Amazonランキング1位の完全ワイヤレスイヤホン「Soundcore Liberty 4」を「AirPods Pro 2」と比較してみた!

動画や音楽の視聴などで使用するワイヤレスの“カナル型イヤホン”。様々な種類があるため、どれを買えばいいのか迷う人も多いのではないでしょうか。そんななかで人気を博している商品が、Ankerの「Soundcore Liberty 4」です。果たして性能はどうなのでしょうか。

「AirPods Pro 2」と比較して「Soundcore Liberty 4」の性能をチェック!

「AirPods Pro 2」(写真左)と「Soundcore Liberty 4」(写真右)(筆者撮影)

Amazonで「イヤホンの売れ筋ランキング」第1位(※12月5日時点)にランクインしている「Soundcore Liberty 4」。税込9,990円(※12月5日時点)という価格帯でありながら、「ノイズキャンセリング」や「ワイヤレス充電」「IPX4防水規格」などのハイスペックな機能が備わったワイヤレスイヤホンです。

Amazonにおける同商品のスコアも5点満点中「4.5」と非常に高評価で、1万2,000件を超える口コミでは「機能的に申し分なし」「コスパ最強でとても気に入った」などの絶賛コメントが相次いでいます。

では実際のところ、音質などの機能性はどれほど優れているのでしょうか。今回は同商品を購入して、筆者の愛用する「AirPods Pro 2」と比較してみました。

「AirPods Pro 2」に引けを取らないデザインと音質を実現

「Soundcore Liberty 4」のシャンパンゴールド。丸みを帯びたケースで、ケースとイヤホン本体の色合いが統一されています(筆者撮影)

「AirPods Pro 2」(写真左)とは違い、「Soundcore Liberty 4」(写真右)のケースはスライド開閉式。両者とも、イヤホンをケースに入れる際には“カチッ”と音がして、しっかりハマる感触を味わえます(筆者撮影)

「Soundcore Liberty 4」は‎ミッドナイトブラック、クラウドホワイト、スカイブルー、ワインレッド、シャンパンゴールドの5色展開のため、今回はシャンパンゴールドを購入。洗練された色合いやデザインからは高級感が漂い、着け心地もフィット感抜群で「AirPods Pro 2」に引けを取らない印象です。

ではさっそく、「Soundcore Liberty 4」の音質をチェックしていきます。スマホに接続して音楽を聞いてみたところ、重低音や高音は音割れすることもなく、安定感のある音質を楽しむことができました。1万円とは思えないほどのハイクオリティな音質に加え、「Soundcoreアプリ」を使用すれば、好みに応じた音質の調整も可能に。3Dオーディオなどの機能も備わっているため、立体的な音を堪能することもできます。また、“ハイレゾ再生対応”の点も嬉しいポイントです。

価格を考えると音質は十分満足できるものの、「AirPods Pro 2」と比較すると、やや重厚感が劣っている印象でした。さらに“音のクリアさ”に関しても、「Soundcore Liberty 4」の方が若干音がこもっている感じがありました。

ノイズキャンセリング機能は「AirPods Pro 2」に軍配あり?

ノイズキャンセリングの強さを自動で調節してくれる「Soundcore Liberty 4」(筆者撮影)

イヤホンを利用するうえで、周囲の騒音を軽減してくれる「ノイズキャンセリング機能」を重視する人も多いのではないでしょうか。「Soundcore Liberty 4」では、Anker独自技術の「ウルトラノイズキャンセリング 2.0」が採用されており、周囲の騒音レベルに応じてノイズキャンセリングの強さを自動で調節してくれます。もちろん手動で「弱・中・強」を選ぶこともできるため、今回は「強」設定でノイズキャンセリングの性能を確認してみました。

結果として、細かい雑音などは確かに軽減されましたが、そこまで大きな差は感じられませんでした。特に“目の間を走る車の音”や“換気扇の音”など、大きめの騒音に関しては「AirPods Pro 2」の性能の方が格段に上と言えそうです。

ノイズキャンセリング機能が優秀すぎる「AirPods Pro 2」(筆者撮影)

ちなみに「AirPods Pro 2」のノイズキャンセリング機能に関しては、かなり周囲がうるさい状態であっても、まるで真空状態にいるかのように劇的に周囲の音が低減されます。またその状態で音楽を聴けば、周囲の音が一切聞こえなくなるほどの性能を持ちあわせています。

不満の声が上がる「マイク性能」…本当に聞き取りらいのか?

ネット上では、「Soundcore Liberty 4」の絶賛コメントが数多く上がる一方で、「マイク機能はいまいち」といった不満の声も。

そこで実際にマイクの性能を確認。知り合いに同商品を使用してもらい電話で話してもらったところ、特に声が聞こえづらいということもなく、しっかりと聞き取ることができました。しかし周囲が騒がしい場所では比較的雑音も拾っていたため、少し聞き取りづらいと感じてしまうかもしれません。

一方「AirPods Pro 2」では、風の音や周囲の雑音が最小限に抑えられていたこともあり、「Soundcore Liberty 4」よりも人の声がクリアに聞こえました。

「AirPods Pro 2」にはない「Soundcore Liberty 4」の機能は?

「AirPods Pro 2」(写真左)と「Soundcore Liberty 4」(写真右)はどちらがオススメ?(筆者撮影)

今回の比較では、全体的に見るとやはり「AirPods Pro 2」の方が性能的には上回っていましたが、値段も3~4倍ほど違うため、当然の結果と言えるかもしれません。

そうしたなかでも、「Soundcore Liberty 4」の音質は「AirPods Pro 2」と大きな差はなく、通常の音楽・動画視聴であれば「Soundcore Liberty 4」で十分満足できるのではないでしょうか。

またノイズキャンセリング機能にこだわりたい場合は「AirPods Pro 2」の方がオススメですが、比較的静かな場所で使用する分には「Soundcore Liberty 4」でもまったく問題ない気がします。特に懸念点であった“マイク性能”もそこまで気になるような点はなかったため、リモート会議などでも活躍しそうです。

「Soundcore Liberty 4」の様々な充実した機能(筆者撮影)

また「AirPods Pro 2」にはない“マルチポイント接続”が「Soundcore Liberty 4」に備わっている点も高評価ポイント。2台の端末に同時接続できるので、Bluetooth接続を都度切り替える手間が省けます。

カラーバリエーションも豊富で装着感も気にならず、リッチな音質を堪能できる「Soundcore Liberty 4」。“Anker史上最⾼傑作の完全ワイヤレスイヤホン”として2022年10月に発売されましたが、月日が経った今でも人気を博しているのは、価格以上の機能性を持ちあわせているからかもしれません。

若林勇希
編集・ライター。編集プロダクションやライティングスクールの講師として5年以上WEBライター業に携わっており、現在は独立してフリーライターとして活動中。これまで様々なジャンルを手掛けてきたが、最近はガジェットやスマホ関連の記事を執筆することが多い。「老後2000万円問題」のために、iDeCoやつみたてNISA、貯蓄型保険なども実践している。

Twitter:@webwriter888

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