バッファロー製のWi-Fiルーターなど全35製品に脆弱性が発見された。いずれもサポートが終了している製品のため、バッファローは「製品の使用停止」を推奨しているという。昔に買った製品を何気なく使っていたらサイバー犯罪に巻き込まれてしまった、なんて話になればシャレになれない。デジタルデバイスに関連したセキュリティのアンテナは、常に高くしておかないといけない。
バッファロー製のWi-Fiルーターに不正アクセスの可能性
古いバッファロー製のネットワーク機器を使用している人は、一度製品名や型番を確認をしたほうがいいだろう。JPCERTコーディネーションセンターと情報処理推進機構が、バッファローが製造したWi-Fiルーターなどいくつかのネットワーク機器に脆弱性を発見したと公表した。
対象となるのはWi-Fiルーターが19製品、無線ブリッジが8製品、有線ルーターが1製品、イーサネットコンバーターが7製品だ。いずれも2000年代前半に発売され、中には20年近く経っている製品もある。当然ながら、バッファローからのサポートはいずれも終了しているため修正アップデートなどは行われない。しかし放っておけば第三者によって不正にアクセスされ、不正なコードを実行されたり、設定変更やサービスの妨害をされたりする可能性がある。そのためバッファローは確実な対策として「製品の使用停止」を推奨している。
製品が正しく動いていたとしても、悪用される可能性のある脆弱性を抱えてしまったなら潮時だ。「まだ問題なく使えるのに」ともったいなく思うユーザーもいるだろう。しかし、スマホやパソコンと違い、もともとWi-Fiルーターには使い続けることで劣化するパーツがほとんどない。そのため衝撃を与えたりしない限り10年単位で長持ちすると言われているのだ。そうなるとネットワーク機器を買い替えるタイミングは、故障よりセキュリティリスクの有無にあると言えるだろう。
普段ほとんど触らないネットワーク機器はつい忘れがちな存在だが、知らないうちにサイバー犯罪に巻き込まれていたなんてことになれば冗談では済まない。今回のバッファロー製品には該当しなくても、利用している製品に不安がないかこれを機に調べてみることをオススメする。目に見えないものだからこそ、デジタルデバイスのセキュリティ管理に対する意識は常に高く持っておきたいものだ。
参照元:バッファローの一部Wi-Fiルーターなどに脆弱性、「製品の使用停止」を推奨【ケータイ Watch】
※サムネイル画像(Image:amazon.co.jp)