3COINSで格安の耳を塞がない「エアー伝導イヤホン」を買ってみた – 気になる音漏れは?

最近、3COINSではさまざまなタイプのイヤホンが販売されていますが、今回注目したのは「エアー伝導ワイヤレスイヤホン」。見た目はヘッドバンド式の耳を塞がないオープンイヤー型イヤホンですが、やっぱり音質や音漏れなどが気になりますよね。そこで今回は、筆者が実際に購入してそのあたりをしっかり確認してみます!

3COINSの耳を塞がないエアー伝導ワイヤレスイヤホンってどんなもの?

今回筆者が購入したのは、3COINSの「エアー伝導ワイヤレスイヤホン」です。“エアー伝導”とは、耳の近くに出音部を配置することで、耳の穴を密閉することなく音楽が楽しめるオープンイヤー型のイヤホンのこと。左右のイヤホンは、ぐにゃぐにゃと形が変えられるヘッドバンドでつながっており、装着しやすいが特徴です。

通常、エアー伝導ワイヤレスイヤホンは、Amazonでも3,000円~6,000円ほどするので3COINSの1,980円という価格はかなり安いと思います。とはいえ、オープンイヤー型イヤホンは、やっぱり音質や音漏れが気になるところ。これについては、実際に使ってみてじっくりと解説します。

●PAL(3COINS)「エアー伝導ワイヤレスイヤホン」は→こちら

パッケージには耳を塞がないこと、1.5時間の充電で約8時間再生できること、軽量であることなどが、分かりやすく描かれています(筆者撮影)

「エアー伝導ワイヤレスイヤホン」のスペックを確認しよう

エアー伝導ワイヤレスイヤホン最大の特徴は、何と言ってもこのヘッドバンド。ヘッドバンドは柔らかい素材でできているため、ぐにゃぐにゃと曲げられます。とはいえ、使わないときに鞄のなかでほかの荷物に押し潰されないか、少々心配になります。

装着するにはイヤホン部分を持って左右に広げ、ヘッドバンドを首の後ろ側に回します。あとは、イヤホン部分を耳の穴に被せられればOKですよ。ただし、ヘッドバンドは素材が伸びるわけではないので、極端に首周りが太い男性などは装着できない可能性もあるでしょう。

左右のイヤホンを繋いでいるのがヘッドバンド。柔らかい素材なので、かなり形を変えることができます(筆者撮影)

イヤホン部分を持って大きく広げても、ヘッドバンドは形を保っています。慣れれば簡単に装着できるでしょう(筆者撮影)

ちなみに、タッチセンサーや充電ポート、マイクなどの機能は右側のイヤホンに集約されています。タッチセンサーを長押しすることでイヤホンの電源が入るんですね。

充電ポートはUSB Type-Cですが、USB Type-C/Aケーブルも同梱されています。イヤホン本体のバッテリーは90mAhと少なめで、1.5時間でフル充電され連続再生時間は約8時間。もし、1日中外出先で使用するときは少々厳しいかもしれません。

通信方式は省電力のBluetooth Ver.5.3、対応プロファイルはA2DP/AVRCP/HFP/HSPなので、ビデオ会議でヘッドセットとして使うことも可能となっています。

コーデックはSBCと高音質なAACに対応。ドライバーユニットは少し大きめの14.2mmを搭載していますが、音質についてはエアー伝導という特殊な仕組みなので、実際に聴いてみないと分かりませんね。

こちらがエアー伝導ワイヤレスイヤホンの同梱物。イヤホン本体のほかに取扱説明書、充電用USB Type-C/Aケーブルが入っています(筆者撮影)

■3COINS「エアー伝導ワイヤレスイヤホン」のスペック
<イヤホン本体>
【通信方式】Bluetooth Ver.5.3
【ドライバーユニット】14.2mm
【最大通信距離】約10m
【対応コーデック】SBC/AAC
【対応プロファイル】A2DP/AVRCP/HSP/HFP
【バッテリー容量】90mAh(リチウムイオンポリマー)
【連続再生時間】約8時間
【充電時間】約1.5時間
【操作】タッチセンサー(右側のみ)
【マイク】〇
【ノイズキャンセル機能】×
【マルチポイント】×
【重量】約14g
【サイズ】約112×97×45mm
【専用アプリ】なし
【イヤーピース】×
【防滴】IPX4
【材質】ABS樹脂/TPE
【充電接続】USB Type-C
【充電ケーブル】付属
【価格】1,980円

エアー伝導ワイヤレスイヤホンをスマホとBluetoothでペアリングしてみよう!

それでは、実際にエアー伝導ワイヤレスイヤホンをスマホとBluetoothで接続してみましょう。今回はiPhone 13を使って接続方法を紹介します。

まず、右側のイヤホンにあるタッチセンサーを長押ししましょう。これで電源が入りLEDランプが青と赤に点滅して、自動的にペアリングモードに入ります。

この状態でiPhoneの設定を開いたら、Bluetoothをオンにして、新たな接続先欄で「shoot music」を検索しましょう。「shoot music」がエアー伝導ワイヤレスイヤホンの名称ですので、これをタップすればすぐにBluetoothでペアリングされます。

Bluetoothでスマホとペアリングする手順

まず、右側のイヤホンのタッチセンサーを長押しします。これでエアー伝導ワイヤレスイヤホンに電源がオンになり、自動的にペアリングモードになります(筆者撮影)

次に、iPhoneの設定を開いてBluetoothをオンに(左写真)。続いて使用可能なデバイス欄で「shoot music」が表示されたら、これをタップしましょう(右写真)

Bluetoothの設定画面で、自分のデバイス欄にある「shoot music」が「接続済み」となっていれば、Bluetoothのペアリングは完了です

実際にエアー伝導ワイヤレスイヤホンを視聴してみる! 気になる音漏れは?

スマホとのペアリングが終わったら、さっそくエアー伝導ワイヤレスイヤホンで音楽を聴いてみましょう。最初はSBCコーデックです。

ヘッドバンドの山型部分に耳を引っ掛けるように装着し、イヤホン部分を耳の穴の上に乗せましょう(筆者撮影)

視聴してすぐ気がついたのは、どうしても“音漏れは避けられない”ということ。イヤホンと耳の間に空間があるため、近くで音が鳴っている状態なのです。これでは満員電車などでは使えませんね。やはり、エアー伝導ワイヤレスイヤホンは、家のなかで家事をするときのBGMや環境音として使うのがいいと思います。ただし、かなり音を小さめにしないと外部の音が意外と聞こえないので、注意してください。

音質については、低音がまったく感じられない非常に軽い音です。音の立体感もなく、クラシックやバンドミュージックを聴いてもまったく空間を感じることはできません。全体的にインパクトが弱く、メリハリが感じられない音質です。その代わりボーカルの中音と高音ははっきりと聴こえます。低音がないので音が抜けているような軽いイメージですね。

次に、高音質コーデックのAACでも試してみましたが、音のイメージはまったく変わらなかったことは少々残念です。

タッチ操作については文句ありません。タッチセンサー部分がへこんでいるため、誤タッチすることなく、すぐ反応してくれます。さらに1回のタッチで再生/一時停止が切り替えられるので、ストレスはありませんでした。

タッチ操作は右イヤホンに搭載されています。センサー部分がへこんでいるので、場所が分かりやすくタッチは文句なしですね(筆者撮影)

まとめ

いかがでしょうか? 3COINSで1,980円の「エアー伝導ワイヤレスイヤホン」ですが、とにかく低音がダメなので、音楽を聴く用途にはオススメできません。また、音漏れもかなり気になるので、自宅のなかでBGMを聴く感じで使うしかないでしょう。

オープンイヤー型なのでもう少し周囲の音が聴こえるかと思いきや、さほど聴こえることもなく、かといって音質が特別いいわけでもないので、どっちつかずな印象です。

また、ヘッドバンドのサイズが女性向けなのか少々小さめでした。首が太い大柄な男性ではちょっとキツく感じるかもしれませんね。

※文中の価格はすべて消費税込みです。
※記事中の商品は筆者(編集部)が購入時点のものです(2024年10月)。店舗によっては在庫切れ、取り扱いがない場合もありますのでご了承ください。

西澤浩一
アニメやゲーム、ニコニコ動画関連書籍の編集に携わり、今ではオーディオ、生活雑貨、マネーなどさまざまなジャンルに手を広げている。趣味は乗り鉄であり、休日はフリーきっぷ片手に日本全国を徘徊中。お気に入りは青春18きっぷで乗れるリゾートしらかみ。他にもゲーム、マンガはもちろん映画鑑賞も趣味のひとつ。

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