2020年11月、バッファローとエレコムから、見た目がUSBメモリそっくりなSSDが発売された。ビジネスパーソンなら、USBメモリの1本くらいは持っていると思うが、すでに500GB以上の大容量USBメモリが登場しているのに、どうしてUSBメモリ型SSDが登場したのだろうか? そもそもUSBメモリとは何がどう違うのだろうか? そこで今回は、「USBメモリ」と「USBメモリ型SSD」では何がどう違うのか解説しよう。
USBメモリもSSDも同じフラッシュメディアだが……
ビジネスパーソンなら、仕事用にUSBメモリを1本くらいは持っているだろう。パソコンにさせば簡単にデータをやり取りできる「リムーバブルメディア」なので非常に便利だ。現在では500GB~1TBとHDD並みの大容量のUSBメモリもあり、データの保存だけでなくLinuxなどのOS起動用USBブートメディアとして使用することも可能となっている。
そんななか、2020年11月にバッファローとエレコムから相次いで「USBメモリ型のSSD」が販売された。既存のUSB接続の外付けSSDがコンパクトになって、見た目がUSBメモリそっくりなものと考えていいが、いずれもUSBメモリとSSDは、どちらもフラッシュメモリ(メモリチップ)を利用した記録メディアである。そこで疑問になるのが、〝USBメモリとUSBメモリ型SSDは何が違うのか?”ということである。アナタはこの2つの違いを正確に答えられるだろうか?
USBメモリとUSBメモリ型SSDはOS上の認識が異なる
「USBメモリとUSBメモリ型SSDは何が違うのか?」この疑問にPC WATCHが答えている。それによると、今回発売されたUSBメモリ型SSDが一般的なUSB接続の外付け SSDと同じような仕様であるという前提で、USBメモリとUSBメモリ型SSDでは「Windows OS上の認識が異なる」と解説している。
つまり、USBメモリは異なるPC間でファイルのやり取りを想定しているので、OS上から「リムーバブルメディア」として認識される。そのため、Windowsの「ディスクの管理」でできる操作は「ドライブ文字の変更」と「取り出し」だけ。また、GPT形式やダイナミックディスクへの変換もできない。これに対しUSBメモリ型SSDはHDDなどと同じように、PCのデータ容量追加で使われることを想定しているため、OS上からローカルディスク(内蔵SSD)のように認識されるという違いがある。もちろん、GPT形式やダイナミックディスクへの変換も可能だし、パーティション作成の自由度も高いのだ。
転送速度や価格に大きな違いはなし!
いかがだろうか? USBメモリとUSBメモリ型SSDはOS上からの認識が多少異なるものの、実際にパソコンで使用するときは、いずれも大容量データを手軽に読み書きできるメディアとして使えることに変わりはない。また、転送速度に関しては、USBメモリのサンディスク「SanDisk Extreme Pro SDCZ880-1T00-J57」も、USBメモリ型SSDのエレコム「ESD-EMN1000」やバッファロー「SSD-PUT1.0U3」も、すべてUSB3.2 Gen1対応なので、読み込み転送速度は430MB/sである。しかも、この3機種は価格的にも大きな違いはないので、自分の好みで選べばいいだろう。
参考元:「USBメモリ」と「USBメモリ型SSD」は何が違うのか?【PC WATCH】
●バッファロー「SSD-PUT1.0U3」(公式)は→こちら
●エレコム「ESD-EMN0128」(公式)は→こちら