小型軽量で高画質4K動画が撮影できる「GoPro」は自転車、シュノーケリング、街歩きなどで利用する人も多い。その「GoPro」のたった1/4の激安価格で購入できるのが「MUSON MC2」だ。果たしてどこまで本家に迫れるのか? ここでは実際に購入して、その性能を比較する。
付属品がかなり充実している「MUSON MC2」
すでにオトナライフで紹介した「MUSON MC2」は、「GoPro HERO5 Black」に非常によく似た超小型4Kカメラだが、価格は1/4程度と激安だ。もし、「GoPro HERO5 Black」と同じような性能であれば、「MUSON MC2」はかなりコスパがいい製品であると言える。
まず、「MUSON MC2」は4K動画撮影が可能なビデオカメラで、30m防水ハウジングやリモコン、予備バッテリー&充電器まで付属するほか、「GoPro HERO5 Black」と共通のマウントなどが非常に充実しており、お得感満載である。あとは、画質がどうか気になるところ。そこで今回は、実際に本家「GoPro HERO5 Black」と同条件で動画を撮って画質比較をしてみたいと思う。
「MUSON MC2」はとにかく付属品が凄い! 防水ハウジング、予備バッテリー、充電器、外部マイク、リモコン、各種マウント類などのほかに、これらがすべて収納できる専用ケースも付いている
「MUSON MC2」は、32GBまでのmicroSDカードで4K動画を録画可能。また、「GoPro HERO5 Black」は防水ハウジングなしでも10mの防水性能を持つが、「MUSON MC2」本体は防水性能ゼロで、付属の防水ハウジングを使うことで30m防水となる。なお、「MUSON MC2」には「GoPro HERO5 Black」にはないリモコンや予備バッテリー&充電器なども標準装備されている
さすが!「GoPro HERO5 Black」はリアル4K画質
「GoPro HERO5 Black」と「MUSON MC2」をクロスバイクに装着して4K動画撮影を行った
オトナライフでは、「MUSON MC2」と「GoPro HERO5 Black」をクロスバイクのハンドルに装着して、4K動画を同時撮影してみた。
その結果は下の写真を見てもらえば一目瞭然。まず「GoPro HERO5 Black」は逆光にもかかわらず、補正がしっかり行われており細部もクッキリ描写されている。また、「MUSON MC2」は魚眼がキツく画面の端が歪んでいるのに対し、「GoPro HERO5 Black」は歪みがない。さらに、「GoPro HERO5 Black」は手ブレ補正が効いており実際の動画は実に滑らかであった。この結果から、「GoPro HERO5 Black」はやはり高いだけはあるリアル4Kカメラだと言える。
とはいえ、「MUSON MC2」もハイビジョン並みの画質は十分キープしており、画面の小さなスマホで見る分には「GoPro HERO5 Black」との画質差はそれほど感じないだろう。もし、40インチ以上の大画面で見ないのであれば、「MUSON MC2」は必要十分な性能を備えている。
■「GoPro HERO5 Black」
「GoPro HERO5 Black」は逆光でもスカイツリーがハッキリ写し出されている。また、画面の端(橋の欄干)に歪みがなく、まっすぐ描写されている(左下写真)。解像度も圧倒的に高く、とくにマンション上のアンテナや電線までしっかり描写されている(右下写真)
■「MUSON MC2」
「MUSON MC2」は逆光の補正ができておらず、正直言ってハイビジョン並みの映像。また、レンズは魚眼に近く画面の端(橋の欄干)が大きく歪んでいる(左下写真)。また、解像度が低くマンション上のアンテナや電線は消えてしまっている(右下写真)