昭和の青春アイテムの代表ともいえる、ソニーの「ウォークマン」。当時を知る人であれば、ウォークマンと聞いただけでカセットテープを入れて気になるあの子とイヤホンをシェアしてお気に入りの歌を聞いた…なんて甘酸っぱい思い出を持っているかもしれない。
今回「懐かしすぎる!」とネットで注目を集めているのが、オーディオ機器販売のサイラスが7月16日に発売するOriolusブランドのデジタルオーディオプレーヤー「DPS-L2」である。
ここまで似ているのに、ソニー製じゃない!
カセットホルダーのように開く前面パネルや、再生、停止用のメカニカルスイッチ、スライド式ボリュームコントロールなどのアナログインターフェースを装備したDPS-L2。アナログボタン操作もできるが、スマートフォンに専用アプリをインストールし、同製品とBluetooth接続すると、スマホで音楽再生などの操作ができる、というあたりは一般的なデジタルオーディオプレーヤーと同様である。
音質も優れており、ESS Technology社のDAC(デジタル→アナログ信号変換)チップ「ES9038PRO」を搭載。通常のヘッドホン出力端子2つに加え、完全に独立したヘッドホンアンプの電気回路設計によって、左右の音の分離や立体感が向上するバランス出力端子を備え、最高のパフォーマンスを実現するという。約5時間で満充電となるリチウムポリマー電池内蔵で、連続再生時間は3.5ミリ出力使用時は約10時間、4.4ミリのバランス出力使用時は約11時間と、音にこだわるデジタルオーディオプレーヤーユーザーも、充分納得のいくスペックだ。
しかしネット民がざわついているのは、ソニーの初代ウォークマンの「TPS-L2」を連想するそのデザインについてではなく、実はこれが「ソニーの商品ではない」ということだ。
そもそも名前もDPS-L2とTPS-L2とたった1文字違いなことにも何かしらの意図があるのでは?と感じてしまう。さらに、サイズ感や全体のカラーリングだけでなく、個々のボタンのデザインやジャック類の配置など、ディテールに至るまで、世界中の人のオーディオ体験を一変させた、あの歴史的製品である初代ウォークマンと瓜二つ。あまりに似すぎているせいか、「製品デザインの盗用にはならないのでしょうか」「ソニーに怒られない?」「よく国内販売できたな」と心配する書き込みも散見された。また、「ソニー製なら買うけど、違うならちょっと」と、ソニー製でないことに購入の二の足を踏む声も多い。
しかもこのDPS-L2、全世界999台の台数限定で、なんと価格が24万2,000円。一般的なデジタルオーディオプレーヤーとは比べものにならないそのセレブな価格に「お値段的に無理」「ハードルが高い」「20万って!」と嘆きの声が上がっている。このDPS-L2、「懐かしい」だけでは手に入らない、あの頃の青春の日々にも似た入手困難な逸品となりそうだ。
参照元:初代ウォークマンに激似のオーディオプレーヤー 「懐かしすぎる」「ソニーに怒られない?」などと関心集める【iza】
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※サムネイル画像(Image:SHENZHENAUDIO公式サイトより引用)