ヘッドホン利用者の約7割が“装着疲れ”を実感、音質や快適性重視が生む課題も【nwm調べ】

音楽や動画の視聴のみならず、Web会議などビジネスシーンでも用いられるヘッドホン。さまざまなタイプのヘッドホンが市場にあふれているが、利用者はどのような観点で選んでいるのだろうか。nwm(ヌーム)が実施した「ヘッドホンに関する調査」をみてみよう。

ヘッドホンに「音質」と「快適性」を求める人が半数以上

「見た目」よりも、「音質」や「快適性」など、使用感が重視される傾向(「nwm(ヌーム)」調べ)

アンケートは2024年10月21日~23日、ヘッドホンを所持している15歳から59歳までの男女500人を対象に、インターネット調査で実施された。「ヘッドホンを購入する際に求めていること」を尋ねたところ、最も多かった回答は「音質」で58%、次いで「快適性」が50.6%、「価格」が49.8%だった。一方、「知名度(ブランド)」や「多機能」の項目はいずれも2割未満と、重視されていないことが判明。

年齢別でみると、最も「快適性」を重視しているのは40代で59%、「価格」においては50代が最も高く、61%だった。

「1時間~2時間未満」の利用が最も多かったが、3時間以上利用している人も4割弱いる(「nwm(ヌーム)」調べ)

イヤホンやヘッドホンの利用時間に関しては、短時間利用の「1時間~2時間未満」(40%)が最も多かったものの、3時間以上利用する人も全体の38.4%いた。利用者が「快適性」を重視するのは、長時間のヘッドホン使用による装着“疲れ”も関係しているからではないだろうか。

約7割がヘッドホン着用による装着“疲れ”を経験

装着疲れの経験、2割が「よくある」と回答(「nwm(ヌーム)」調べ)

今回は耳を覆うタイプをヘッドホン、耳の中に入れるタイプをイヤホンと定義し、ヘッドホンとイヤホンの両方を保有しているビジネスパーソン292人に、実際に「ヘッドホン着用による装着“疲れ”を感じた経験はあるか」と尋ねた。すると「よくある」と回答した人は20.8%、「たまにある」が48.8%、「あまりない」が17%だった。「ほとんどない」「まったくない」と回答した人を除くと、69.6%がヘッドホンの使用による装着疲れを経験したということが明らかに。

デメリットがある一方、メリットとして、ヘッドホンならではの音質の高さや没入感を楽しめる点、遮音性の高さなどが挙げられていた(「nwm(ヌーム)」調べ)

ヘッドホンの装着疲れとは、具体的にどのような状態を指すのだろうか。「イヤホンと比較した際、ヘッドホンのデメリットは何ですか」という質問では、「持ち運びの負担」や「髪型が崩れる」、「価格が高い」という回答が多かった一方、長時間のヘッドホン装着による不快感を挙げる声も目立った。3人に1人は「耳や頭部の圧迫感」や「重さ」を感じていたほか、「耳蒸れ」に悩まされている人も約3割いた。

快適性を求めるニーズが高いのは、長時間のヘッドホン装着による不快感が一つの要因かもしれない。昨今は、耳をふさがず圧迫感が少ないオープンイヤー型の製品も増えつつある。自身の利用時間や目的に合わせて、快適な音響デバイスを検討してみてはどうだろうか。

出典元:【NTTソノリティ株式会社】

オトナライフ編集部
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