。店舗によっては在庫切れ、取り扱いがない場合もありますのでご了承ください。